見出し画像

中田敦彦新プロジェクト

経済学の父、アダム・スミスによれば、人を動かすのは利己心だという。
中田敦彦は言った、欲しいのは熱狂だと。人を動かすのは熱狂だと信じて。

マンガ×ボカロ×YouTube

YouTubeでマンガを読むことも、ボカロを聴くこともフツーになった現在。この3つを「Youtube大学」を核にして連動させたらどうなるのか?というのが新プロジェクトの骨子である。
バトル系マンガも、ボカロ系楽曲も、YouTubeで提供されることも出尽くした感があるけれど、3つを同時発表しYouTubeで連動させたことに新しさがある。
何だって「知ってもらうこと」が一番大変で重要だと誰だって知っている。
それを軽々とやってのけるのだ。
鎬を削って各業界が新しい「スマホ」という媒体に挑んでいる中、きっと誰かは考えたことがあるはずなのだ。だからこそ、新しいのだ。
「順番をただ待ってる自分がヤだから奪りにいくよ  譲ってもらったって嬉しくもないでしょ?」

マンガ『曼陀羅東京』

マンガは、第23回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した『生理ちゃん』の作者である小山健さん。バトルマンガなのに小山さん???って思いませんか?
生理ちゃんタッチのバトルマンガ……面白いやないかい!
あの緩い(と私は感じている)タッチでバトル描かれたら、少年誌のバトルシーンすっ飛ばしてストーリーを楽しむ私得でしかない。
プペルを描く西野さんが、対談でバトル苦手なんだと話されていたのよく分かります。でも、そういうマンガ、嫌いなわけじゃない。
高校時代は『寄生獣』スゲーって読んでたし、本棚に『進撃の巨人』と『亜人』と『東京喰種』が並んだときはどうかしてると思ったりするくらい読むけれど、そこに重きを置いていない私にとって「この人達、敵対していて共通言語がないんだな」って分かるための、そして主人公が勝ってすっきりするためのシーンに過ぎないから、軽妙な小山さんのバトルシーンは心地いいのだ。
でも一番は、芸人・中田さんがコミカルな画風のマンガ家・小山さんとタッグを組んだ作品というのがこれからの期待値が爆あがりで胸熱ポイントなのだ。
「こっからが本番だ  ド派手に客を煽って ファイナルラウンドだ」

ボカロ『成仏させちゃうぞ』

歌詞が、もうね、中田敦彦味があって嬉しい。
曲もテンション上げてくれる。
ボカロ小説は「悪ノ娘」「カゲロウデイズ」シリーズなど一時代築いた感があったが、いかんせん紙媒体が主流だった。
ボカロから小説、その小説をもとにマンガ化やアニメ化になるという形だった。
今回は、一気にボカロ=マンガ化という戦略になる。
やはり、本を解説している中田さんならではである。
もう、活字媒体では届く層が限定的であるということを身をもって知っているからだろう。
歌っている絵は主人公・アヤメなのに、マンガでは敵キャラがタイトルをつぶやくなんて、次の楽曲とマンガのストーリー展開がどうなるのか期待せずにはいられない。
「こちとらいつも  限界知らずだ  破竹のスピード 駆け抜ける」

中田さんはアーリーアダプター(オピニオンリーダー)だと言われているのをよく目にする。
疑う余地もなく、経済人でありアーリーアダプターであろう。
経済において未だ男性中心の社会である現代を体系化し理路整然と説明し、心躍る熱狂の渦に否応なく巻き込んでくれる物語の語り部。
最高のストーリーテラーである中田さんが、少女を主人公にしたバトルマンガをどう展開させていき、現代のひとつの答えとなる物語をどう紡ぐのか、女性性であることにモヤモヤしてしまうこの気持ちをついでに成仏させて欲しいと願っている。
あなたの日常にきっと鮮烈な光を浴びせてくれる中田敦彦の物語を、一緒に熱に浮かされながら楽しんでいきませんか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?