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元ホームレスとホームレス。炊き出しを経て。

皆さんこんにちは。

いつも応援ありがとうございます。

久しぶりにnoteを書こうと思い立ち、書き記している次第です。

昨日のTwitterの賑わいを見ていただけたら分かると思いますが、昨日は新宿駅周辺や代々木公園で暮らしている路上生活者に向けての炊き出しボランティアをしました。

メニュー・牛丼(生卵付き)・根菜と油揚げの味噌汁

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↑↑こんな感じ

美味しそうですよね。
めちゃくちゃ美味いんです。

ただ準備期間はなかなか大変だった。

少し話は遡り炊き出しをやる前の話を少し。

俺は10月27日までGoToを使った合宿免許で車の免許を取得しに行っていた。
総額13万円で取れた。

都内に帰って翌日28日に勉強もしないまま免許センターに行き試験を受けたが天才だった為、余裕の合格
免許取得である。

こうして無事車に乗れるようになった俺にボスが買ってくれたのはキッチンカーだった。

これを使って炊き出しをやると言われた時は驚いたが同時に使命感も芽生えた。

なぜか。

それは去年の10月は俺もホームレスだったからだ。

場所は神奈川だったがもちろん炊き出しなんて無かった

新宿租界に拾われてTwitterを始めた当初からフォローしてくれている方は知っていると思うが、公園で寝泊まりしていたし台風の日は避難所の中学校で非常食を乞食していた。

その生活か今の生活どちらを取るかと言われれば今の生活が一番だが路上生活も正直な話悪くはなかった。

それは「仲間」がいたからだ。

夜になるとぞろぞろとホームレスが集まる場所があったんだが、そこでの団欒が何より楽しかった。

日中は各々別行動。

パチ屋で漫画読む人もいれば缶拾いやお宝探し、家電量販店でマッサージ、自由に過ごす。

そんな日中の出来事なんかを夜みんなで報告し合う。

晩飯はおっちゃんが貰ってくる賞味期限切れの弁当をもらっていた。

4㍑大五郎を振る舞う人もいれば何故か草を吸ってる人もいた。

秋が近づく季節だったが俺たちの周りは暖かかった。

そして時は流れ新宿租界に拾われて都内に行く日。

時間帯はお昼。

いつもの場所には誰もいない。

家電量販店のマッサージチェアを見に行くと8歳上のホームレス友達が一人寝ていた。

「面倒見てくれるとこ見つかったので都内に行ってきます」

そう言うと

「良かったな。頑張れよ」

と言ってくれた。

俺は先輩に窓口で払い戻せば500円になるからタバコ買ってくださいと前日拾ったSuicaを渡し「またすぐ戻りますw」と言い都内に向かった。

先輩とはそれ以来会ってない。

地元に行く機会があり、先輩を探したが見つからなかった。

どこかでやり直しているといいな。

新宿租界に来たのが去年の10月25日。

誕生日の2日後だった。

最初は新宿の漫画喫茶で3週間ほど寝泊まりしていたが、屋根の下で寝られる幸せを噛みしめていた。

過去の話を話過ぎたのでそこから先の俺の生活はTwitterを見返してください・・・

そして昨日。

元ホームレスが新宿周辺のホームレスに向けて炊き出しをしていた。

ご自慢のキッチンカーで出発。

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ある程度路上生活者がいるスポットは下調べ済みだったので、まずは都庁下へ向かう。

やはり沢山のビニールシートと段ボールの家が並んでいた。

いる人いる人に声を掛けていく。

受け取ってくれた人もいればご飯を食べたからいらないと行く人、聞こえないフリをする人、人それぞれだ。

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その中でも渡した時の『ありがとう』や嬉しそうな顔は忘れられない。

おかわりをしてくれる人もいた。

また来ますよ!!

と言うと次はいつ来ますか?

と心配している人が多かった。

そりゃそうだ、明日の事さえ保証されない毎日

シュプリームのキャップを被ったおっちゃん、20時頃にご飯を渡した時まで何も食ベていなかったそう。

炊き出しをやる側は1週間に1回のペースは頻繁かもしれないが、ホームレスの中にはその1週間に1回の炊き出ししかご飯を食べる機会がない人がいるかもしれない。

そんな事を考えても非現実的な方向に向かってしまうので、せめて俺たちの炊き出しで満腹になり、次の炊き出しまでのちょっとした活力になってくれればいい。

沢山作って沢山炊いたご飯も無事完食。
家にいなかったホームレスの方もいたが見る限りの人達には配りきった。

作って良かったなと思えた最高の瞬間。

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生きる意味

このツイートを見てほしい。

全員が全員そうでないとしても、俺が話したこのおっちゃんは「幸せ」だと言っていた。

「生きている」事自体が幸せと言うのだ。

明日を生きるために今日を生きて明日生きながらえた時にホッとし幸せを感じる。

生きるために食らい生きるために戦い生きるために逃げ途絶えさせない為に子孫を残した先人たち。

知能が発達し、技術が進歩し色々な「欲」が蔓延る現代社会だが、ただ「生きている」ことだけに感謝しているそのおっちゃんに脱帽した。

なんて難しい事を考えて書いてみたが、俺はバカだし「脱帽」の意味すら分からない。

明日もきっとスロット打ったりボートやったりするんだろうな。

ただ、きっかけ1つ違って俺が新宿租界に拾われていなかったら、もしかしたら炊き出しに並ぶ側になっていたかもしれないし、当たり前だが牛込寅太郎もいないしこんなNOTEだって書いていない。

今あるこの状況が当たり前じゃないんだという事を再認識できた本当に貴重な時間だった。

そして拾ってくれた新宿租界と今応援してくれているフォロワーの皆さんに改めて感謝です。

これからも定期的に炊き出し活動を行い、交流を深め、少しでも元気と僅かな希望になれたらと思う。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

最後になりますが俺の代表曲「アルファード欲しい」

聴いていってください。


そして、これからも宜しくお願い致します。

押忍。

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