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「卵が先か、鶏が先か?!」考えてみた

片松「♪くぅ~だらねぇと~~ つぅ~ぶやいてぇ~ さめたツラして……」

Dr.チキン「陽気にエレファントカシマシを歌ってるとこ悪いが、片松研究員?」

片松ハッッ!! どうしました博士?えへへ」

Dr.チキン「君は 卵が先か鶏が先か問題 を知っとるかい?」

片松「あぁ、あの因果性のジレンマの話でしたっけ?」

Dr.チキン「おっ? そ、そうたい。どっちが先に生まれたかというパラドックスなんだが、このことを考えるといつも眠れなくなってしまうんだ」

片松「え? 答えなんてあるんですか?」

Dr.チキン「この問題は長年いろんな人が悩んだのか、様々な説や意見があって、それぞれでアプローチの仕方もちがうとよ。例えば……」

鶏が先? 卵が先?に関する考察

(イラスト:片平研究員)

①宗教的な考え方

ユダヤ教やキリスト教の経典に載っていることを簡単にいうと「神が世界を創造する時に、鳥を創造し、産み増やすように指示した」というような内容があります。卵については特に書かれていませんが、最初に生まれたのが鳥ならば、「鶏が先」となるでしょう。また仏教では「時間は循環する」と考えられており、何物も最初たり得ないとされています。なのでどちらが先というのは無いとされます。

(イラスト:片平研究員)

②数学的な考え方

サーマンとフィッシャーという学者は1930年〜1983年のアメリカにおける卵の生産量と鶏の飼育数を調査しました。そしてその結果からグレンジャー因果関係を調べたのです。グレンジャー因果関係というものを簡単に説明すると、自称Aと自称Bがあった時、Aの事象からBを予想できる場合はAが「原因」でBが「結果」というのが成り立ち、予想できない場合は成り立たないというものです。調べた結果、卵が持つ情報からは鶏の数を予測できたが、鶏の数から卵の数を予測できる逆の関係は無いことがわかりました。つまりこの主張で行くと「卵が先」となりますね。

③生化学的な考え方

卵の殻の形成に必要な「O-17」というタンパク質があります。このタンパク質が発見された時、このタンパク質は鶏の卵巣にしか存在しないことが分かったそうです。要するに鶏(卵巣)がないとO-17を含んだ卵は生まれないということになり、「鶏が先」という説が生まれます。

④進化論

あの有名なダーウィンの進化論でいうと、種は突然変異と自然選択によって時が経つにつれ変化するもので、遺伝子の変化は生まれる前でなければならないため、突然変異は卵の中で起こったに違いなく、最初の卵を産んだ鶏の側に起こったのではないという考え方があります。仮にある鶏の卵があり、その卵の中から可愛いカワウソが産まれたとします。そうするとこの卵は鶏の卵なのでしょうか?カワウソの卵なのでしょうか?進化論の考え方だと遺伝子の突然変異が起こったのは卵の中です。なので卵の中の遺伝子は鶏の遺伝子ではなくカワウソの遺伝子を持つことになります。なのでこの卵は鶏の卵ではなくカワウソの卵とする方が自然です。結果的にはカワウソは突然変異した卵から産まれたとなり、「卵が先」ということになります。

(イラスト:片平研究員)

Dr.チキン「……と、このように色々な学問や視点から考えられていて、いまだ明確な解決に至っていないのが実情なのだ」

片松「ちょっと8割何言ってるかわかんないです」

Dr.チキンコケーーーーーーーーーーッッ!!!

片松「でも結局それぞれの人が思ってることが答えなんじゃないですか?」

Dr.チキン「まぁ、そういう考え方もあるたいね。たまに君が羨ましくなるよ」

片松「へへへ。あまり褒めないでくださいよ。ところで進化論の話がありましたけど、博士はやっぱりあれですか? 突然変異の固体なんで……」

Dr.チキンそれ以上言ったら眉間つつくよ?

片松なんでもありませんです!

〜〜〜皆さんも「卵が先か鶏が先か」一度考えてみては?

#日本一鶏肉研究所 #鶏ビア #鶏 #卵

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