英語長文が速く読めて、英語長文をすぐに理解できる方法
英語の長文問題を簡単に読む方法を伝授します。
一言でいうと、「まとまりごとに区切り、前から訳す」方法です。
長文問題で、皆さんが困るのは長い文章が出てきたときです。
文の構造を理解しにくいので、結局何を言いたいのか、わからなくなってしまいます。
しかし、「まとまりごとに区切り、前から訳す」と、どんな複雑な文章が出てきても大丈夫です。
わかりにくい英文を取り上げて、「まとまりごとに区切り、前から訳す」方法を修得してもらいます。
英文1:
For example, crows carry shellfish into the sky and drop them on the road to break the shell.
【まとまりごとに区切る】
For example, / crows carry shellfish / into the sky / and drop them / on the road / to break the shell.
【前から訳す】
For example,・・・例えば
/ crows carry shellfish・・・カラスは貝を運ぶ
/ into the sky・・・空へ
/ and drop them・・・そして貝を落とす
/ on the road・・・道に
/ to break the shell.・・・貝殻を割るために
どうですか?
簡単に意味がわかるでしょう。
日本語は、最後まで読まないと意味が確定しない言葉です。
英語は、最初に文章の本体(主語と動詞)がきて、あとはそれを説明する部分が続くだけですから、前からまとまりごとに訳していけば簡単に意味を理解できるのです。
もし、「英文を日本語に訳せ」という問題が出題されたのであれば、主語を言ったあと、うしろのまとまりから順に、前へ前へと訳さないといけません。
この英文だと、「例えば、カラスは貝殻を割るために空へ貝を運んで道にそれを落とします。」と訳すと正解です。
しかし、読んだことがない英文を初めて読むとき、うしろから読むのはほぼ不可能です。
前から順番に意味を理解していくと、一読しただけですうっと意味が頭にしみこんでいきます。
ところで、「まとまりごとに区切る」と言うけれど、どこで区切ったらいいのかわからないから苦労してるんだ、簡単に言うな!って思っていませんか?
実は、区切るときも簡単に区切るコツがあるのです。
それは、「前置詞と接続詞の前で切る」です。
英文2:
I read a story about a clever crow in Aesop's Fables when I was a child.
【まとまりごとに区切る】
この英文で、前置詞はaboutとinで、接続詞はwhenです。
その前で区切ります。
I read a story / about a clever crow / in Aesop's Fables / when I was a child.
【前から訳す】
I read a story・・・私は話を読んだ
/ about a clever crow・・・かしこいカラスについて
/ in Aesop's Fables・・・イソップ物語で
/ when I was a child.・・・子どものときに
「本を読んだんだな、かしこいカラスの話を、イソップ物語でよんだのか、子どものときに」と、すうっと意味が頭に入ってきませんか?
ここまでのまとめ
1、まとまりごとに区切る
前置詞(in,on,of,for,with,to,by,…)の前で区切る
接続詞(when,that,but,because,…)の前で区切る
2、前のまとまりから意味を読み取っていく
これで、誰でも長い英文を簡単に理解できるようになります。
英文3:
They also put walnuts on the road and wait until cars run over them.
【まとまりごとに区切る】
They also put walnuts / on the road / and wait / until cars run over them.
【前から訳す】
Crows also put walnuts・・・カラスはまた胡桃(くるみ)を置く
/ on the road・・・道路に
/ and wait・・・そして待つ
/ until cars run over them.・・・自動車が胡桃を轢(ひ)くまで
英文4:
In this book there are many examples to show that crows are clever.
【まとまりごとに区切る】
In this book / there are many examples / to show / that crows are clever.
【前から訳す】
In this book・・・この本に
/ there are many examples・・・多くの例がある
/ to show・・・見せる、教えてくれる
/ that crows are clever.・・・カラスがかしこいことを
★区切れることが重要
1、まとまりごとに区切る
前置詞(in,on,of,for,with,to,by,…)の前で区切る
接続詞(when,that,but,because,…)の前で区切る
2、前のまとまりから意味を読み取っていく
重要なのは、「まとまりごとに区切る」ことができるかどうかです。
正しく区切れたら、意味は自然に頭に流れ込んできます。
正しく区切るにはある程度の練習が必要です。
普段から、長めの英文が出てきたら、区切りの目印(/)を入れて読む癖をつけておくことです。
俊英塾代表。「塾学(じゅくがく)」「学道(がくどう)」の追究がライフワーク。隔月刊誌『塾ジャーナル』に「永遠に未完の塾学」を執筆中。関西私塾教育連盟理事長。