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帝王切開で産まれたらダメは、過去のこと?系統的レビュー!

本日は、帝王切開について系統的レビューが出てました。

よく帝王切開で出産した子供は、最初に腸内に定着する菌は、取り上げた看護師や医師の皮膚にいる黄色ブドウ球菌などであり、肥満や食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、自閉症になりやすいと過去の論文などで言われています。

アメリカなどでは、帝王切開になった場合に備えて、膣内にガーゼを仕込ませて、生まれた子供にすぐにそのガーゼを口や鼻、体に塗れるように準備をしている人もいるくらい、経膣分娩と帝王切開では、その後の生活に関わっていると言われてきましたが、そこんところどうなの?という事で、コロンビア大学などのが系統的レビュー(R)を出してくれました。

レビューされたのは、生後6か月までの2つ以上の乳児便収集を伴う合計31の観察研究、および帝王切開と膣分娩間の腸内細菌叢の比較が含まれています。

何が分かったかというと
帝王切開で生まれた子供は、ビフィズス菌とバクテロイデス属の存在量が少なく、生後6ヶ月までのほぼすべての時点で、 ラクトバチルス菌、ビフィズス菌、および大腸菌の個体数は減少しました。

つまり、多様性が低下していたということです。
肥満や食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、自閉症などの人には、多様性が低下しているという研究は多数あるので、やっぱり経膣分娩の方がいいんだなとなるところですが…

朗報です!!
帝王切開で生まれた子供も母乳だけで育てられた場合は、経膣分娩によって生まれた乳児の腸内細菌叢の類似性が高かった。

つまり、やむなく帝王切開で生まれた場合でも、母乳で育てれば経膣分娩と変わらない腸内細菌叢になりますよということです。

やっぱり母乳育児ってすごいんだなと改めて思う論文でした。


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