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ROMEO Y JULIETA

葉巻との出逢いは、20年前の南仏プロヴァンスで。

当時働いていたレストランのオーナーが、オーベルジュに連れて行ってくれた時のこと。

ラベンダー畑を見渡せるテラスで、昼からアペリティフを楽しみ、運ばれてくる一つ一つの皿を、会話を楽しみながらロゼワインと共にゆっくりと味わう。

気付けば夜の帳が降りてきて、少し肌寒くなった頃に室内へ移動する。

葡萄の搾りかすから作るブランデー、マール・ド・ブルゴーニュと葉巻を暖炉の前で嗜む。

煙は決して肺に入れず、口の中でアロマを楽しみながらマールとのマリアージュを夜が耽るまで楽しむ。

あの時の贅沢な時間の過ごし方は、今も忘れられない。

葉巻は紳士の楽しみかもしれないけど、男性だけの楽しみにしておくのはもったいない、と私は思う。

先日頂いた葉巻についての本の帯に「葉巻はワインである」とあった。
保管が大変なのはもちろんのこと、その世界は迷宮の如く奥深い。

時代はどんどん健康嗜好へ。

喫煙者たちにとって肩身が狭い世界だと思うけれど、たまの楽しみとしてシガーバーに行くのは、大人にだけ許された至福の時間の過ごし方だと思う。

「至福は事物の中にあるのではなく、その人間の好みである。
人が幸福であるのは、自分の好むものを持つことによってであって、他の人達が好ましいというものを持つことによってでない」

ーラ・ロシュフーコー

#葉巻 #シガー#シガーバー#cigar

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