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炊き出しに来てたおっちゃんが亡くなった。

皆さんこんばんは。

いつもTwitterでの応援ありがとうございます。

先日亡くなったおっちゃん。

ツイートとして残すのもそうですが、この晴れない気持ちを忘れない為にもと思いnoteを書き始めました。

おっちゃんの訃報を聞いたのは12月8日の炊き出しにて。

都庁下で炊き出しをしている時に、代々木公園のおっちゃんとも繋がりのあるホームレスの人に聞いた。

「代々木の〇〇さん、3日に亡くなったんだよ」

名前は分かるが顔が一致しなかった。

特徴を聞いて一致した。

大柄で少しぶっきらぼうなあのおっちゃんだ。

3日の午前中は周りの人に挨拶をしたり元気そうな様子だったが、体調が急変、救急隊が駆けつけたが搬送先の病院にて亡くなられたとの事。

「寝泊まりしてた所に花が置いてあるから手合わせてやってよ」

そんな話を聞いて代々木公園に向かう。

到着しておっちゃんが暮らしていた階段下に向かう。

大きかった段ボールハウスは撤去され、そこには献花とタバコなどのお供え物が置いてあった。

おっちゃんの真横で暮らしているホームレスの方に話を聞くと、死因はくも膜下出血だったらしい。

「最近頭が痛いんだよ」なんて会話もしていたそう。

全く気付いてやれなかったと悔やんでもいた。

おっちゃんの所に「ハヤシライス置いていくね」って言ったら、「〇〇さんカレーの時凄い勢いで食べてたなぁ」なんて言うから冷静に泣きそうになったがぐっと堪えた。

ハヤシライスとスープを置き、タバコを吸う。

ほんの1か月しか関わらなかったが、おっちゃんとの会話とか歩くうしろ姿とかをを思い出す。

俺「おっちゃん今日は!?」

おっちゃん「飯食った」

俺「今日火曜だよ!来るって言ったじゃん」

おっちゃん「分かったよちょっと食べるよ」

なんて他愛のない会話を毎週のようにしていた。

食べたとか言いながらもちゃんと完食してくれる。

不器用だけど優しいおっちゃん。

でももうそこにおっちゃんは居ない。

これが運命だったのか、違う道は無かったのか、考えてもなんにも分からない。虚しさだけが残る。

全然笑わない人だったけどいつも食べ終わった後に「ごちそうさん」ってちょっと微笑んでくれる。

そんな顔を思い出してたらいつの間にか泣いてた、やっぱダメだ。

関わった月日が浅いとかそんなのは関係なしにやっぱり悲しいもんは悲しい。

じゃあ俺に何が出来たかって言われても多分何もできていない。

飯を配ってみんなと話す事しかできない。

ただこれからも俺はあくまで炊き出し特攻隊長としてやれる事はやる。

新宿・渋谷地区では、直近で少なくとも4人のホームレスの方が亡くなっている。

理由は様々だが、誰にも看取られないで孤独に死んでいく命もある。

おっちゃんはきっと一人じゃなかっただろう。

苦しくなかったかな。

今頃俺らの炊き出し美味かったなぁなんて思い出してくれてたらそれでいいか。

これからも俺たちは、今日を必死に生き、明日の為に今日を凌ぐみんなへの炊き出し活動を続ける。

この活動を通して出会い、少しの時間だったけど関わる事ができたおっちゃんを俺はずっと忘れない。

今までずっと寒かっただろうから今はもうちょっと暖かくしてゆっくり休んでね。

こんなポンコツだけど暇だったら見守っててくれ✋

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