6月20日の真鶴合宿その3
文:くいしん
「合宿をしなくちゃダメだ」というのはトーチズというプロジェクトが動き出したかなり初期段階から言っていたことだ。そこでやらなくていけないことというのは、もちろん「みんなの想いの擦り合わせ」なんだけど、ぶっちゃけるとそんなことはどうでもいい。同じ場所で飯を食って、同じ場所で考えて、同じ場所で寝るということ。これを「やること」が何より重要で「合宿」という場所の意味だと思う。どうも、くいしん(@Quishin)です。
「合宿」というのは多くのベンチャーIT企業もそのシステムを採用している。「顔を合わせなくても仕事が進む」というのが長所でもあるIT仕事にとって、それは矛盾にも感じるけれども、だからこそそれが必要なんだと思う。「顔を合わせなくても仕事が進む」からこそ、逆に「同じ釜の飯を食う」の意味が重たくなるのだ。
欧米のビジネス上に日本で言うところの「合宿」みたいなシステムがあるのかどうかは知らないけど、これは特に「家族」の重要度が高い日本だからこそというのもあるのかな?とふと今思った。つまり、「同じ場所で飯を食って、同じ場所で考えて、同じ場所で寝る」とは、家族に近づくことそのものだ。
以上のような理屈をこねくりまわして、ぼくはその日も「朝までみんなで酒を飲んでワイワイやる」という時間を獲得したのだ。
合宿は小田原からすぐそこの「真鶴町」の民宿で行われることになっていた。3人集合したら真鶴へ向けて車を走らせる。10代の頃から何度も何度も通った道だ。海が綺麗で、輝いている。真鶴半島を車で走っていると、色鮮やかな家屋の屋根が並んでいて、どことなく幻想的な港に辿り着いた。ざっくり言ってしまうと、パラレルワールドに迷い込んだような感覚だった。
民宿についてからはすべてがあっという間だった。ふたりとも書いてるけど、民宿のおじさんに「もう消灯の時間ですよー」と声をかけられたときはなかなか衝撃的だった。3人が3人とも「がびーーーん」という顔をしていたと思う。。
この日決まったことを、いま、ゆっくり進めている。フリーペーパーが世の中にお披露目できるのは、秋頃になりそうだ。
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