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なるべく明るい乳がん日記4考えること山盛りある

〜前回のあらすじ〜
転院先で出会った主治医は、患者に不安のないようこと細かく教えてくれるテキパキ頼もしい先生だった!転院大成功!この安心感が欲しかったのだ。

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2月初旬。
術前検査の結果を聞きに病院に行った。
診察室へ呼ばれ、主治医の先生から話を聞く。

検査の結果、手術をする上で特に問題ないことがわかった。
ただ、骨盤の骨が年齢より弱いことが判明。
これが静かにショックだった。
人生で一度も骨折したことないし骨は丈夫と思ってたのに…。

ちなみに骨には日光浴とカルシウム、ビタミンDの摂取、歩いて骨に刺激を与えることが大事なんだそう。
今からでも大丈夫!取り戻そう健やかな骨!


先生に術式はどうするか聞かれ戸惑う。
つまり温存するか全摘するか。え?残せるの??
その選択の余地があると思ってなかったのでビックリした。
全摘一択じゃないの?前の病院で「全摘ですね〜」って言われたけど…?

先生は画像を見ながらうーんと考えつつ「温存した後、検査でがんが残っていたら再手術で全摘になります。」と言った。
他にも「形成外科医常駐病院じゃないと同時再建は出来ない」ことや「ここでエキスパンダーを挿入して再建できる病院へ行く患者さんもいる」ことを教えてもらう。

またゆっくり考えましょうということで診察室を出た。
とても大事なことだから。

温存にも全摘にもメリットとデメリットがある。
まず私がそれをよく理解することが大事だと思った。

手術の日程が決まり次第、病院から連絡をもらうことになる。
そして「入院説明日にはご家族と一緒に来てください。」とのことだった。


別室でいつもの看護師さんと話す。
相談しやすい雰囲気の方でいつも安心する。
看護師さんって患者のメンタルにとってとても大切な存在だと思う。

手術を受ける前準備として、歯科医を受診する必要があるそう。
虫歯があれば治療し、口の中の細菌をなるべく減らしておく。
全身麻酔中に差し歯が抜けて喉に詰まったりしたらえらいことになるので、グラグラな歯はないか事前にしっかり確認しておく必要があるのだ。
前歯が一本差し歯の私なんかは特に。


数日後。
紹介状が届いたので予約を取り、健やかな骨のために歩いて近所の歯医者へ行った。
先生は「全身麻酔をするとき人工呼吸器の管を口から奥の方へ入れるんですけど(初耳なんですけど)前歯が差し歯だと管が当たって最悪とれることもあるんですよー」と恐ろしいことをサラリと言った。

大丈夫?私の差し歯しっかりくっついてる?
先生は私の歯と歯茎と差し歯をチェックし「虫歯は無いけど歯石を取りましょう。」と言い残し去って行った。

代わって現れた歯科衛生士さんは私の下の歯の歯石をゴリゴリ取り終わると「入院中は乾燥するからリップクリーム必須ですよ!」と優しい笑顔で教えてくれた。

手術を控えた私の力に少しでもなろうとしてくれた。
その気持ちがありがたく嬉しかった。
医療に関わる人はなんでみんなあんなに優しいのか。
心から尊敬する。


後日、病院から手術日が決まったと連絡があった。
桜が咲く頃に私は人生初の入院と手術をすることになった。

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