鳥のきもち「おもちゃで遊ぶことが幸せ」

人の世界には、「働かざるもの食うべからず」という言葉がありますが、あなたは働いていますか？
飼い主さんは、あなたをお世話するために一生懸命働いていらっしゃるでしょう。
だからと言って、それに甘えてはいけないと思います。
「じゃあ何？　何か芸を覚えて稼ぎなさいってこと？」という反論が聞こえてきそうですが、そうではありません。
あなたの仕事は、飼い主さんが一所懸命働いているときに、心配をかけないためにも、暇をしていてはいけませんということです。
私たち鳥は暇より忙しいくらいのほうが幸せなのです。
でも、ケージの中で留守番中に、忙しくするには制約もあり限界もあります。
そこで、可能なかぎり忙しくするための必須のアイテムがあります。それがおもちゃです。
飼い主さんが一生懸命働いているのに、おもちゃで遊ぶなんてと思わないでくださいね。
おもちゃで遊ぶこと、おもちゃを破壊すること、これが重要なんですよ。
せっかく買ってくれたおもちゃを、あっという間に壊したら飼い主さんに申し訳ないと思っていませんか。
あなたはとても心優しいですね。
飼い主さんは仕事で不在しているとき、あなたがひとりで留守番をしていることが気がかりなのです。とても心配なのです。
でも、留守中にしっかりおもちゃで遊び、おもちゃを破壊していたら、飼い主さんはどう思うでしょうか？
「買ったばかりのおもちゃももう壊した!?」と叱られると思いますか？
いいえ、もしかしたらそう言いながらも本当はうれしいのです。
飼い主さんはまた気に入ってもらえるおもちゃを買うために、明日も仕事頑張ろうという前向きな姿勢に変われるのです。
私たちの仕事、つまりおもちゃで遊んだりしても報酬をもらうことはできません。
それでも暇を持て余し、泣き叫んだり、毛引きに走ったりすることに比べれば、とても健全です。
飼い主さんにとっては浪費になるので懐は寒くなるかもしれませんが、あなたが壊したおもちゃを見て、きっと心が温かくなるでしょう。
さぁ、明日も心置きなくお仕事をしましょう！