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画像生成AIを線画整えツールや自動彩色ツールにする

皆さん、画像生成AI触ってますか?私は触っています。
ここ一か月くらい自然言語処理AIに首ったけだったのですが、画像生成AIの進化もなかなかすごいぞ!という評判だったので触ってみました。
私は画像生成AIに関しては丸ごとAIに絵を描かせるというより、『人間が描きたくないところはAIに描かせて、人間が描きたいところだけ描いて楽しくお絵描きする』的な運用を期待しており、いつぞやの記事ではAIにお見本を描かせたりして遊んでいました。だってお絵描き苦しいけど楽しいもん。AI野郎ごときにこの楽しさを奪われてたまるかよ(ヘイトスピーチはやめなさい)
私が真に期待するAIは『のっぺりした線画をいい感じに強弱つけてくれるAI』です。あと『下塗り渡したらいい感じにアニメ塗りしてくれるAI』とかも楽しみですね。
今回、AIの進化によって、私が期待する運用がそこそこできるようになったのでそのレシピを紹介したいと思います

のっぺりした線画をいい感じにしてもらうAI運用

よくお絵描き苦手ニストの間で話題になるのが『線がまっすぐにひけない』という最初の関門です。
これはもう慣れで筋トレのように修行するしかないのですが、私はその修行が苦痛でいまだに線がまっすぐ引けません。だってつらいんだもん。
そんな私の前に現れた光明がペイントツールSAI、このソフトの良いところは点と点をつなぐことで感覚的に線が引けるところです。
私はこのツールのおかげでなんとか正気を保ったままマウス線画ができています。

しかしマウス線画の弱点、それは『線の強弱』です。一応SAIデフォルトの機能で線の強弱機能はついているのですがマウス作画の場合、後から手動でスライダーを動かして強弱をつけないといけないのでいまいち感覚的にわかりません。ので私は今までこういうのっぺりとした必要最低限の線の強弱しかつけていない線画しか使っていなかったのですが、ある日気づいたんですよね。
ControlNetがあるじゃん』と。

ControlNetとは簡単に言うと線画を保ったまま、AIが絵を描きなおしてくれる技術なのですが(がばがば説明)、今回はその『hed』というモデルを使って、のっぺり線画をいい感じにしていきたいと思います。
というわけで早速結果をこちら。

おお!いい感じに線の入り抜きが付いている!こちらをちょちょいと画像加工して・・・

こんな感じの線画ファイルができました!
こちらの線画ファイルを作るのに使用したレシピは以下です。

masterpiece,best quality, illustration, 1girl, solo, monochrome, chibi,lineart, single braid, long hair, cape, belt, long sleeves, transparent background, outstretched arms, bangs,breasts Negative prompt: EasyNegative Steps: 20, Sampler: Euler a, CFG scale: 9, Seed: 3209535381, Size: 1600x1600, Model hash: f23d96c149, Denoising strength: 0.5, Clip skip: 2, Mask blur: 4, ControlNet Enabled: True, ControlNet Module: hed, ControlNet Model: control_sd15_hed [fef5e48e], ControlNet Weight: 0.08, ControlNet Guidance Strength: 1

使用モデルは『animelike2D_animelike2DPruned』商用不可モデルなので注意です。
コツとしてはControlNet Modをhedにして、 ControlNet Weight: 0.08, ControlNet Guidance Strength: 1にすることでしょうか。
まぁそんなこんなとりあえず線画をいい感じにするのは成功しました。
お次は……塗りです!

下塗りを渡したらいい感じにアニメ塗りしてくれる運用

これはまだ答えがでていないのですが暫定的な答えとして、以下を試しました。まずは適当にバケツで下塗りする。

上記のイラストを下記のレシピでi2i。使用モデルは相変わらず『animelike2D_animelike2DPruned』です。

masterpiece,best quality, illustration, 1girl, solo, blonde hair, blue eyes, single braid, chibi, white cape, long hair, brown footwear, long sleeves, outstretched arms, belt, bangs, boots, brown belt, spread arms, belt buckle, hair over shoulder, green dress
Negative prompt: EasyNegative, ng_deepnegative_v1_75t
Steps: 20, Sampler: Euler a, CFG scale: 8, Seed: 990152042, Size: 1600x1600, Model hash: f23d96c149, Denoising strength: 0.6, Clip skip: 2, Mask blur: 4, ControlNet Enabled: True, ControlNet Module: none, ControlNet Model: control_canny-fp16 [e3fe7712], ControlNet Weight: 2, ControlNet Guidance Strength: 1

出力画像が以下

出力画像をパーツごとに切り出して、塗レイヤーにオーバーレイやスクリーンとして重ねて影やハイライトとして使用する。

ようはグリザイユ画法みたいな感じですね。
まずAIに描いてもらった画像を線画レイヤーと重なる部分は削除します。
そしてバケツ塗の陰影情報を塗レイヤーに重ねてバケツ塗を疑似的にアニメ塗にし、線画を色トレスして、さらにクリスタの自動陰影をオーバーレイすると・・・なんかこうなります。(説明下手か?)

後半の過程はかなりざっくり飛ばしましたが以下のpsdファイルを見ていただければなんとなくわかると思われます。がんばれ

元々の画力だとこんな感じの私がこういう表現もできるようになる。AI様万歳!!!いあいあAI!!!!!

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