頼る事はいけない事?

私はとあるLINEのオープンチャットの管理人をしていますテーマはADHDなのですがそのオープンチャット以外自分も1参加者として他のオープンチャットにも参加しています。

そこでは多くの気づきがあり自分の管理するオープンチャットの運営にも応用させていただいているのですが、その中であった気づきを紹介します。

そのオープンチャットの参加者の1人でいつも楽しそうに話す人がいます。その人はADHDではないのですが家族の1人が発達障害であり、夫もADHDと言うことで、ADHDの傾向についてはよく知っている人です。その上で定型発達者ならではの視点で参加者に気づきを与えてくれています。

ADHDあるあるなのですがよくうっかりミスをします。文章のミスや数字の間違いは仕事上での困り事だったりします。「だからADHDの自分はミスをしないことが大事なんだ」みたいな話はよく出ます。
しかし、定型発達の彼女は「自分は人を許すし、逆に自分も人に許してもらう」と言っています。これは彼女の仕事の特性上うまくいくやり方だと思うのですが、発達障害の人においても重要な考え方だと思いました。

この話を自分なりに解釈し、発展させると、「人に力を借りることで、人を助ける」という事なんだと思います。

例えば仕事上の話で言えば、自分が入力した数値や作成した文章を先輩や周りの人にダブルチェックの意味で見てもらうと言うのは、発達障害の人には重要なライフハックだなと思います。
ひとりで抱え込んでどんなに注意しても、注意力が散漫になりがちなADHDの人には限界があるからです。それよりも周りの力を借りて自分の足りないところを補ってもらう。そうすることによってミスが減り、仕事上もうまくいき職場も助かるものです。

この場合人にチェックをお願いすることは、自分の業務を楽にすると言う側面もありますが、それ以上に職場を助けているということにもなっています。いやむしろ個人としてのメリットよりも職場としてのメリットの方が大きいとさえ思います。ADHDの人はこのことを念頭に入れて生きていくと、自己肯定感を高めることにもつながると思います。

約10年ほど前から日本でも自己責任論が主流になりつつあります。自己責任論が行き着くところは本来は自立なのでしょうが、ADHDにとっては孤立になると思います。この孤立を防ぐためにも、ADHDの人は積極的に他人に助けを求めるべきだと思いました。もちろんその行為が結果的に周りの人を助けることを前提にしての話です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?