見出し画像

第3章 鳥のきもち「ムリに下ろそうとされてもね」

私たち鳥は高いところを好む傾向があります。それは高いところのほうが外敵を早く見つけやすくなるからです。また、視野が広くなりますので安心です。
 
私が高いところでリラックスをしていると、飼い主さんが手を出して下ろそうとするときがあります。こういうやり方はあまり好きではないので、飼い主さんを懲らしめるために過去に何度かかんだこともありました。
賢い飼い主さんはそこで気づいてくれるのですが、そうではない飼い主さんはさらに強行姿勢で私に立ち向かってきます。
こうなるともうダメですね。この飼い主さんとはうまくいかなくなってしまうのも時間の問題でしょう。
こうして人は「鳥は高いところにいると強気になる」という「神話」を作ってしまうのです。
それでは高いところにいる鳥たちを下ろすとき、もしくは下りて来てもらうときはどうしたらいいのでしょうか。
鳥が好きな人でしたらテレビや動物園などで、鳥のフライトショーなどを見たことがあると思います。
鳥たちはトレーナーの頭上を飛んで、高い止まり木に止まったりします。
そして、トレーナーの頭より高い位置であっても、確実にトレーナーの手に乗ってくれます。
このような光景を目の当たりにすると、高いところにいる鳥が強気になるということに疑問符がつきますね。
 
私たちを下ろすために鳥の胸を押したり、止まり木から足の指を剥がしたりして、バランスを崩すことで、手に乗せようとしても無理です。
これは私たちにとって「負の強化」(ネガティブレインフォースメント)だからです。
「手に止まることで何かよいことがある(ご褒美がもらえる)」という「正の強化」(ポジティブレインフォースメント)をすることがとても大事だと思います。
飼い主さんは鳥たちにこのことを根気よく教えていけば、どんなに高い位置であっても強気になるどころか、喜んで手に止まるようになるのと思います。

あっ、そうそう、毎日帰宅が遅いご主人には、「家に帰ると何かよいことがある(ご褒美がある?)」ということを教えるといつもより早く帰ってきてくれるかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?