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ボートレーサーを目指している人へ


これだけは知っておいてほしいこと…


今回は、ボートレーサーになることのデメリットについて少し触れたいと思います。これを読んでもう一度、ボートレーサーを目指すかどうか決めて欲しいです。

※モチベーションが下がるよって方はこの記事を閉じてください。



1. プロの公営競技選手になるということは

普通のスポーツ選手と比べて、公営競技(競馬・競輪・オートレース・ボートレース)は制限が多いということです。
賭け事の対象ということを忘れないでください。
賭け事には公正さが絶対です。公正さを脅かすような行動はいっさいNGです。
選手の家族はレース場に立ち入れないですし、賭けることもできません。
ファンの方との交流も避けるべきですし、メディアにでることも注意が必要です。有名になれば町で声を掛けられることもあります。普段の生活では、誰がどこで見ているかわからないので気を使います。

賭け事の対象なので、やじを飛ばされることだってあります、
それだけ期待されているというしょうこでもありますが。
常に期待を背負っているので、プレッシャーを感じることも多いでしょう。
人気選手になればなるほどプレッシャーは大きくなります。
それだけ、ボートレーサーは精神的ストレスが大きい仕事です。


2. 食ってくために仕事してるのに食えない

みなさん、生きてくため=ご飯を食べてくためにお仕事をしているとおもいますが、ボートレーサーになると、思いっきりご飯が食べれなくなります。

というのは、ボートレーサーは勝つために身を削り、減量しなければいけない職業だからです。

ボートレーサーになったら、男子は52kg・女子は47kgをずっと維持することになります。
その体重を維持するのは、簡単なことではありません。
よくある飲食店の一人前はボートレーサーにとって多い量です。
選手はこれのの半分くらいの量しか食べないです。そうでなければ、この体重を維持することは難しいでしょう。

体重を減らすには、食事や運動などの生活習慣を変える必要があります。
しかし、それだけではなく、心理的な面も重要です。自分の目標や動機を明確にし、挫折や誘惑に負けない強い意志を持つことが必要になってきます。

食べることが好きな人には酷な職業です。


3. ケガをするリスク

ボートレースはスピードとスリルに満ちた水上のスポーツです。
その裏には選手たちが直面する危険があります。
選手は、重さ40kgもあるエンジンを載せた木製ボートに乗り、水面を時速80kmで滑走していきます。
そのため、ぶつかった時の衝撃は大きく、重大な事故になります。

選手が着用している防具は、
ヘルメット・カポック・ケブラーズボン・手袋・ケブラーシューズ

しかしこれだけでは、衝撃や水圧から身を守ることはできません。
また、ヘルメットも頭部を覆うだけで顔面や首筋は露出しています。
首や顔面に当たれば終わりです。

選手時代、毎月誰かしらケガをしているのを見てきました。
レース中の事故で後遺症があり普通の生活ができなくなった方、
中には、亡くなった方もいます。

選手になったら、そういったリスクがあるということを覚えておいてください。


4. 不安定な収入とクビになるリスク

レースで勝てば、高額な賞金を獲得することも可能です。
逆に、レースに出場できなかったり負け続けたりすると、収入が激減します。フライングすれば、1ヶ月無収入ということも全然あります。

また、決められた勝率を維持できなければ選手をやめざる負えなくなります。毎年、新人選手が入ってくるのでそれに伴い数人の選手は引退していきます。

選手になれば安泰ということはないのでずっとがんばり続けなければいけません。


まとめ

ボートレーサーを経験した身としては、全員にこの職業を勧めようとは思いません。なぜなら、苦労や危険を身をもって実感してきたからです。現役時代、ストレスから鬱にもなりかけました。

ボートレーサーになったら苦労や危険が絶えないです。
ですが、それと同等に喜びや充実感もありました。
自分の成長を実感できることや、何よりも勝利の喜びを味わえること。これは、何にも変えられない自分の財産です。

ボートレーサーになろうかなと思っている人は、こういうデメリットもあるということを良く考えて、後悔ない選択をしてほしいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。






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