マジック:ザ・ギャザリング『ドクター・フー』コラボ事前知識③
はじめに
おや、またいらっしゃってくれたんですね。
どうも鶏団子鍋と申します。
今回も御覧になって頂きありがとうございます。
さて、今回もプレビューに向けて皆さんへMTGドクター・フーコラボの魅力をお伝えできればと思います。
そろそろドクター・フーに欠かせない存在、ヴィラン側の魅力についても語らねばならないでしょう。
表紙を飾るはドクター・フーを象徴するヴィラン達。
まずは伝説のクリーチャーから・・・と言いたいところですが焦るなかれ。
語るうえで避けることのできない巨悪が2種族存在します!
早速参ります!
ドクター・フーの沼へようこそ、ヴィランも愛してこそ真のファンです。
【ダーレク(DALEK)】
ドクターの宿敵「ダーレク」がトークンとして登場!
鋼鉄の殻を持ち、殺人光線銃を携えてトイレのスッポンを装備した…スッポン…!?
しかしあんなのでも殺傷能力はピカイチ、近接はおススメしませんね。
中身は単眼で軟体生物のような造形をしています。
ダーレクは一人の天才が作り上げた、冷酷非情の殺人エイリアンです。
「ダーレク至上主義」を掲げ、ダーレク以外の種族を抹殺することしか頭にありません。
話は大体通じないし口を開けば「抹殺セヨ!(Exterminate!)」が返ってきます。
ドクターの故郷、ガリフレイが滅びたのも大体コイツのせい。まぁ、事の発端を作ったのはドクターの種族、タイム・ロードかもしれませんが。
ドラマ新シリーズではタイマンだと大体勝てないレベルで強いため、「威迫」の常盤木能力は納得!
そのうえトークンでぞろぞろ出てくるのは作中再現バッチリですね。
3/3ボディも絶妙な調整です!
ドクターが、見ただけで憎悪を示すのはダーレクくらいでしょう。
故郷を滅ぼされた恨みは千年以上経っても癒えることは無いようです。
さて、このままだとダーレクばっかり語りそうなのでお次に参りましょう。
【サイバーマン(Cyberman)】
こちらもシリーズ通して登場してくる「サイバーマン」!
鋼鉄の体を持つ、ロボットのような人型の種族です。
えぇ、私大好きですサイバーマン。造形かっこよすぎるんだもん。
サイバーマンは元々人間(または有機体)からなる種族です。
彼らの思想は「全ての有機体をサイバーマンにする」こと。
ダーレクが悪意100%なら、サイバーマンは全くの悪意ゼロ。
完全な善意100%でサイバーマンにアップグレードさせようと行動しています。
断ると漏れなく「削除(Delete)」されます。
登場時の時代によって見た目が違ったり、中身がちょっと違ったりします。
(人がそのまま入ってたり、脳だけを使っていたり。)
感情をシャットアウトする機械を内蔵していますが、何らかのショックで機械が壊れたりすると人間だった時の記憶や感情を取り戻してしまいます。
お察しの通りトラウマ製造機です。これ元々子供向け番組でしたよね?
MTGではカード効果でクリーチャーを裏向きにして2/2のサイバーマンとして扱います。
裏向きなので当然能力は無く、無機質なサイバーマンになります。
カードデザイン完璧です、もはや何も言うことはありませんね。
相手のクリーチャーを善意100%でアップグレードしてあげましょう。
MTG世界だとファイレクシアの思想にすごく近い種族だったりします。
是非ともファイレクシアンをサイバーマンにアップグレードしたいですね。
さて、次はお待ちかね伝説のクリーチャーです。
【ダーレクの創造主、ダヴロス(Davros, Dalek Creator)】
カード名でお察しでしょうが、ダーレクを作った天才科学者とはこの三ツ目のおじじ、ダヴロスです。
下半身がサイボーグ化しているため、ダーレクの外殻を老人カートのように乗り回しています。
初出は旧ドラマシリーズで、新ドラマシリーズにも度々登場する、まさに悪の親玉です。
幼少期に12代目ドクターと会ったことがありますが、そんなこともいつしか忘れたのかダヴロスは自分の科学力に酔い狂っていきます。
そんな彼の能力を順番に見ていきましょう。
先ず1つ目は「威迫」です。
ダーレクが威迫なんだからダヴロスも威迫だろ!といわれたら、それはそう。となってしまいますね。
ダーレクの護衛があるから1人で相手をするには分が悪い、といったフレーバーでしょうか、流石はTHE・ヴィランです。
2つ目は長いのですが・・・
①終了ステップ開始時、対戦相手が3点以上ライフを失っていたら3/3のダーレクを生成する。
②その後、3点以上ライフを失っている各対戦相手は手札を1枚捨てるか、ダヴロスのコントローラに1枚引かせるか選んでもよい。
流石はダーレクの創造主といったところで、自ら3/3ダーレクを生成することができます。
自身が威迫を持っていることで、1度目の攻撃がかなり通りやすいのが憎たらしいですね、ダヴロスらしさを感じます。
リリースノート次第ですが、おそらく①の能力は何人の対戦相手が3点失っていようが1体のダーレクが出てくるものと思われます。
しかし、②の能力は各対戦相手毎に誘発します。
ということは・・・
ライフを直接狙うスペルを多用していても息切れしないというのは統率者目線だとかなり面白い能力だと思います。
コマンダーに据えてヴィランごっこするのもいいですね・・・。
【ミッシー(Missy)】
ミッシーはシーズン8から登場するストーリーの暗躍者であり、作中ではミシェル・ゴメスが演じる魅力的なご婦人です。
はい!大好きです!立ち居振る舞い全部かっこいい!
タイムロードというクリーチャータイプを持っている通り、彼女もまたドクターと同じタイムロードの生き残りです。
彼女はドクター・フーシリーズ定番の悪役、「マスター」が再生した姿の1つです。
イラストは12代目ドクターが登場するシーズン8の第12話「天国での死」で墓地の死体をサイバーマン化した時の姿です。
とんでもない数の死者を全てサイバーマン化させたミッシーは得意げにサイバーマンの軍隊をドクターに見せ、こう言います。
「お誕生日おめでとう」
そう、彼女がサイバーマンの軍隊を作ったのはドクターへ軍隊を与えるためだった。
この回、最高なんです。
長く感じるでしょうが、余裕があれば是非シーズン8を見てミッシーの魅力を知って頂きたい。
憎めない悪役です、少なくとも彼女は悪意で動いていなかった。そんなところが好き!能力を順に見ていきましょう。
1つ目の能力から
「アーティファクトでもこれでもないクリーチャーが死亡したら、サイバーマンとして自分の場に出す。」
カードデザインで言うと、これはもう完璧!素晴らしいとしか言えません。
死体をサイバーマンにアップグレードするフレーバーは非の打ちどころがありません。
2つ目の能力は
「終了ステップ開始時、各対戦相手はミッシーのコントローラーがコントロールするアーティファクト・クリーチャー分のダメージを受けるか、ミッシーのコントローラーに1枚引かせてもよい」
サイバーマンを従えるほど、対戦相手を圧倒できる。
嫌なら私にアドバンテージを与えなさい、といういかにもミッシーらしい能力です!
この能力、アーティファクト・クリーチャーであればダメージに貢献するため・・・
茶単系デッキとして組めばかなりお得なドローエンジンに早変わりします。
何よりも相手のクリーチャーをサイバーマンにアップグレードできるというエクスペリエンスだけで彼女を統率者に指定する理由になります!
みんなも組もう!ミッシー!
(あ、ちなみにもう変異系クリーチャーで無限コンボ見つかってますよ)
【天国での死(Death in Heaven)】
このカードは先ほどのミッシーのイラストと同じシーズン8の第12話「天国での死」をタイトルとした英雄譚です。
これも他の英雄譚と同じく、ドラマのストーリーそのままとなっています。
<<第一章、第二章>>「プレイヤー1人のデッキを2枚切削し、その後そのプレイヤーの墓地を追放する」
人は死んだらそれで終わり・・・ではなくミッシーは死んだ人間の魂をガリフレイ産のメチャ凄ハードドライブに保存します。
追放フレーバーはここからでしょう、まさに作中通り、最高ですね!
<<第三章>>「<天国での死>によって追放されているクリーチャーを全てあなたの場に裏向きのサイバーマンとして出す」
言うことなし、100点。
ミッシーで解説したとおりミッシーはとんでもない数の死者をサイバーマンとして復活させました。
第三章はまさに「天国での死」のストーリーそのままです。
弱いか強いかとかどうでもいいんです。
フレーバーが最高なんです、ありがとうウィザーズ。
【嘆きの天使(Weeping Angel)】
私、ドクター・フーの新ドラマシリーズを語る上で外せない話があります。
そう、シーズン3の第10話「まばたきするな(Blink)」です。
45分とは思えないほどの満足感を得られます、これだけ見ても大満足できる会心の1話だと自信をもって言えます。
嘆きの天使は、普段は石像で動けませんが、誰にも見られていないとき動くことができます。
そう、第10話の題名通り「瞬き」すると段々近づいてくるのです。
多くを語る必要はないでしょう、早速能力をみていきます!
まずキーワード能力から「瞬速」「先制攻撃」「警戒」。
作中ではいくつかのシーズンで何度か登場する嘆きの天使ですが、基本的に奇襲演出がメインです。
そういった意味では瞬速は完璧なキーワード能力といえます。
そして嘆きの天使に攻撃できるタイミングは基本的に存在しません。
「先制攻撃」も「警戒」解釈一致!文句なし!
キーワード能力を除いて1つ目の能力は「対戦相手がクリーチャー呪文を唱えたとき、ターン終了時まで嘆きの天使はクリーチャーでは無くなる」
誰かに見られている時は動けないフレーバーをこう再現したかァ~~!という感じです。
はい、何も文句ありません、好き。
次の能力がマ~ジですごくて
「嘆きの天使がクリーチャーに戦闘ダメージを与えるなら、それを軽減しダメージを受けるはずだったクリーチャーをオーナーのライブラリーに加え、シャッフルする」
作中、嘆きの天使に触られた人間はランダムな過去にタイムスリップさせられます。
しかもタイムスリップさせられた人は、二度と帰ることができません。
作中では何十年後に再会する様子も描かれます、エモいです。
こうも完璧に能力として落とし込めるのはもはや芸術でしょう。
嘆きの天使に、嘆きの天使を出すと、動けなくなるのも作中通り!!!
お互いを見ないように顔を隠しているのですからね!
一旦ここまで!
さて勢い余っていつもより1枚多くご紹介してしまいました。
語ろうと思えば無限に語れますが、今日はここまで。
少しでもお楽しみ頂けたら良かったです。
それではまた今度。
※本記事は以下より画像引用しています。
「ウィザーズ・オブ・ザ・コースト」
https://mtg-jp.com/ カードイメージギャラリー
「BBC:TV DOCTOR WHO」
https://www.doctorwho.tv/ 配信ドラマより