ゲーム『セヴンデイズ あなたとすごす七日間』感想

 
 ハープです。ネタバレしています。Vita版なのでDLCの内容は含んでいません。それと、全ルートの話はしていませんのでご了承ください。

ゲーム本編のボリュームについて

 値段がすごく高いゲームではないので、ゲームのボリュームが大作に比べれば少ないですが、個人的には長すぎてだれるよりも短くまとまった物語の方が好きなので良かったです(長い話でも好きなゲームもあります)。

ストーリー、キャラクターについて

 最初はホラー要素があったり、ギャグがあったりするのですが、徐々にシリアスになります。それと、死んでるズが減っていくにつれて、寂しい雰囲気になります。

 キャラクターは皆魅力的でした。ヒロインが多いのにキャラが被っておらず、個性的だったのが良かったです。
 ヒロインの中でキャラクターとして好きなのはシズク、ルートはサクラ、コトハ、マリが好きでした。
 サブキャラクター(紫、みつきさん、紀伊国屋など)もそれぞれ掘り下げられていて、とても良かったです(勿論主人公の父親も)。

 サクラについては後述しますが、コトハ、マリのルートの良さについて語りたいと思います。

コトハについて

 コトハについては、このゲームの中で一番ギャルゲーっぽいと思いました(ネネさんもですが)。ツンデレ、ツインテール、金髪といった属性てんこ盛りに加え、恋人ごっこをするという、ラブコメ漫画やギャルゲーあるある(だと私が勝手に思っている)の展開が好きでした。また、彼女自身の意志がかなりはっきりしているところも好感がもてました。

マリについて

 マリについては、マリ自身の天真爛漫なところと、表裏一体の冷めたところが好きです。コトハと違い、あまりギャルゲーっぽくはない(恋愛要素が少ない)展開ですが、個人的にはすごく好きでした。恋愛要素が少ないギャルゲーのルートも個人的には好きなので。みつきさんとの関係も本当に良くて、みつきさんもとても魅力的なキャラクターだと思いました。
 ギャルゲーで主人公の親などが干渉してくるパターンは珍しいと思うのですが、みつきさんはいい人なので本筋の邪魔にならず、むしろ優しい存在になっていて良かったです。
 大袈裟な表現になりますが、私が死ぬまで覚えていたい物語だと思いました。それぐらいマリ編は良かったです。
 それと、これは犯人に対してもそうなのですが、マリの親とマリが和解するような展開ではないところも好感を持ちました。どうしてもそっちに引っ張ろうとする作品が多い中、マリの親や犯人を一貫して許さないという主人公の目線が好きです。きっと彼ら、彼女らにも理由はあっただろうけど、主人公やマリたちがそれを考慮しなければいけない必要はないのです。

零について

 最後の章、零はSFというかファンタジーの要素が強く、だいぶ雰囲気が今までと違います。千夜子が何度も死んでしまうシーンは辛かったです。井戸の中の千夜子と話したり、一度助けたと思ったら毒で死んでしまったり。あまり詳しく説明されない展開もあるのですが、最後の死んでるズ登場からのわちゃわちゃはなかなか楽しかったです。終わり方はいい意味でラノベっぽいと思いました。

絵について

 スチルはすごく多い! というわけではありませんが綺麗です。立ち絵もかわいいです。特に紫やシズクのジト目。

ホラー要素について

 序盤とサクラ編にホラー要素があります。最初はびっくりしましたが、死の綺麗ではない部分を表現するのに必要だったのかなと思いました。

声について

 癒やし系の声質のキャラクター(声優さん)が多くて癒やされました。シリアスの緩衝材になっていたと感じます。

音楽について

 いい意味でBGMというか、ゲームの邪魔をしない程度に音楽の存在があって素敵でした。

終わりに

 書きたいことは大体書けたので、この記事はここで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございました。


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