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「ケケケ」と笑っていられる「ケの日」を意図的に作っていく

遺伝や環境が厳しい状況にあっても、毎日の意図的な行動によって幸福感を高めることが十分可能だという実証データがあります。

幸福になるための最大の鍵は「私たちの日々の意図的な行動」にある。

今回は、毎日の普段の生活「ケの日」の中で、笑うという「意図的な行動」について考えていきます。

「ケの日」とは普段通リの生活「日常」のこと。

ハレとケとは、柳田國男によって見出された、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観のひとつ。民俗学や文化人類学において「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ、霽れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、
ケ(褻)は普段の生活である「日常」を表している。

出典 ウィキペディア

「ケの日のケケケ」という素敵なドラマ

3月26日に「ケの日のケケケ」という素敵なドラマが放映されました。
感覚過敏である主人公のあまねが、「ケの日」である普段の生活、「日常」で、自分が過ごしやすく「ケケケ」と笑っていられるように 、どうしたら自分らしい学校生活や日常生活になるか考えて行動し奮闘する素敵なドラマ。

感覚過敏ではなくても、日常生活で生きづらさを抱える人も多いと思います。そんなすべての人たちへの応援歌になっていると思います。

主人公あまね役の當真あみさんと作者の森野マッシュさんのコメントを一部抜粋します。

感覚過敏を知っていく中で自分にとって普通だと思っていた事が全くそうでは無いという事に気付かされました。個人差があり、人それぞれな感覚。どうにもならないことばかりでも自分が自分でいられるよう努力するあまねの姿とともに、感覚過敏について見る方に知っていただけると嬉しいです。

出典 https://www.nhk.jp/p/ts/4L2QJMZKY1/主演・片瀬あまね役・當真あみさん コメントより

希望を探そうとすることすらしんどくて、上どころか前すら向けないし、歩くとか絶対無理。
そういう日々の中で観ても辛くならない作品を目指して書きました。どうか、楽しんでいただけますように!

出典 https://www.nhk.jp/p/ts/4L2QJMZKY1/ 作・森野マッシュさん コメントより  


感覚過敏とは

感覚過敏は、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの諸感覚が過敏で日常生活に困難さを抱えている状態である。

出典 ウィキペディア

感覚過敏の症状や度合いには個人差があるようです。
専門的なわかりやすい説明がありました。

私たちが生活している空間は、様々な音やにおい、感触で溢れかえっています。多くの人は生活するうちに慣れて気にも留めなくなるものですが、人よりも五感を通した刺激に敏感な「感覚過敏」という症状を持つ人がいます。感覚過敏とは、五感から受け取る刺激を過剰に強く感じてしまう状態を言います。その症状や度合いには個人差があり、例えば聴覚だけが過敏な人もいれば、視覚と嗅覚が過敏な人もいます。こうした症状で激しい苦痛を伴ったり、不快感が生じる状態を感覚過敏と言います。

出典 https://tokyo-brain.clinic/

感覚過敏の原因は明確に判明しているわけではなく、一つだけではなく複数の原因が関係していることも。体調や気分によって左右されたり、不安やストレスが原因になることもあるようです。


様々な息苦しさを抱えている現代人

今、私たちが暮らす日常では、世の中の急激な変化、時間に追われる、様々な強制や制約、ストレス、緊張、ノイズ、不安、疲労、、など感覚過敏でない人でも、「日常」が不安やストレスや緊張や刺激に溢れ、感覚が敏感になることも多い。激しい苦痛を伴ったり、不快感が生じる状態になることも当たり前に起きていると思います。

そんな日常生活で、「ケケケ」と笑うこともなく、人それぞれの感情や感覚の違い、自分にとって、相手にとってそれぞれの普通を尊重できず、逆に責め合ってしまう。

人間関係のストレスや緊張がますます生きづらさを増長する悪循環。

「ケケケ」と笑っていられる「ケの日」を意図的に作っていく

「ケの日のケケケ」特別版が5月3日(金) 午後3:05〜午後3:54に放送されます。

3月26日に放送より4分30秒長く、フル脚本を収録し、情感もより増したスペシャル版だそうです。

主人公片瀬あまねたちの奮闘がとても楽しみです。

人それぞれの感覚の違いがあるということを理解し、自分にとっての普通と相手にとっての普通、それぞれの普通を尊重し、それぞれにとって過ごしやすく「ケケケ」と笑っていられる「ケの日」を意図的に作っていく。

「踊る阿呆にみる阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損々」

出典 阿波踊りのフレーズ

息苦しい毎日だからこそ「ケケケ」と笑っていきましょう。


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