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『明るい空の下』 銀色夏生
誰かに救われたいと思っていた私が
誰かを救いたいと思う形で
恋をするとは思わなかった
恋愛は水鏡のようなもので
自分が知らなかった自分がよく見える
相手は複雑な形をした鏡で
どんな複雑な問いもちゃんと複雑な過程を経て
自分へ返ってくる
まっすぐに向けた心はどこへたどり着くでしょう
この恋は成就せずに終わる恋かもしれないが
この気持ちを感じることがこの恋の目的なのかも知れないが
こんな明るい空の下で
何の悪い予感もなく
見つめあえたらどんなにいいかと
思う気持ちだけは自由だ
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