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鳥のきもち「豊かすぎる感受性」

私たち鳥は「遊ぶ」のが仕事。
おもちゃを見つけるのも得意です。
身の回りにあるものは基本的にすべて私たちのおもちゃです。

 飼い主さんの洋服にキラキラしたものや、かみがいのありそうな硬い部品を見つけると、遊び開始です。やめてって言われても、遊ぶのは私たちの仕事ですから、そう簡単にやめられません。聞く耳持たず、です。

 あ、でも聴覚が発達しているので、言葉を覚えるのが得意な仲間も少なくありません。
「チキンハート」という言葉があるそうですが、臆病なのも本当です。
いつでも飛んで逃げられるようにかまえているので、大きな音にビックリして、気づいたらあけっぱなしの窓から外へ……という事故も少なからず起きています。

 言うまでもありませんが、私たちは「人が大好き」です。
だからこそ、さびしがるし、嫉妬してヤキモチも焼きます。

 鳥は、人とコミュニケーションができる動物。感情だって豊かです。
軽量化のため人間のような表情筋はありませんが、目や、ちょっとした仕草できもちを語っています。
あなたの飼い主さんには伝わっていますか?

 また、飼い主さんのきもちきもちを読み取ることだってできます。
だから、飼い主さんが怒ったり悲しい顔をしたり、家族同士がケンカをしていたりすると心配になってしまうのです。
 呼び鳴きやかみつき、毛引き(*)などの問題行動と呼ばれるふるまいは、感情豊かで、人に対する愛情が深いことのあらわれでもあるのです。

(*)毛引とは、自分で自分の羽根や羽毛の抜いてしまうことです。また抜くまではしなくても、羽根を齧ることもあります。羽根だけに留まらず、皮膚まで咬んで出血まで至ることを「自咬症」といいます。「自咬症」まで行うようになりましたら早急に動物病院で診てほしいです。(鳥爺)

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