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#13 なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

朝活を始めて気付いたことがある。
朝活をするためには、夜早く寝ないといけない。
夜早く寝るためには、早く仕事を終えないといけない。
つまり、早く仕事を終えないと朝活ができなくなってしまう。

朝の豊かな時間で学ぶことは、人生にとっての優先事項が高いので、死守しなければならない。
よって、私は働き方改革が必須なのである。

『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』の著者、中島聡さんも私と同じ4時起きの朝活勢である。そんな朝活を極めた人の仕事術を知りたくて本書を手に取った。

ちなみに、中島聡さんは元マイクロソフトのプログラマーで、「右クリック」「ダブルクリック」「ドロップ&ドラッグ」を現在の形にした人である。ビルゲイツにも認められた超優秀のプログラマーだ。

日本人はラストスパート思考

仕事ができない人の例である。
上司から仕事を頼まれて、「やります!」とはつらつと答える。
まだ期限まで時間があるからと、他の仕事を優先させる。
3日前くらいになってその仕事の存在を思い出し手をつけ始める。当然上手くいかないので、その3日は徹夜になる。
期限当日の朝、上司に「できてるか?」と聞かれ、「もう少しです」と答えるが、結局間に合わないので言い訳とセットで期限の延長を申し出る。

これは日本人によくある「ラストスパート思考」であると著者は言う。
頑張ることが美徳だとされる日本では、自分のキャパに合わない仕事も次々に引き受けてしまう。

やはりそれでは自分を壊しかけるし、何よりお客様や上司の信頼を失ってしまう。

ロケットスタート時間術

そこで、著者は「ロケットスタート時間術」というものを提案している。

ロケットスタート時間術はこのようにやる。
まず、上司に仕事を頼まれたらすぐ受けずに「2日調査期間を下さい」と言う。
その後、2日はその仕事に集中してほぼ8割程度を完成させる。残りの8日間で細部を整えていく。
もし、初めの2日間で6割以下しか出来なかった場合は、緊急事態として仕事に取り組むか上司に期間の延長を申し出る。

この8割にも大きな意味があって、それは「パレートの法則」である。

パレートの法則とは、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見したもので、物事を構成する中の8割は、全体を構成する2割の少数の要素が生み出しているという法則です。

(https://www.onemarketing.jp/lab/btob-marketing/pareto-principle_201より引用)

大部分はすぐにできるが、細部には時間がかかることを意味している。本書では、

石膏像を彫るとき、「眉毛」から始める人はいない

と言われている。眉毛から作っていたら、途方もない時間がかかるし、バランスもおかしくなってしまう。しかし、現実で起きていることなのだ。

このことを転用するならば、例えば教師の仕事の大きいものである「通知表の所見作成」である。期限を確認した上で、早い段階から大まかな全体像を作成する。その後、内容に間違いがないか確認したり、文章の体裁を整えたりする。
上の先生に直されることを前提にして、100%を目指さないようにする。このような意識で、3学期の働き方を改革していきたい。

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