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グレイモヤ@中野ZERO小ホールの感想

10月10日(日)

2度目の観覧となるグレイモヤ。会場も中野ZERO小ホールと、500名規模のものとなった。確実に拡大を続けている。出るメンツもキュウ、カナメストーンなど人気M-1戦士がいるが、にゃんこスターを外さないあたりキャスティングが信頼できる。

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中野駅に降り立ち南口に松のやを発見。松のやがこの世のチェーン店で一番好き。帰りは松のやで食って帰ることに決定。もうトンカツと変な漬物の口になってきた。ティファニーで朝食を、松のやで定食を、しまだあやには神の鉄槌を。

会場周辺に近づくと、もう明らかに人だかりができている。整理番号が500を超えるってこういうことなんだ。ぱっと見女性が多く、別のV系のイベントでもあるのかと思ったら太った男性も多くてグレイモヤの会場だと理解できた。お笑い好きな男の人って太ってる人多いよね、俺もじきにそうなります。久々の両隣が埋まった状態でのライブ。周囲の会話に聞き耳を立てているとどうやらキュウが人気の様子。そりゃ500埋まるわけだね。

本番はいつも通りの大ウケ会場。俺が好きだったのはピーターパンウンコローム秩序、完全にノーマークでした。やっぱり板の上で好き勝手される笑いが大好きすぎる。ムラムラタムラが森本サイダーをタイツの中に取り込んだ瞬間、ゲボ出るかと思うほど笑った。「レボリューション!」もまた見れてよかった。ちびシャトルを最初竹内ズのがまのすけと勘違いしていました。

また当日一番の目的にしていたにゃんこスター、最高でした。いい曲が流れたと思ったら全部クリスハートのカバーで最悪×3→May.Jはまだ許せますよね~→クリスハートとのデュエットかよ!→つるの剛士のカバーが一番ダサい!の流れが痛快すぎて気持ち良かった。つるの剛士のカバーは本当にダサくて腹が立つので全員そう思ってくれてて嬉しい。一番熱を込めてダサい要素を分解してくれたのがよかった。初めて生で見たけどアンゴラ村長の脚は本当にきれいでした。あとアンゴラ村長はキュートンの影響を受けてるのでネタでしゃべらない面白さという信念があるらしく、それが体現されていたのもよかった。顔面白いんだよな。そのあとに出てきた牛女しらすとエアコンぶんぶんお姉さんの「それレジとおシター」も最高でした。

ガクヅケは全員のカタルシスを超越するネタ。グレイモヤらしくて好き。

トリの真空ジェシカは懐かしいネタといわれる「脳年齢」をやっていた。このナンセンスさが真空ジェシカ!これで今年のM-1いってくれないかな。固有名詞も少ないし、ビジュアルの面白さもあります。

ひいひい笑って疲れながら帰る。中野ZEROから中野駅までは細い道路でつながっているのですが、車も通っていないのにほとんど車道にはみ出すことなく、みんな「いや~疲れたね」と言いながら歩道をそそくさと歩いていたのがとっても好印象。いいお客さんが集まっている。

twitterやnoteを調べるともちろん大絶賛の感想もあるのですが、中には「競い合うように笑うお客さんに面食らうこともあったが」や、「客層を考慮しないネタ選び」といった感想も一部あり、確かにと思った。ダウ90000、面白いと思うけど完全礼賛っていうわけでもないんですが、ネットだとみんな衝撃!みたいに言っててそうかなあとなる気持ちがあります。出演者のネタ選びも、グレイモヤという感度の高いお客さん向けの尖ったネタを選んでいる組もいれば、季節柄M-1に向けたがっちがちの勝負ネタっぽいコンビもあり、単純に色んな階層のネタを観れてよかったなと思いました。この時期特有かもしれない。

確かに最近、お笑い好き向けすぎるネタばっかり見てちょっと疲れてきてる部分もあったので、そろそろ地上に戻るかもしれません。すべての趣味に対して逸れることなく深く突き進むばかりで、途中でやめることがあまりないのですが、お笑いは好きすぎてその域まできちゃってるかもしれない。でも笑うことが一番ストレス解消でやっぱりハイコンテクストな笑いが一番大笑いできるから、抜けられないとも思う。

色々考えながら「常に、知識や感性の深い浅いはあるけどその中にも好みがあるという客観性は忘れないようにしよう。自分の考えを貫いて発信することと、様々な意見を吸収することの2つを混同しないようにしよう」と改めて心に決め、楽しみにしていた松のやの門をたたく(自動ドアのTOUCHのところの触れる)と、もうテイクアウトのみの時間になっていたのでぶちギレ帰りをしました。テイクアウトは店で食う1/1000ぐらいの質。学芸大学はRakuten Mobileの店舗じゃなくて松のやを作れや。

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