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終わらないリノベーションとひとつの小さな夢の話。

どうも、くいしん(@Quishin)です。好きな小田原のラーメン屋はいしとみです。

梅丸が「さいしょのリノベーション」と題してリノベーション初日2014/11/15(土)のことを書いている。しかも今のところ「その9」まである。「なげえよ!」というツッコミが聞こえてきそうだけど、僕からもこの初日のことを書いておきたい。なにせ、トーチズとしてやったことのほとんどは、今のところビルの一室のリノベーションだからだ。

当時住んでいた茅ヶ崎から小田原駅まで電車で向かう。新幹線ビルの前で車に乗せてもらう。小田原駅には新幹線が止まるんだけど、駅の前にはその関係で「新幹線ビル」という名前のさびれたビルがある。正直さびれている。結構さびれている。しかしその直後に自分が訪れた「牛乳ビル」こと我らがオフィスの入ったビルはもっとさびれていたし、もっとボロかった……。

今にも崩れ落ちそうな穴だらけの階段をあがり、部屋までいくと、大男が太い鉄パイプで「世の中の硬いものすべて」を粉々にしていた。僕は正直に言うと「リノベーションって、BRUTUSで特集やってるみたいなやつだよね」というアーバンなものを想像していたので、そのあまりに残酷な鉄パイプの音色に若干引いていた。

※数分後、この鉄が粉末に。

その日はほとんど作業を手伝うこともなく、屋上でタバコをくゆらせた。「夏になったらここでバーベキューをやろう」と思った。11月の屋上はまだ寒かったけど、とても気持ちがよかった。人が夢を持つのはとても上等なことだと思う。身近にある何かを小さな夢にして、それを追って生きていければ、それだけで人生は面白い。僕は牛乳ビルの屋上でバーベキューをやることを、ひとつの小さな夢として心にしまったのだ。

月は流れて現在。いまだリノベーションは終わっていない。しかし、だんだんと人が住む部屋らしくなってきているのは事実だ。近い将来このnoteに完成したビルの一室の写真をあげることもひとつの小さな夢にするとして、これを読んでいるあなたはその写真を見ることを夢にしてくれるのなら、そんなに嬉しいことはない。

※この記事は全文無料の投げ銭コンテンツです。投げ銭はまだまだ完成しない牛乳ビルのリノベーション資金となります。

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