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健康でごきげんな毎日のための行動変容

コロナ禍の時に、行動変容という言葉が頻繁に使われ、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
今回は、行動変容についてご紹介します。

行動変容とは、人の意識が変わり行動や習慣が変わることです。

出典 https://www.pasona.co.jp/clients/service/column/healthcare/kodohenyo-2/

この記事にあるように、行動変容は、アメリカで健康の領域で研究が進んだようです。有名なのは、1980年代禁煙プログラムの研究から生まれた「行動変容ステージモデル」です。

この行動変容ステージモデルは、様々な領域で活用されているようです。

近年、日本の健康・医療・保健の領域でも活用されています。また、マーケティングや人事マネジメントなどのビジネス領域でも注目されつつあります。

出典https://www.pasona.co.jp/clients/service/column/healthcare/kodohenyo-2/

多岐に渡った領域で健康で幸福な状態を理解するのは難しい

WHOでは、健康を次のように定義しています。

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)

現代では、「健康」が、身体の健康だけでなく、メンタルヘルスなどの心の健康、幸福、ウェルビーイングの領域、孤独や孤立など社会的な領域など
多岐に渡っています。

肉体的な健康に関しては、健康診断などがあり、イメージでき、理解しやすいと思います。でもメンタルヘルスなどの心の領域、幸福の領域、社会的な領域など、中々どうしていいかわからないことも多いと思います。

WHOが定義するように、「すべてが満たされた状態」をどうして理解すればいいか難しく、どうすれば満たされるのか
どう行動すればいいのか難しい。

フレイル(虚弱)という考え方は、身体的フレイル、精神的フレイル、社会的フレイルと、領域が横断的に網羅して、
虚弱=満たされていない状態と考えるとわかりやすいのではないかと思います。

もともとは高齢者向けでしたが、プレフレイル(フレイル予備軍)というように、世代を超えて気を付ける指標になるのではないかと考えられます。

とりで健幸応援団でも、フレイルという考え方を広めることで、
健康でごきげん(幸福)な毎日を応援したいと考えています。

働く世代のプレフレイル(フレイル予備軍)が増加している

こちらの記事に書いたように40代・50代のプレフレイル(フレイル予備軍)が増加しています。

● プレフレイルは男女ともに40代以降で急増(40代で男女ともに約4割、50代で男女ともに5割超)

● 約9割の医師がフレイル・プレフレイルともに今後増加することを懸念

●プレフレイル増加の要因の上位は、「運動量の低下」「栄養素バランスの乱れ」「うつ傾向」「睡眠の質・量の低下」

ですが、そのほかにも、「筋力・筋肉量の低下」「活力の低下」「人付き合いの減少」が各世代で共通にみられるようです。

運動の低下、不規則な食事、栄養バランスの乱れ、ストレスや疲労、モチベーションの低下、睡眠時間の低下や深い睡眠がとれない、孤独や孤立化など・・

世代を超えて、様々な健康・幸福課題がみられます。しかも、約9割の医師が指摘しているように、今後ますますフレイル・プレフレイルの増加が予想されます。

フレイル予防として健幸への行動変容のすすめ

フレイル・プレフレイルの増加を防ぐため、行動変容が必要な時代です。

行動変容の5つのステージは、
無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期にわかれます。
それぞれのステージについて、重要だと思われるポイントを説明します。

1、無関心期

無関心期とは、行動を変えようと思っていない時期です。
自分の行動に問題があると認識してなく危機意識もない状態。

問題の存在に気づいていないので、自分の行動が問題を起こしているという意識はなく、危機感もなく、行動を変える必要性も感じていない状態です。

禁煙や生活習慣などは、問題には気づいています。でも、フレイルの視点では、自分に問題があること自体に、気づいていない人も多いのではないかと感じます。特に、自分の心身の状態や社会的な状態が「まずい」と気づいていない人も多いので要注意です。

2、関心期

関心期は、問題に気づき行動の変容に興味関心を持ち始める時期。

問題の存在に気づくために、リテラシー・行動への情報感度を高めることはとても大切だと思います。それと同時に、「自分にもできそう」という効力感が大切です。

3、準備期

準備期は、行動変容に向けて準備を始め具体的な計画を立てる時期。

自分で実行したことがない人は、具体的に何をどうすればいいかわからないし、やったことがないことへの抵抗感もあると思います。

自分にとって安心感があり、気軽にサポートを受けられることものに参加することをおすすめします。

4、実行期

実行期は、実際に行動を変えはじめる時期。

実行した経験がない人は、はじめやすい環境、継続しやすい環境を整えることが大切だと思います。

よくあるパターンは、ひとりで実行し始めたけれど、長続きしないで途中で断念。断念してしまった経験が、また行動を再開する足かせになることも多いようです。

5、維持期

維持期は、新しい行動が習慣として定着した段階。

新しい行動が習慣化されるためには、その習慣が楽しい、心地よいと感じることだと思います。楽しくないこと、心地よくないことを続けるのは大変です。

なにより、続ける事がストレスになってしまったら意味がありません。自分がご機嫌になることが大切。その意味では、サークルなどで仲間と一緒に続ける方がより定着しやすいと思います。


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