鳥飼重和の「何があっても上り坂」第5回 最強の個人投資

①毎日0.01の努力の積み重ね
 今日は最強の個人投資はなにか、ということをお話をいたします。個人でお金を出すとこれを投資というわけですが、本を書くとか買うとかあるいは DVD 買うとか、あるいはセミナーに参加するとかしてお金を出しますけどこれをどう捉えるか、単なる支出なのか、それともこれを投資として考えるのか、考え方によってずいぶん将来が変わってくるんではないかというお話でございます。
 では最強の投資とはなにかって言うとですね、これはあのバフェットさんが言っているんですけど、どう言っているかと言うと「どのような投資より儲かる投資は自己投資だ」と。自分に対してお金を使うことをこれが一番儲かる投資なんだと言ってるんですが、それでは自己投資ってこれ何なのかって言うとですね、彼の考え方は自分でお金を出して自分に実をつけるような、溜まったならば能力が高くなるといろんな知識がつくとか、いろんな人と付き合うようになるとか、そういうためにお金を使ってる、この使い方は実は課税されませんし、インフレがあってもそこで得た能力とか積極的な考え方というのは衰えることもないからマイナスにならんと。
 しかも人類最大の発明である複利で比較的に投資で成長するのは実は自己投資なんだと言ってるわけでございまして、数字を実はあげておりまして、毎日0.01の努力をすることを積み重ねていく、これ自己投資ですけど、そうすると複利で1年後で38倍、5年後では何と7700万倍、これが自己投資なんだと。従って普通に株に投資するとか不動産に投資するとそれ以上に投資効率が高く、て全くマイナスが出ないというのが自己投資なんですということを教えております。

②自己投資をして分かったのは
 それでは我々が自己投資してるかどうかっていうのを振り返っていただきたいと思うんですが、私の例で言うと私が一番最初に本格的な投資をしたのは弁護士になってからであります。ある M & A をやって、税法を知らないとちょっとこれから弁護士としてやっていけないなと、M&Aで関与できないな、ということで税法の勉強をしようとしたんですが、その時に実務的に一番進んだところはどこかって色々な人に聞きまわって、教えてもらって、その中で金融財政事情研究会というのがありました。そこで FP 研修というのをやってて、そこの実務を教える税務研修が一番進んでるんじゃないかという風に言われましてそこに入ったわけですが、そこは4ヶ月朝から夕方までずっとセミナーとかそういうのを受けるあるいは演習をするということをずっとやってたんですが、受講に185万円かかりました。ところが弁護士事務所に勤め始めてから受講していたのですが、期間中4ヶ月の間休みますので弁護士事務所から給与は1円ももらってません。そういう形で185万円プラス生活費を自己負担するという形で勉強させていただいたのですが、そこで何を得たかと言うと、確かに知識も得たかもしれませんがそれよりも大きかったのは、一つは税理士とかあの弁護士で優秀な人たちが講師なのでその講師の方たち、特に税理士ををやってる講師の方たちは高名な方ばかりでしたのでそういう人と知り合いになれた。またそういう人たちから税務の実務ってこうやっているんだと、こういう研究会があってこういうところがなかなか 税法の実務を勉強するのはいいんだよと教えられました。その4ヶ月の研修が終わった後で、ある積極的に租税回避を100億でも税金がゼロにするみたいなすごい会はありまして、そこに入会することにいたしました。その入会に使ったお金が約一千万を超えておりまして、女房また女房の親父さんの反対を押し切ってですね、約数ヶ月の説得期間を経て借金をしてそこに行きました。そこでやっぱり何がわかったかっていうと、やはり知識個別の知識はまあそこそこなんですけど、大事なのは「モノの考え方」というのと、それからそこにいる優秀な人たちからいろんな裏話を聞いてですね、どうやったら税務が強くなるかというような教えを受けました。

③専門分野の確立
 特にある税理士さんは本当に弁護士で税法をやりたいっていうなら日本には税法をやる弁護士はいない、だから日本初めてのタックスロイヤーになれよと。アメリカではあの経済会で一番優れて相談する人がタックスロイヤーって弁護士なんだけど日本には一人もいないと。お前が最初になれと言われて励まされて実は実務の世界に入ったんです。
 その時に税理士さんで有力な税理士さん達だけ集まってる団体があって、そこはコンピューター買わなきゃ入会させてもらえないと、コンピューターとそこの中にソフト入ってんですが、でっかい重いコンピューターでしたけども、それを買わないと入会できないっていうので1千万以上の金を払って、そのコンピューターを買うとで入会したわけですが、そこに入らなかったら私は税法で弁護士として名を成すことはできなかったと思うんですが、そこに入って人脈を作り、それで実際税務をやってて、そこで国から租税回避のやり過ぎだってくらい処分をたくさん打たれた事例は、ほとんど私が弁護士一人しかいない中の会でしたから、私のとこに全部、国と戦う人は税務訴訟、国と戦わないでその指導した税理士さんに対して損害賠償をするのは税理士賠償責任っていう、二つの専門領域でほとんど専門家がいなかった中でほとんど事件を受任しまして、苦労はしましたけれども、いろんな人の協力を得て税法分野っていうのを税理士会の中で確立をしていくと。弁護士として税法屋てのは鳥飼だと言われるぐらいになったのは実はその185万とですね、弁護士事務所からもらってる給料もらわないというそこの投資と、それから1千万以上である会に入会して弁護士として税法を回らせて頂いたと。そして人脈も作って頂いたと、こういうことが基礎になって後で税務訴訟とかないし賠償責任という専門分野を確立して専門家になったわけでございます。

④積極的自己投資のススメ
 したがって自己投資ですけれども、最初は全く報われませんが、時間が経つとやはりそういうことを必要としている人が出てくれば、誰もいませんからオンリーワンの世界でしたから、どんどんどんどん新しい事件をやらせて頂いて、税理士会に名前を轟かすことができたということで自己投資の一千数百万ですけれども、安いもんだったとあっという間に解消できたっていうの話でございます。同じようなことは他の世界でもどんどん起こるわけで人がやってないからこそ、そこにやれば第一人者になれるわけですから、そこにある程度の市場性があれば、自ずから自分の仕事領域を築くことできるのはありますので、積極的に自己投資をして借金してでもいいから人のやってないことをやると、本当にいろんな方に教えを受けますけど、積極的に教え請うたら相手の方も快く教えてくれるもんでございますので、そう意味では今は何も誰もやってない分野ってめちゃくちゃ数が多くございますので、そこら辺に積極的投資をすると、さっきバフェットさんが言ったようなどんな投資よりも儲かる投資というのは自己投資だ、ってのは言葉通り私は今実感として受け取っています。それでは是非最強の個人投資としての自己投資、お金を支出することに支出に重きを置くのではなくて、その成果としての投資そこに頭を切り替えてですね、積極投資を是非していただきたいと思います。以上です 。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?