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子どもとの外出時の必須アイテム【ヘルプマーク】

 臨床心理士と公認心理師をやっております、『トアルしんりし』と申します。

 現在、婚活で出会った会社員の伴侶と発達障害(自閉スペクトラム症と重度知的障害)もちの6歳・娘と3人で暮らすアラフォー。
 子育てブログもやっていますので、興味をもっていただけたら幸いです。

 我が家の外出時には必須アイテムとなっている【ヘルプマーク】。

  • そもそも、どうやったら貰えるのか?

  • 生活の中で、どうやって使うのか?

  • 使ってみて、どういった変化があったのか?

 それらの点を我が家の体験談をもとに、具体的にご紹介していきます。

ヘルプマークって何?

 東京都福祉保健局が作成したマークです。
 どんなものであるのか、といったことが東京都福祉保健局のサイトに詳しく記載されています。

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark.html

 以下に、一部抜粋して引用した内容をご紹介します。

対象者
 義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としている方
ヘルプマークを身に着けた方を見かけたら
 電車・バスの中で、席をお譲りください。外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。
 また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。
 駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。
 災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。視覚障害者や聴覚障害者等の状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。

東京都福祉保健局サイトより一部抜粋にて引用

 おお、東京都発信のピクトグラムだったのか!?妊婦さんも使えるとは、良いですね。

 以前からヘルプマークの存在は知ってはいたのですが…その詳細内容を改めて確認すると、「ああ、確かにこういう場面ではヘルプが必要だよなぁ」と納得でした。

 『ちなみに、発達障害は使えるのかなぁ???
 私は疑問が湧いたので、自治体の窓口に電話したところ…
ヘルプマークもらえます❗️とのことでした👍

 それを聞いて、その日のうちに娘と電車に乗って役所に向かったのを覚えています。すぐに欲しかったんですよね。(だって、無償でいただけるんですよ❗️)

我が家がヘルプマークを使おうと思った理由

結論:見ただけでは周囲が娘の何が苦手であるのか、分かりにくい発達障害という特性を毎回、大人(主に親)が説明しなくても済むように。
一目みれば『あ、何かヘルプが必要な子なんだ!』とスムーズに理解してもらえるかもしれないと思ったため。

 「この子はSOSが必要」と分かりやすく(要は見える化)しておくことで、娘を初めて見た人が娘の癇癪などに巻き込まれることが減るといったメリットもあるのかなぁ、と思っています。

 ここからは、ヘルプマークに関する疑問を3つほどあげ、その3つに我が家の経験談も交えながらお答えしていきます。

Q1.そもそも、どうやったら貰えるのか?

 東京都福祉保健局のサイトから、ヘルプマーク普及状況(※令和4年4月1日時点の調査)が見れる様になっています。
 この普及状況を見ることで、東京都以外の全道府県のどこの窓口に行けば、ヘルプマークがもらえるのかというヒントをくれます。

 ちなみに、我が家が住んでいる自治体は一覧に漏れていたので、窓口に電話して聞いてみて良かったです💦

 みなさんにも、気になったらまずは確認することをおススメします。

 また、都内在住の方は所定の駅や病院によって直接受け取れるようです。詳しくは、東京都福祉保健局サイトでチェックですね。


 『今すぐに欲しい場合、何とか手に入れる方法はないの?やることが多くて、役所などに足を運ぶことがなかなかできないよ💦』

 そういう場合は、東京都福祉保健局サイトからヘルプマーク画像をダウンロードし、印刷して使ってもよいみたいです。
※縦横比率、色の変更はNGなのでご注意くださいね!!!

Q2.生活の中で、どうやって使うのか?

 我が家では、こんな時に使っています↓

  • 保育園のリュックにつけて登園へ

  • 水筒につけて療育機関へ

  • 公共交通機関(電車・バス・タクシー・飛行機等)を使用した外出

  • ショッピングモール等の不特定多数の人と接触する可能性のある場所への外出

  • 初対面の人と1対1で娘が会う場合

 殆どの外出場面にはなってしまうのですが・・・例外もあります。

 例えば、義両親やトアルしんりしの両親や限られたママ友のお宅にお邪魔する時など、娘の障害を理解してくれている人たちの前では、あえてつけて行かない場合が多いです。

 保育園や療育機関の人たちも、『娘の障害理解のある人たち』ではあります。
 しかし、登園する子どもたちや療育機関に来る子ども達にとっては、一見すると娘がどんな子かは理解するのに時間がかかってしまうと思います。

 そこで、娘の障害を【ヘルプマーク】という表現を使うことで、娘の状況をより伝えやすくしました。

Q3. 使ってみて、どういった変化があったのか?

結論:周囲の人が娘の障害について関心をもって接してきてくれる様になった気がします。以前より話しかけられる様になりました。
公共の場所で癇癪を起こしても、周囲が温かい目で見てくれている様な気がします。
実際に何度も「頑張ってますね」「大変ですね」と、励ましの言葉をくれたり、実際に手を貸してくれたりということもありました。

 周囲の人の力をかりたり、励ましの言葉からエネルギーチャージを行なっていく中で、親である私自身にも妙な安心感と気持ちの余裕が生まれていた気がします。

まとめ

 今回は、最近街でよく見かける様になったヘルプマークと、ヘルプマークに対する疑問について我が家の体験談を踏まえてお答えしていきました。

 ヘルプマークをつけて外出を繰り返すうちに、娘との適切な距離がとりやすくなり、例えトラブルで娘が気持ちを揺さぶられても、私は冷静に娘と向き合っていられる時間が長くなってきているなぁ…と親としての成長も感じております。



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