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第十九回書き出し祭り 感想集《後半》

このページは第十九回書き出し祭りにおいて、作者さまから『マシュマロ』を通して感想の依頼があった作品について、とら猫の尻尾が返信した内容をまとめたものです。いわゆるまとめサイトというやつです。←ちょっと違う?


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-4-06 魁国史后妃伝 その女、天地に仇を為す


https://ncode.syosetu.com/n0146ik/7/
異世界ファンタジーの中でもとくに人気の高い後宮ものですね。じつは、最近まで後宮を『ごきゅう』と読んでいたほどにわたしは後宮ものに疎いのです。でも、こちらの作品はググッと引きつけられました。これはめっちゃ面白いですよ。
『皇太子の生母は必ず死を賜る』という祖法を知らされずに後宮に入り、姉が理不尽に殺された。その姉は年の離れた翠薇にとっては母のような存在でもあったという。そして丹の不審な死。翠薇の怒りと悲しみがありありと伝わってきます。
侍女との会話の場面がとても緊迫感があって好きです。一文ごとにかみ締めるように読みました。
そして陛下との会話のシーンですよ。めっちゃ痺れました。
おー、スゲー、翠薇スゲーってなりました。(←語彙力崩壊)
この感動をうまく表現できない自分がもどかしい。
ラストの三行もゾクッとなりました。とてもかっこいい引きですね。
素敵な作品に出会えて、書き出し祭りに参加して本当に良かったと思います。

この度は感想をご依頼頂きありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-4-23 【魔王を討伐した勇者のその後】って、知りたくないですか?


https://ncode.syosetu.com/n0146ik/24/
わたしの好きなやつキター( ≧∇≦)ブハハハハッ
めっちゃ良いですよこれは。わたしの好みのど真ん中ストレートで入ってきます。
軽快なタッチで始まる勇者メイと王女アイリスのネットショッピングのシーンからもう分かりました。これはわたしのために書いて頂いた作品であると!(←ここツッコむところです)

『この輝きはもう、聖剣超えちゃってますから!』
 ↑↑↑
この宣伝文句なんかサイコーですよ

そして場面は3ヶ月前の回想シーンに入る。
アイリスに請求書を突きつけられる場面もコミカルに書かれていて、ほほう、そう来ますかーとコクコク頷きながら読み進めます。
この場面ではしたたかなアイリス姫に翻弄されるメイの様子と、アイリス姫のこれでどーだ?といわんばかりの可愛らしさが存分に伝わってきます。
両親までも丸め込まれて、完全に外堀を埋められている状態になっているメイ。
そこでアイリス姫から提案された2つの選択肢ですよ。
これは良い。
素晴らしいです。
アイリス姫のキャラクター性が際立って良いですねー。
わたしの一押しキャラです。推させてください。
わたしの希望としては、この二人のいちゃいちゃ振りを某国民的アニメばりに無限に読んでいたいのですが、物語ですからそうはいかないんでしょうね。
いつの間にか復活していた魔王との三角関係に発展しそうな予感。
これは続編希望です。
絶対に続き書いてくださいねー! いつまでも待ってますよー!

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
続編よろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-1-22 メスガキ☆パニック!~クソザコナメクジ♡ワカラセ奇譚~


https://ncode.syosetu.com/n0139ik/23/
めっちゃ面白いですやん。
本文の前半はタイトルとあらすじに違わぬちょっとあぶない内容で、ドキドキしながら読み進めました。普段はR18のロ○小説を書いていらっしゃる作者が書き出し祭りに覆面を被って乗り込んできたのかと思ってしまいました。わくわく。
紗綾ちゃんのセリフ一つ一つがわたしにとっては新鮮な驚きで、あー、こういう返しをするのが『メスガキ』なんだなーと、ふむふむと感心しきりでした。
『わからせ』という単語も初耳で、グーグル先生に訊いてみるとR18ではテンプレとなる単語だったんですね。ふむふむ。
渋谷のドンキホーテという言葉が出てきてからの展開のスピード感がとても良いですね。
それまでの雰囲気をガラッと変えるターニングポイントになっています。
え、これパンデミックSFじゃん? ということが分かった(わからせられたと言った方が?)ときの驚き。
あー、してやられたーと膝を打ちました。
この作品の世界感を敢えてあらすじに触れなかったのはわざとですね?
なるほどー。ムフフ……を匂わせて惹き付けさせておいて、作者をグイッと作中に引きずり込むこの書き出しにしてやられました。
お見事!

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-3-03 あたしは悪女よ?……いいえ、反省して幸せになれるようです。


https://ncode.syosetu.com/n0144ik/4/
幸せを追い求めるために、幸せそうに見える姉からその幸せを奪うという主人公の気持ちや行動を追っていく形の書き出しですね。長編作品のプロロークにあたる部分です。
最後の最後で姉を庇ったことにより死を迎えるというエンディングがとても良いですね。ここで初めて主人公の気持ちに感情移入できました。
幸せとは何かをようやく知った主人公には幸せになって欲しいと切に願います。
これから始まる、主人公の第2の人生に期待感が高まる書き出しに仕上がっていると感じました。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-2-04 ぽんぽこ帝都身代わり婚〜妖狩りの旦那様と憧れのすろーらいふ〜


https://ncode.syosetu.com/n0141ik/5/
好き。ほのぼのとした雰囲気がとても好きです。
ポン太(蒼葉)の前向きな性格からくる決断力の早さとか、憧れのスローライフを手に入れようとやや強引に動いてしまうところとか、ポン太というキャラクターの魅力が一杯に詰まった書き出しにに仕上がっていますね。
メイドカフェで働いていたときにつまみ食いのしすぎで追い出されたというエピソードもほのぼのとして好きです。
すぐ庭に穴を掘ってしまうというところも良いですね。狸らしい可愛らしさです。
冒頭を読んでいるときは時代的には江戸から明治あたりの雰囲気だと感じていましたが、『めーどかふぇー」が存在するところを鑑みると、おそらく大正時代の雰囲気に近いのでしょう。(←大正時代にもメイドカフェはないでしょうというツッコミ待ちです)
『私、これからどうすればいいの!?』で終わるところもとても良い引きになっていると思います。
第二話以降のポン太(蒼葉)の奮闘振りが目に浮かんでくるような、とてもわくわく感のある書き出しでした。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
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#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-2-21 家族もどきが壊れたら


https://ncode.syosetu.com/n0141ik/22/
4千文字以内という制限の中で、よくぞここまで書き切りましたね。
宅配便を受け取る母の場面から、セリフの端々に入り込められている違和感。この不穏な雰囲気を保ったまま、夫が帰ってきて夫婦げんかが始まり、彩未が帰ってくる。
『床に散らばる髪の毛』がこの家が末期状態に陥っていること暗示している。
そして姉妹のスマホでのやりとり。
短い文章の中で、四人の群像劇を読んでいるような感覚になりました。
これは不思議な読書体験でした。
惜しむらくは、この物語の方向性が描かれていないこと。
これから始まる姉妹の快進撃のようなことを匂わせる要素があればぜひ続きを読んでみたいです。
(わたしの読み方が浅いだけかもしれません)

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-2-10 異世界では、もふもふの愛され体質に!〜第二の人生は、梟騎士団でお世話係をします〜


https://ncode.syosetu.com/n0141ik/11/
もふもふと言われれば真っ先に浮かぶのがネコなどの獣毛でしたが、フクロウのふわっふわっのもっふもふも良いものですね。ヒロインがフクロウに魅了される気持ちがとてもよく伝わってきて、終始にやにやしながらあっという間に読み終えました。
冒頭を読んでいるときには、まだ小説を書き慣れていない方なのかなと思ったのですが、読者を置いてけぼりにすることなくどんどんとストーリーが進んでいく様子を見て、これは敢えて初心者風な書き方をされているのではと推測するに至りました。合っていますか?
わたしの一番のお気に入りキャラはフードルです。
プライドが高いくせに甘えてくるかまってちゃん。めっちゃ好き。
ヒロインは異世界で天職に就きましたね。ヒロインが楽しそうにしているから、読んでいるこちらまで嬉しい気持ちでいっぱいになりました。読了感がとても良いです。
聖獣かもしれない白フクロウをお迎えして、ますます目が離せない展開になっていきそうです。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
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#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-1-14 ひとりぼっちの魔王様が恋をした


https://ncode.syosetu.com/n0139ik/15/

わおっ、これは素敵な物語。
ポップな感じの文体にピッタリな、ほんわかほのぼのとしたお話ですね。
『まんがきららタイム』にコミカライズされそうな雰囲気を醸し出しています。このまま上手に書き切れば行っちゃうんじゃないでしょうか? コミカライズ。
魔王が薬師になって、元聖女さまのララが弟子入りするというう設定が良いですね。
めっちゃ良いですよ。本当に。
お互いに気を遣いすぎる二人の出会いの場面が良いですね。
どちらのキャラも推せます!応援したくなります。
そして魔王に『マーマオ』という名が付いたところでの引き。
この物語にふさわしいほのぼのとした引きだと感じました。
いいなあ。このようなほのぼの系の作品を書くことのできる作者さまの才能に嫉妬してしまいます。恨めしや~(←ちがう)
ぜひ連載して、多くの読者を惹き付けちゃってください。わたしもファンの一人として追わせていただきます。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
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#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-4-05 イリヤの遺言


https://ncode.syosetu.com/n0146ik/6/
そのパターンですか!めっちゃ良いですね!
『結婚詐欺』という不穏なワードに別の意味が加わりました。
これはすごいですよ。
タイトルも意味深。『遺言』というのも絶対に本来の意味ではない使われ方をしていそうな予感がしてきました。
弟に対する姉の言動がとても好きです。
テーブルを拭いていた台拭きを弟の顔に投げつけたり、座っていたクッションを投げつけたり、そういうところも可愛らしいと思います。それに対する弟のドライな反応も含めて、二人の関係性がとても好ましく思います。
イリヤのようなイケメンが姉に恋するはずがないという前提の上に、相手が結婚詐欺師であるという仮説を立てて、ぐいぐい話を進めていく弟のあたまの良さ。ドライな言動の中にも、姉を心配しているということが垣間見えるところも好き。

「……詐欺師だったら何が悪いのよ」
「は?」

この会話がめっちゃツボでした。
このあと、姉の目からぽろりと涙があふれるわけですが、聡い弟はぜったいに気付きましたよね。それで、結婚詐欺師に結婚詐欺を仕掛けるというとんでもない作戦を言い出したのだと思いました。
『姉ちゃん、イリヤから絞るぞ、戸籍をな』
ラストのセリフにジーンときました。こんなん惚れるにきまってるって!
とても良いです!

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#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-3-02 /The_Master_Protocol


https://ncode.syosetu.com/n0144ik/3/
本格的なSFファンタジーの世界感ですね。
細かい設定までよく練られていると思います。
魔法ではなくコードを詠唱し、プロトコルを生み出すという設定がとてもユニークだと感じました。普段はファンタジーを読まない読者でも読んでみようと思うかもしれませんね。そう言う意味でもこの設定はとても良いと思います。
ゲームに勝てば何でも願いが叶うという、非現実的な設定をどのように料理するのかが腕の見せ所といったところでしょうか。
植物状態の姉を助けたいというのが主人公の行動原理の出発点となる。ゲームに勝てば、どのような手段で姉を救えるのか。そこを納得させられるような展開になっていくと、今後ますます目が離せなくなっていくような気がします。
三島との最初の対決シーンがとてもカッコ良いく描かれていますね。
機転の早さによってピンチをチャンスに変えていく。しっかり主人公していると感じました。
とても面白かったです。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
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#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-2-24 買われた聖女~後宮であなたと白黒ショー!


https://ncode.syosetu.com/n0141ik/25/
めっちゃ面白かったです。『若い将軍シャムス』が女性だったということを知る場面では、ヒロインの驚きとわたしの驚きが見事にシンクロしました。作者さまはかなりの策士ですね。見事にやられました。
ヒロインのソフィアは聖女さまだけれど、周りをぐいぐい引っ張っていくというよりもどちらかといえば巻き込まれタイプな女の子なのだと感じました。それでいて気が強い面もある。ちょっととぼけたところも含めて、とても好感のもてる愛されキャラですね。
シャムスとしては、ソフィアを自分の身代わりにして子を産ませ、権力を握ろうとしているのでしょうけれど、このヒロインはそう簡単には攻略できそうにありませんね。そのことが充分に伝わる書き出しになっていると思います。
わたしの一番のお気に入りのシーンは、姉妹婚についてあれこれと妄想を繰り広げているソフィアのセリフです。とても好き。
最後に登場してきた皇帝ミシュアルもなかなかの食わせ者なようで、今後の展開がどうなるのかとても楽しみです。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
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#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-3-25 自称中堅冒険者のアフターライフ


https://ncode.syosetu.com/n0144ik/26/
さては作者さま自身が冒険なさっていますね?
書き出し祭りというステージで今まさに冒険者として名を残そうとしていらっしゃる。
わたしの読みが足りないのかもしれないのですが、その場合はどうか笑って許して!
この物語の主人公は転生者のセレナ。て彼女の一人称で話が展開されていく。
セレナはギルドの前に立つ新顔冒険者に声をかけ、成り行きでクエストを共にすることとなる。
冒頭から終盤の手前まで、これでもかーっというほどの『よく見かける展開』に安心感をもって読ませる作戦です。
しかも小気味よい文章のリズムでぐいぐい引っ張っていく。
読者としては、セレナと少女が少しずつ互いに心を開いていく様子をニヤニヤしながら読んでいくわけです。
クエストが完了し、笑顔を握手をしようとしたその時、事件が起きるわけです。
そうでなければ次話への引きが作れませんからね。
で、

ザシュ。

なんですよね。衝撃的な引き――と思いきや、そこで主人公のセレナは『業火に焼かれ』舞台からフェードアウトする。(この解釈で合っていますか?)
ここからは視点不明の三人称小説にチェンジ。
まだ名を明かされていない少女と吸血鬼との会話。

最後の一行 『彼女の新しい冒険は始まったばかりだ。』の彼女が誰なのか、わたしの拙い読解力では迷子になってしまいました。

――彼女は誰なんだ??――

セレナはすぐにまた転生して新しい冒険に出るのか、それとも次話からはまた別の人物が『主人公』として登場するのか、それとも吸血鬼と会話している冒険者の女の子が主人公になるのか。

う~、このまま考えていると夜も眠れなくなりそうです~。
というわけで、ここまで印象に残る作品を書かれた作者さまの完全勝利ということでファンレターを終わらせたいとおもいます。これ、ファンレターですからね?

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-2-02 俺のターンはジ・エンド!?~乙女ゲームで俺だけデュアルシステムな件~


https://ncode.syosetu.com/n0141ik/3/
とても楽しませていただきました。
おそらくは主人公のリンの□□は、17歳の男子高校生としては標準的なものなのでしょう。行動力が突出しています。そんな彼がゲームの世界に転生し、しかも美少女キャラとして可愛い女の子と百合でウハウハライフ。普通ならばそれで満足してしまいそうですが、(わたしが主人公の立場だったならば…)そこは主人公。男の身体にチェンジする方法をゲットした訳です。
狼男のように満月の夜に男にチェンジし、10個のかけらを集めるというストーリーがとても分かりやすくて面白いですね。
第1話に相当する書き出しを読ませて頂いて、話の面白さは充分に伝わってきました。とてもよい書き出しに仕上がっていると思います。
やや下ネタに走りがちな主人公を気に入ることができれば、毎話の更新を楽しみに待つ読者も多くいらっしゃるはずです。
ぜひ連載してくださいね。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。

#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-2-03 神樹をカジりて、踊れよ!冒せよ!!


https://ncode.syosetu.com/n0141ik/4/
すっげー面白いっす!
あなたは誰ですか?
作者発表が待ち遠しいです。
匿名希望さんだったら、(゚◇゚)ガーンとなります。
もうね。これはストーカーといわれても良いぐらいの勢いで追っていきたいですね。
漢字がいっぱいあって文章としては決してライトではないのですが、幸いにしてわたしは漢字が読める人ですのでそこは大丈夫。
この段階で「うわっ」とバックした人は勿体ないことをしましたね。
一文一文を丁寧に読み込んでいくと、ブワッと映像が頭の中に浮かんできます。
これは見事ですよ。こんな作品、めったにお目にかかれないです。
空間認知能力に長けている作者さまですね。
そして的確に文字で描写できる。
内容もめっちゃ面白い。
ガリィと美女との絡みのシーンがめっちゃ濃艶。
三人の化け物が廃教会内を暴れまわる様子が鮮明に伝わってくる。
トドメにガリィとチャカの格好いいシーン。
大満足の書き出しでした。
ほんと誰ですか?
もう書籍化はされておられる作家さまでしょうか?
アニメでも漫画でもなく、小説という文字だけの世界でこれほど映像が頭の中に浮かんできたという体験をしたことがなかったので、とても衝撃的でした。

最後に蛇足となりますが、『思ったまま素直なご意見を』という依頼ですので、あらすじについての一言書かせて頂きます。作者さまはもしや、あらすじを書くのがめっちゃ苦手ですか?

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-4-15 美少女型巨大ロボットのAIが何かおかしい


https://ncode.syosetu.com/n0146ik/16/
ごっつおもろいや~ん!(←謎の関西弁で賞賛)
ゴジラが出てくるような本格SFパニック映画の雰囲気をベースにしているけれど、いろいろとやっちゃってる感じがして大好きです。
リアルに、真面目に、そしてシュールに笑わせる。
『あはは…』ではなく『くっくっ…』と笑わせる。笑ってはいけないあの番組のような感じのと言えば伝わるかな?
巨大なタコに似たバケモノと陸上自衛隊の攻防が映画さながらの臨場感で良いですね。タコが上陸した後の姿を想像するとちょっと面白いのですが、ここではあまり深く考えません。
AIロボットの操縦役が34歳の枯野流一。年齢はちょうどいい塩梅で名前もしっかり面白い。気が弱くて優しそうだけれど、出世がからむとちょっと強気で感張ろうってなるのがとても人間味を感じて好印象を持ちました。平社員からちぇりりん係長に昇進。←絶対笑わせにきてますよね?
そして何と言っても、ヒロインの智恵理。チェリーの代役に巨大ロボットのAIとして搭載されてしまって、あたふたと慌ててている姿のなんと可愛らしいことか。まあ、姿はないのですが。
智恵理とチェリー。発音が似ているところも何か理由がありそうですね。
所長と智恵理、そして枯野の会話がとても楽しいです。

【枯野さん! 味方だと思ったのに!】
 モニタの智恵理が悲鳴をあげる。

この場面が特に好き。最高ですよ。

『枯野係長。貴殿の業務は、大型特殊重機ちぇりりんを使い……全世界にワシらの技術力をアピールしてくるんじゃ!』

この所長のセリフ。めっちゃ真面目にカッコ良く言っているのが伝わってきて、これを聞いている枯野と智恵理の表情の落差が想像できるところも含めてとても好きです。

この所長のセリフの後からめっちゃ格好いい描写が入るんですよ。

【落下速度を下げるためのパラシュートを使います。開傘!】

このセリフはAI智恵理。気持ちを切り替えてめっちゃ真面目に働いている。
そして最後は智恵理の絶叫で幕を閉じる。
すっげー!最高に面白い書き出しでした。

続きをぜひ読ませてください<(_ _)>


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-4-19 月・吸血鬼・好き ーvampiresses in the moon


https://ncode.syosetu.com/n0146ik/20/
興味を惹かれる要素が沢山詰まった作品で、とても楽しくて面白かったです。

・人類が当たり前のように月面で暮らすというSF設定。→ワクワク感
・15の誕生日から16歳になるまでの1年間で、吸血鬼となるか人間として暮らすかを決めなければならないという人間ドラマ。→感動的な結末が待っていそうな予感
・想いを寄せる相手が同性であるという恋愛ドラマ。→百合展開に期待
・量子精神野ネットワークを通じて相手の感情が包み隠さず伝わってくるというSF。→何か重大な不具合が発生しそうな予感

これらの要素のいずれか一つないし二つの組み合わせだけでも充分に一本の長編作品として成り立ちそうですね。
面白い要素をてんこ盛りにした作品の書き出しに仕上がっていると感じました。
4千文字という制限の中で、過不足を感じさせることなくこれだけの内容を書き出しにギュギュッと詰め込めましたね。めっちゃ時間をかけて書かれたのだろうなと思いました。
とても面白かったです。

《 「好き」を決める1年が始まる。 》

最後の一行がとても格好いいです!

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-4-16 変な魔剣を作りたいから金目の物を奪って売るぜ!


https://ncode.syosetu.com/n0146ik/17/
最初から最後までテンション高めで一気に読ませる作戦ですね。
スラスラと一気に読むことができました。
独特な読点の付け方は、テンポを最優先した結果のものであると判断しました。
Web小説ではときどき見かける文体。
慣れれば案外読みやすいんですよね。わたしは嫌いじゃないです。
わたしが自分でも小説を書き始めた頃は、必要以上に正しい日本語表記にこだわっていた時期もあったのですが、いまは全然大丈夫。
『DX魔剣』というワードは強いですね。とても印象に残ります。
主人公がDX魔剣を作るために資金が必要となり、魔晶玉を手にしてバトルロイヤルに突入するという話の流れがとてもスムーズで、好感の持てる書き出しに仕上がっていると思いました。
「よし、参加者を暗殺しよう!」
という主人公のセリフから、物語の方向性やノリがよく伝わってきました。
小説家になろうではこういうノリの作品が好きな読者も多そうなので、けっこう人気が出そうな予感がします。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター

19-4-22 ひつじ雲の空の下で、私の王冠はからまっていく


https://ncode.syosetu.com/n0146ik/23/
好きだー!この作品めっちゃ好き。
ダントツで好き。
胸が苦しくなるほどに愛おしくなる。
自由詩のような美しい文章に紡がれていく、キラキラとした世界。
(ここで甘酸っぱい青春だーなんて叫んだらあまりにもオッサン臭くなるのでがまんがまん)
緒川くんが教室に入ってきてからのシーンが、主人公の女の子目線で語られて、思わずドキドキしてしまう。
もうこの時点で完全に主人公に感情移入している。
その緒川くんから『潮崎』という主人公の名前が出てきたときに、まるで自分の名を呼ばれたかのような感覚になりました。
わたしは潮崎という名前だったんだと。
とても不思議な読書感覚。
目の前で大好きな緒川くんが編み物を手伝ってくれるわけです。
めっちゃ良いシチュエーションです。
編みかけの王冠みたいな型を二度も落としてしまいそうになるのも分かります。
そして、二度とも緒方くんが捕まえてくれる。
なんですかこれは。
作者さまの実体験ですか。
くっそー。こんな青春一度でも味わってみたかったなー。
甘酸っべー! あ、言っちゃった。
そして――
『ええ⁈ これでさよならじゃないの⁈』
このトドメの一撃ですよ。

もう、どうしてくれるんですか。この続きを追いたいというわたしの気持ちを、作者さまは責任をとってくださるのでしょうか。
連載待ってますよ!

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。


以上、34作品の感想依頼を受け付け、思ったまま・感じたままに感想を書かせていただきました。今回はどの作品もめっちゃ面白かったです。

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