「真空ジェシカサツマカワRPGパンプキンポテトフライブ」を観た感想
8/22(日)@北沢タウンホール
大好きな3組がスリーマンライブを行うということで、なんとかチケットを入手した。真空ジェシカは2017年M-1で知ってから全出演番組、ラジオはチェックしてギガラジオのイベントにも行ったことがあるぐらい好き。サツマカワRPGは普通に好きだし、怪奇 Yes!どんぐりRPGの日に合わせてM-1予選を観に行くことにしているぐらい。パンプキンポテトフライは昨年のM-1で知って、その後年齢が1個上なことや兵庫高校っていう知ってる高校出身なこともあってどんどん惹かれていった。特に今年勢いがあるというか、テレビ露出も増えてきているパンプキンポテトフライ。年も近く、同じシーンで活動してきたこの3組だから面白くないわけがない。むしろ相当タフなお笑いの現場になるだろうな、こちらも心して挑もうと思い、会場近くにチャリを止めた後ローソンでおにぎりとポカリを購入、身体にぶち込みいざ入場したらギリギリになってしまい最上段での観賞となってしまった。1席ずつ空けて座るようになっており、座っちゃだめな席にはYes!アキトの写真とともに「No!」と書かれた紙が貼られていて、もう選別は始まってんだよね、と思った。
結果、めっちゃくちゃタフなお笑いの現場。構成はまずオープニングアクトとしてガクが「にんにょう」、そのあと「にん谷」を披露し、3組が3個ずつネタをして1セットごとに幕間でイベントがあるものだった。3組のネタは
1セット目:おそらくM-1などの賞レースにかけているもの
2セット目:大味なボケや展開が多いお笑いマニア向けのもの
3セット目:今までのコンビの歴史や過去ネタを伏線とした3組マニア向けのもの
こんな風に大別できるように思えた。
パンプキンポテトフライの「ねずっちでっす~~~!!!」のボケは会場が割れんばかりの大爆笑が起き、その次のネタではパンポテ谷の名ツッコミ「変なだけじゃ人は笑わんぞ!」を超えてくる変なだけを山名がかまして会場はその日イチウケレベル、「変なだけでも笑う」という伏線回収となった。
サツマカワRPGは3本目でついにYes!アキトのコスプレで登場、ギャグは一切やらず、オズワルド伊藤を軸に若手モノマネを連発していた。途中誰のことかわからないものもあって、自分のお笑い変態度の低さを痛感した。
真空ジェシカは2本目のネタでちょっとメタっぽいことをやり、「これこれこれ!!!」となった。メタが忌避されるのいまだに意味わからんよ。あと、なんで人は免許センターの地名や免許センターの存在そのものであんなに笑ってしまうんでしょうね。二俣川、鴻巣という関東2大免許センターで会場は地元トークの場と化した。そして3本目ではついにサワムラーの格好で登場する川北、わからない人は「真空ジェシカ サワムラー」で検索してください、サワムラー漫才を全回収し、そもそもサワムラーの格好で漫才してる気持ち悪さとかガクの冷静なツッコミとか、真空ジェシカって最高だなと思わされた。まだまだ自分の中の1位でいてくれる。
幕間も最高で、3組のシークレットゲストの冷凍食品、なわとび、もみじが順番に登場、途中3組のゲストによるトークコーナーもあり、赤もみじ村田の後輩感、追い詰められて花が咲く能力を知らしめる場所となった。ちなみに会場のスクリーンに「シークレットゲスト:冷凍食品」って出た時俺は「ネット大喜利の冷凍食品さんが出るのか!?」って1人だけ爆笑してたけど普通に普通の冷凍食品で恥をかいたのだが。
また、「吉住でシコったらチンチンとれた」の"元ネタ"をやってくれたりして、超真空ジェシカヲタ向けの空間じゃんと思った。
ガクは蛙亭の岩倉でシコった後、
「翠星チークダンスのチロルちゃんでもシコりた~い」といっていた。
この辺りは真空ジェシカのギガラジオか、ラジオ父ちゃんのpodcast版第1回?0回?を聴けばなんとなくわかります。
途中卍通りまーすがあったり、パンポテ山名もなんで?な先輩でシコるシーンがあったりとお笑いという液にずぶずぶに浸されてライブは終了。グレイモヤ初めて見た時と同じぐらいへとへとになり、疲れた~とひとりごちながら会場を出た。やっぱり東京の若手お笑いライブは面白い。純度が高すぎる。ただ笑えるし、それだけじゃなく体力も持ってかれる。ほかのお笑いとやってることが違う。単なる内輪ネタだけじゃなく同世代の知識を共有してたり、賢いフレーズが出てくるのもたまんないよね。カオスからいいものが生まれてる。こういうものに生で触れたいと思い続ける限り、自分は関東を離れないだろうなと思った。
個人的にいいな~と思ったシーンがあって、実はシコってとれるチンチンはある先輩の写真が裏に貼られてて(どういうこと?)、それも許可なくっていう危うい面白さもあって会場が笑ってたんだけど、赤もみじ村田が追い詰められてそのチンチンを自分より下の目線において「背低いのうコラぁ!!!」みたいに凄むっていうボケがあって、これ単純に瞬発力すげ~って会場は爆笑だったんだけど、まあもちろん"失礼ボケ"っていう危険もある冒険なわけで、周りの芸人が「おいおいw」みたいに言ってる中、サツマカワRPGが即座に「やべー面白すぎるー!」ってフォローしてて、本当に優しいなと思った。芸人はみんな笑いをとるためにリスクをとってるわけで、それに対してすぐに「面白い!」っていう評価をもらえることのうれしさというか、村田本人もすごく安心しただろうなと思う。会社とかでも僕は失礼なことというか平気で悪口を言って場を笑わせるんですけど、そういうときに「やめとけよさすがに」みたいに言ってくるやつは本気できめーと思ってたので、そうか笑ってもらえると嬉しいんだなと思いました。そう、みんな笑ってくれよな俺が失礼を働いたらさ!
東京のお笑いシーンのいい部分に触れ、いい気持ちでチャリを漕いで帰った。ライブで2500円払って財布に30円しかなかったので、結婚指輪してるくせにね、だから家の近くのセブンでカップ焼きそばを買って電気グルーヴ見ながら酒飲んで寝ました。やることをやらなかった罪悪感はあるけどいい週末だった。夏なんだよね。夏。皆さんもお笑い誘ってください。
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