「文アニ」劇伴音樂集の使用箇所と感想まとめ

「TVアニメ 文豪とアルケミスト 〜審判ノ歯車〜 劇伴音樂集」(作曲:坂本英城)が好評発売中です。濃厚なストーリーとアクション、そして文学への愛に満ちたアニメ「文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~」の魅力を最大限に引き出してくださった数々の曲が収録されています。1クール全13話のアニメながら、ディスク2枚全49曲とあまりにボリュームたっぷり、そして素晴らしい音楽の詰まったサウンドトラックです。

CD情報はこちら。

配信もあります。

実はタイトルがなかなか覚えられず、どれがどれだかわからなくなってしまったので、曲の使用箇所と自分の受けた印象・感想をまとめてみることにしました。

(注意)
・ネタバレを含みます。未視聴の方はアニメをご覧になることを強くお勧めします。Dアニメストアなど、初月無料のサイトもあるようです。また第1話はniconico等で無料で見られます。素敵なアニメですので是非。
・使用箇所は抜け漏れあることがわかりました(ごめんなさい)
・筆者は音楽に関して全くの素人です。

Disc 01

01  文豪とアルケミスト 〜審判ノ歯車〜
原作ゲーム「文豪とアルケミスト」のメインテーマ、これぞ文アル!と言わんばかりの曲ですね。ゲームで聴ける曲と比べると、こちらは重厚なオーケストラに始まりつつもバンドネオン・カスタネットなどのポップな音とバイオリンが入り混じります。楽しさや優雅さ、また一抹の寂しさをも感じさせ、多様な印象を与えてくれるのは原曲通り。アニメでもここぞ!というシーンで使われています。
(使用箇所:第3話, 第7話, 第9話, 第13話)

02  頰緩ム人々
文アニの記念すべき第1話「走れメロス」冒頭で使われたBGMですが、TVで初見の際、一瞬「チャンネル間違えた?」となった方もいらっしゃるのではないでしょうか(自分がそうでした。)ちゃんと聞いていくとすぐに、聞き覚えのある食堂の旋律が始まって、穏やかな気分にさせてくれます。
(使用箇所:第1話、第4話, 第6話)

03  疑
謎解きBGMといった印象で、大変に良いですね・・・!少しずつ旋律が重なっていくあたりが大好きです。不気味というほどの暗さもない、しかし不思議さと不条理さをほのかに感じます。思えば脱出できない図書館というのも大変に不条理な空間でした。
(使用箇所:第1話, 第3話, 第4話, 第5話, 第6話, 第7話, 第8話, 第10話)

04  文士ノ願ヒ
メインテーマのアレンジですが、盛り上がる部分の旋律が別の旋律に置き換わり、落ち着いた曲になっています。それでも後半になるにつれて楽器が重なっていきます。この曲は終わり方も素敵で、アニメでも度々使われていたなと思い返します。
使用場面は回想が多め。
(使用箇所:第1話, 第2話, 第10話, 第11話, 第12話, 第13話)

05  邪悪ト抑圧
ぐんと重たい曲がやって参りました。後半部の低いところで鳴っている旋律、聞き覚えがある気がしたのですが思い出せませんでした・・・。そして、この曲も終わり方が非常にかっこいい。個人的には第10話「藪の中」ラストが印象的です。(使用箇所:第1話, 第6話, 第7話, 第8話, 第10話)

06  見渡セド標ナク
腰掛けた島崎さんと縛られた芥川さんのやりとりの後ろで流れる音楽です。バイオリンの主旋律が美しいですが、高音部で主張しすぎないあたりが、感情の吐き出せない感じがして、寂しさを醸し出しているように思います。
(使用箇所:第9話)

07  我ガ身ヲ癒スハ何ゾ
「いざ往きめやも」ピアノアレンジです。芥川さんを始めとする文豪たちの独白に、しんみりと寄り添う一曲。勇ましい原曲とのギャップがすごい。この曲、後半の展開がとても素敵です。
(使用箇所:第1話, 第2話, 第4話, 第8話, 第10話, 第11話)

08  桜首数エ唄
レ、ミ、ファ、ラ、シの5音のみからなる曲。陰旋法という、日本の古典音楽、特に民謡で多用された音階のようです。一方楽器(ノイクロさんがTwitterでアコーディオン、とおっしゃっていた)のためか、「桜の森の満開の下」だけではなく、「人間失格」の場面、そして文アニの世界観そのものにも馴染むようになっている、影なる名曲だと思います。何気に登場回数も多めです。
(使用箇所:第3話, 第5話, 第9話)

09  
迷、というタイトルですが、中盤のきらきらした音の響きにはふわふわとした暖かさを感じます。全般に穏やかですが、しかし確実に何かが迫ってくることを暗示させる終わり方。怖くはないけれど、出口も見えない。
(使用箇所:第3話, 第9話, 第10話)

10  舞ウ鬼ノ業
この笛は何の楽器なのかわかりませんでした・・・篠笛? (追記:篠笛で間違い無いようです。)「地獄変 後編」のみで使われているこの曲、始まりの鈴の鳴るような音も含めて世界観にぴったりな曲だと思います。ゲームの世界観が明治〜大正な分、純(?)和風の曲は珍しくて引き立ちます。
(使用箇所:第7話)

11  
こういう曲、個人的に大好きです。低音に始まり、様々な種類の音が段々と重なっていく。少しずつ染みが重なっていくような印象を受けました。イヤホンで聴くと、後半部は左右の耳元で鳴り響き、こそばゆい。
(使用箇所:第8話, 第10話, 第13話)

12  迫リクル侵蝕
「破綻スル齒車」オーケストラアレンジ、と思いきや細かな楽器づかいやコーラスが違いました。ゲームサントラをお持ちの方は聴き比べてみると楽しいと思います。「破綻スル齒車」はゲームサントラ発売時、オーケストラアレンジをする曲としてTwitterの投票で選ばれた曲だったのですが、アニメでも聴けるとは嬉しいですね。
(使用箇所:第1話, 第10話, 第12話)

13  一握ノ夢
「憩」のアレンジ。目を閉じると、「浄化完了」の青白い光が浮かび上がってくるようです。アニメでも浄化完了時に決まって流れるBGMでした。そう、第5話までは・・・。
(使用箇所:第1話, 第3話, 第4話, 第5話)

14  文豪グルメ
唯一(ほぼ)毎週聞けるBGMではないでしょうか。後半部の展開が楽しい。「地獄変」後編の某シーンのBGMがこの曲だとわかった時は衝撃でした。最初聞いた時はリズミカルさとコミカルさゆえか、ポケダンの印象が強かった・・・(坂本さんはポケダン時闇空のBGMも作っていらっしゃいます。)
(使用箇所:各回の文豪グルメ、第1話, 第5話, 第6話, 第7話, 第8話)

15  君ヲ知ル
こちらも「憩」のアレンジ。ヨージとハルカの出会い、緩やかにはじまったつながりが深まっていく様子を思わせる爽やかなBGM。・・・と思ったら、第3話でも使われていたらしい?確かめられていないのですがどこだったのだろう。
(使用箇所:第3話, 第4話)

16  引キ離セヌ不安
聞くたび第4話のシーンを思い出して胸が痛くなりますが、大好きな一曲です。小さな不安が孤独と懐疑の中で増幅し、抑えきれないところまで膨れ上がるようなイメージを持ちました。
(使用箇所:第1話, 第4話, 第11話, 第13話)

17  裡ニ在ルモノ
第2話の潜書直後、美しい桜の恐ろしさをこれでもかと引き摺り出すようなBGMでした。音楽を聴くだけでもぞわりとする・・・。「〜モノ」という不穏BGM群の一曲目。
(使用箇所:第2話)

18  擦レ違ヒ
静かに滑り出すピアノに、段々と深まっていく溝を思わせるかのような低音が響きます。まさに止めることのできない擦れ違い、という印象です。
(使用箇所:第1話, 第7話, 第10話, 第11話)

19  
文アニ曲のコーラスは最高ですね!放送時は気が付きませんでしたが、イヤホンで聞くと、耳元でノックされているような音が聞こえて非常にびくびくします。怖いです。
(使用箇所:第5話, 第7話, 第9話, 第11話, 第12話)

20  膝ハ挫ケズ刃ハ折レズ
文アルPVにも使われている神曲「開進止メヌ文士タレ」のアレンジ。かっこいい!原曲に忠実に見えて、こちらもカスタネットたっぷり、リズミカルなアレンジで、後半に新しい旋律が入っていて非常に楽しい。下駄で足蹴りを繰り出す芥川さんが見える・・・第11話で使われた時はこのかっこいい曲が却って心を痛めました。
(使用箇所:第1話, 第11話)

21  愛別離苦
悲しみとも言い難いぽっかり空いた穴と、それをどうにかして埋めようとするようなイメージを浮かび上がらせる、孤独を体現したようなBGMだと感じました。
(使用箇所:第2話, 第3話, 第9話, 第10話, 第12話)

22  得ラレヌ苦シミ
一定間隔で鳴り続けるバイオリンは、焦燥を表しているのか・・・決して速いテンポの曲ではないのに、緊迫感と「纏まらない」というモヤモヤを感じさせます。(使用箇所:第2話, 第3話, 第7話, 第13話)

23  不可思議ヲ読ム
潜書BGM。いいですね・・・!分解され、本の中に入り、再構築されるという、不安定さ、錬金術の禁忌を思わせます。潜書だけでなく読書も、こういった試みなのかもしれない、と思います。
(使用箇所:第2話, 第5話)

24  忍ビ寄ルモノ
静かに不気味で、そして不穏。金属音のような高音に、ホラー音楽を感じさせるちろちろとした音楽。耳を刺すような音が特徴的な、「〜モノ」BGMその2です。
(使用箇所:第3話, 第6話)

25  護ツタモノト帰還スルモノ
文学に真摯にあり続けた、とある3人が第7話で迎えた顛末。護った者と護った物、帰還する者にそっと寄り添った、美しい音楽。第7話放送直後のTLはものすごいことになっていましたね・・・。この状態で4週間続きを待っていたのは本当につらかったです。
第5話はどこで使われていたの?と思ったら、回想シーンでした。炎の印象が強くて吹き飛んでおりました・・・
(使用箇所:第5話, 第7話)

・・・ふう。ここまでで折り返しです。本当にボリュームたっぷりな音樂集です。
この先はよりストーリーの根幹部で使われる曲が増えていきます。

Disc 02

01  書架ニ囲マレ
ゲームの司書室BGM「和」のアレンジ。ほっと安心する一曲です。原曲より楽器数が少ない?分、管楽器と弦楽器が伸びやかに響いていてより落ち着いている気がします。(使用箇所:第1話, 第6話, 第8話)

02  日溜書斎
裏のドラムがいい味出しているなーと思います。明るく穏やかに流れていく日常を、様々な管楽器たちが代わる代わる紡いでいきます。アニメ後半ではほとんど聞けませんでしたね。
(使用箇所:第2話, 第4話, 第6話)

03  館長代理ヘ報告ヲ
ニコンの二人のテーマ、でしょうか。全体として緩やかな曲調ですが、少し不安げな入りから、安心感と希望が見えるような音色が現れ出すのは、本の中で孤独を抱えていた朔さんのもとに犀さんが向かう展開と綺麗に重なりました。
(使用箇所:第5話)

04  理解ハ孤独ヨリ生マレ
使われるシーンとタイトルとを比較するだけでしんどいです。展開をご存知でこのタイトルを付けられたのでしょうか・・・。前半のピアノの重低音と後半の高いバイオリンが印象的です。後半のバイオリンは、「破綻スル齒車」の裏で弾かれている旋律に似ているような気もしますが、確信がない・・・。
(使用箇所:第11話, 第12話, 第13話)

05  沈黙スルモノ
ざわざわとした不穏な音の中に、つかみどころの無い音が重なっては消えていきます。ぴこぴことした効果音を追うのが楽しい。「〜モノ」BGM三兄弟の末の弟です。
(使用箇所:第5話, 第7話, 第9話, 第12話, 第13話)

06  相対スル侵蝕
「破綻スル齒車」のアレンジ、二曲目ですね。ゲームのオーケストラアレンジに非常に忠実です。テンポが遅めでコーラスがない分、物々しさが際立ちます。じわじわと追い詰められていくような・・・。
(使用箇所:第3話, 第5話, 第9話, 第11話)

07  
オルゴールのような音に管楽器や弦楽器が重なって重厚になっていきます。小さな矛盾に気づいてしまった時の、微かな心のざわめきという印象を受けました。
(使用箇所:第3話, 第4話, 第5話, 第6話, 第9話, 第10話, 第11話)

08  掴メナカツタ想ヒハ流レ
「桜の森の満開の下」で筋書きの別れを拒否した安吾さん、「地獄変」で筋書き通りの別れを経験した芥川さん。滞りのない美しい旋律が、却って取り返しのつかなさを思わせ、「掴メナカッタ」にしっくりくるような気がしました。
(使用箇所:第3話, 第7話)

09  清澄
第9話冒頭と第11話「恩讐の彼方に」内で出てきました。清澄というタイトル、澄み切った水の流れを思わせる涼やかな音の中に、不穏にも聞こえる不思議なフレーズが見え隠れしては消えていきます。こういう曲調、アニメならではですが素敵ですね。(使用箇所:第9話, 第11話)

10  信念翳ス文士タレ
盛り上がりが素晴らしい神曲(しかもオリジナル)なのですが、驚くことに未使用曲のようです。切実にゲームに逆輸入してほしい・・・どこかで聴かせてください、お願いします・・・!もしくはこれで新PVなんてどうでしょうか。
(使用箇所:なし)

11  暗愚
人間失格の主人公を追体験し、生きる苦しみから逃げようと世界を壊していった太宰さん(≒)の背後から聞こえてくる重々しいアカペラ。喃語かとも思わせるような聞き取れない言葉の数々。それにしても葉蔵に暗愚とは、なかなかストレートに皮肉な題だなあと・・・。
(使用箇所:第8話, 第9話)

12  蜃気楼ノ向コウ
まさかの未使用曲二曲目。蜃気楼の名の通りぼんやりした曲で、明るくも暗くもなく、不安にさせることもない、不思議な曲でした。どこに使う予定だったのでしょう・・・聞きたい・・・。
(使用箇所:なし)

13  
図書館内ではおなじみのBGM、或いは第二の謎解きBGMといったところでしょうか。一見平和で退屈なアニメ図書館の裏側を暗示するように、不条理感と謎めきをもたらしてくれる音楽はやはりすごい・・・。
(使用箇所:第2話, 第3話, 第4話, 第5話, 第6話, 第7話, 第8話, 第10話)

14  蝕マレタ心
少しずつ心をずらされていくかのように、だんだん音程が高くなり、音も厚みを増していきます。
第12話のAパート終わりの曲、という印象が強いです。とある人物に、不可逆的な変化が生まれた瞬間でした。
(使用箇所:第7話, 第12話)

15  馴染マヌ儘デ
「廻覧」のアレンジ。道化の人生を演じて図書館へと戻り、自分の文学を侵蝕した張本人と和解する太宰さん。そして、親友の文学を守るために自著の中で親友の姿を斬り殺そうとする菊池さん。対立した二人の想いに重なる部分があったことが、文アニをこの結末に導いたのだろうと思っています。
(使用箇所:第9話, 第11話)

16  怨望ハ愛ヨリ生マレ
この曲、大好きです。前半の迫ってくるような弦楽器とは対照的に、中盤の展開ののち、どこか切ないビオラ(?)の旋律は、怨望の中核たる純粋な愛に触れているよう。しかし最後は、やはり怨望に立ち戻ってしまうのでしょうか。聴く前は、タイトル的に久米さんか菊池さんの出てくるときに使われるBGMなのかなと思っていました。
(使用箇所:第3話, 第9話, 第12話, 第13話)

17  絶望スル齒車
コーラスに合わせゆっくりと一歩ずつ、着実に崖っぷちに追い詰められていく感覚。段々とずれた音程が重なっていく後半の展開は、「蝕マレタ心」と同様、止められないまま悪い方に進んでいくさまを思わせます。コーラス日本語じゃない気がするのですがなんだろう?(自分にはUno, dos, tresに聞こえましたが自信ない)
この曲が流れている間、アニメはものすごい展開になりました。皆様の心中お察しいたします・・・。自分もびっくりしすぎて宇宙猫みたいな顔をしておりました。
(使用箇所:第12話)

18  矜恃貫ク文士タレ
テンポ良く始まった、コーラスとアレンジたっぷりのメインテーマ。
勇ましさよりは寂しさを感じるように作ってあるような、そんな気がします。文豪たちの猛攻と同時に、一人がむしゃらに戦っていた愛着ある敵が少しづつ追い詰められていく様子を見ているからでしょうか。
(使用箇所:第13話)

19  会集一閃
処刑用BGMとはまさにこのこと・・・!第1話では一人でしたが、第9話では揃い踏みとなり、まさしく「会集」でした。あの風景にこの音楽はずるいと思います。
アレンジ元は「焦眉ニ抗フ文士タレ」。アニメでは使われていない、中盤の展開部の盛り上がりもテンションが上がります。
(使用箇所:第1話, 第9話)

20  人ノ夢ニ微睡ム
ヨージとハルカの幸せなひととき。ハルカにとっては自分のことを告白するのは大変なことだったのではないかと思います。
(使用箇所:第4話)

21  紡葉ノ徒ハ連ナリ継ガレ
12話の展開に震えた特務司書の希望の拠り所だった音楽。希望は第13話で実りました。物語の最後にやっと言葉を交わし、互いの思いを確かめられた二人。幸せのうちに目を閉じることができていたのだと、信じています。
(使用箇所:第13話)

22  廻リ道タンゴ
金沢カレー、美味しそう!人生で一度は食べてみたい。第6話の自然弓の二人は可愛かったですね。
(使用箇所:第6話)

23  グッド・バイ/浦島坂田船(TVsize)
豪華な旋律のオープニング。バンドネオンやバイオリンを多用しつつポップな曲調は、文アニらしく、「グッド・バイ」のタイトルにぴったりです。
聴くたびに、何度も見返した神風動画さんの映像が頭の中で再生されます。素晴らしいオープニング音楽と動画から、目も耳も話せませんでした。(第10話と第13話のオープニングが流れた時はリアルに悲鳴をあげました。)
(使用箇所:全話オープニング)

24  藪の中のジンテーゼ/南條愛乃(TVsize)
エンディングが流れるたびに、「えっもう終わった・・・」と思っていたなあ・・・。非常にメッセージ性のある歌詞を幾度となく聴き返しました。最後に開かれた扉は誰のためのものだったのでしょうか。
(使用箇所:全話エンディング)


以上です。こうしてみると、ゲーム曲のアレンジも多くて楽しいですね。落ち着いた印象のゲームに比べ、アニメはリズミカルでポップな曲調が多かったように思います。一方新規曲も素晴らしい・・・!暗い・切ない音楽が目立ちますが、それらが視聴者を感情の渦に追い込み、同時にゲーム曲をはじめ「明るい」曲を引き立てた立役者だったのではないかと思います。
個人的には坂本さんの不穏曲が大好きなので、ゲーム本編でもいつかそういう曲が聴けると嬉しい。

アニメの示したテーマは決して明るいものではなく、一方で鬱アニメとも異なり、最後には前を向いて新しい扉を開けて次の物語に進んでいく。それを時に陰惨に、時には穏やかに、時には心を震わせるような悲しみとともに、メリハリをつけて彩ってくれた音楽たち。
坂本さんをはじめ、演奏者さん、CD作成に携わった皆さん、そしてアニメの音楽監修の方をはじめスタッフの皆さんにも頭が上がりません。素晴らしい音楽とアニメをありがとうございました!

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