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鳥のきもち「恋をしたい」

最近まで私の恋愛の対象は人でした。発情期という時期になると無性に恋しくなって、
恋愛対象の人を見つけるとストレートに感情をぶつけました。
どんなふうに感情をぶつけたかって?
私に限らず多くの鳥たちがおこなっていることをお話しましょう。
まず、オスの場合、飼い主さんの手にお尻をこすりつけます。
「スリスリ」というそうです。
つまり手に交尾をしようとしているのです。
そして、メスの場合は、背中などをなでられると低い姿勢になり身体を震わせます。
これは人の手によって交尾がなされていると思ってしまうのです。
私たち鳥は人に育てられてきていますので、鳥でありながら鳥を知りません。
そのため人が恋愛の対象になってしまうのです。
でも、家庭によっては同じ種類の鳥がいることもあります。
その場合は、野生の本能が目覚めて鳥同士が恋人になるようです。
もし、あなたしか鳥がいなかったり、いても同じ種類ではなかったら、飼い主さんが恋愛対象になります。
それはそれでいいという考えもありますが、自然界の鳥はカップルが誕生すると、四六時中一緒に行動します。
しかし、人とは24時間一緒に行動は不可能です。
一緒にいない時間のほうが多いでしょう。
発情期を迎えて、理性が利かなくなる鳥もいます。
叫び続けたり、手に乗るとすぐスリスリしたり、あるいは卵を産んだり、毛引きに走る子もいます。
飼い主さんはあくまでも人です。あなたと同じ鳥ではありません。
はかない恋かもしれませんが、友達以上恋人未満の関係くらいがベストではないでしょうか。

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