鳥のきもち「私たちの生まれ故郷」
あなたは、自分がどこから来たか、知っていますか?
私たち鳥は、多くが赤道より下の南半球……比較的暖かい地方の生まれです。
もちろん、ペンギンなどはちがいますよ。
あくまでも、飼い鳥の話です。つまり、日本で暮らしていても、寒さにはあまり強くない種が多いということです。
四季のはっきりした日本では、冬場は暖房器具で部屋を暖かく保ってもらう必要があります。
私たちはいつも群れをつくって暮らしてきました。
覚えていますか?
でも、群れる習性があるのは、さびしがりやだからではありません。
野生下で敵に襲われたときに、数が多いほうが自分が助かる確率があがるためです。
すごく利己的な感じもしますが、他者(鳥)の犠牲の上に、ひとり(一羽)でも多く生きのび、種を守ろうとする、動物の本能です。
お家でコンパニオン・アニマルとして人とともに生活するときは、飼い主さんを「仲間」と見なして生活します。
あとの章でもふれますが、「一羽飼い(*)」はさびしいのではと思う飼い主さんがよくいますが、飼い主さんと一対一の特別な関係を楽しみたい私たちからすると、見当はずれなことも多いですね。
(*)一羽飼いの場合、群れの仲間は飼い主さんです。鳥にとっては、仲間である飼い主さんがいないことのほうがさびしいかもしれませんね(鳥爺)