第十八回書き出し祭り 感想集

このページは第十八回書き出し祭りにおいて、作者さまから『質問箱』を通して感想の依頼があった作品について、とら猫の尻尾が返信した内容をまとめたものです。いわゆるまとめサイトというやつです。←ちょっと違う?


#書き出し祭り
#本文感想 #ファンレター
18-1-03 ポンコツ魔女は終身雇用されたい ~婚約した領主の溺愛は呪いに阻まれる~
https://ncode.syosetu.com/n3123ie/4/

とても楽しく読ませていただきました!
コミカルな展開の中に、魔女リデルの程良いポンコツさが4千文字の中にちりばめられています。
リデルの人柄がとても魅力的に描かれています。めっちゃ好き。
リデルの給料を銅貨三枚にするというエピソードでレヴィンの策士ぶりもしっかりと伝わってきました。上手いなぁ。
二人の目的は違えど共に『終身雇用』契約が必要で、運命の出会いを果たすという書き出しはとてもアツいですね。
状況説明もとても分かりやすくでスラスラと読めました。読点の付け方などにやや独自性を感じましたが、それも味わいとして充分に楽しめる文体です。
リデルとレヴィンの行く末を見届けたいです。ぜひ続きを読ませてくださいね。
この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひお願いします。

【追記】
『夜伽まで勤めさせる終身雇用なのに、呪いで触れない』という設定もめっちゃ好きです! 続きが読みた~い! つづき……ありますよね? 


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-1-19 アウトロは雨催いの残照の中で
https://ncode.syosetu.com/n3123ie/20/

主人公が死を選ぼうとしたときに現れた不思議な少女との出会いがとても魅力的に描写されていますね。
小説家を目指しながら、恋人と10年同棲しているという主人公の生活は、おそらく他者から見るとリア充そのもの。でも、本人からするとそれは決して幸福な時間ではなかったのでしょう。一見すると彼女に振られたことでそれほど深く葛藤することなく主人公は死を選ぼうとしているようにも見えるけれど、敢えてその葛藤の部分を先送りにし、少女との出会いの場面が描かれているのかもしれないですね。
それほとまでに少女との出会いの場面がめっちゃ良いです! ここから作品の世界観にぐいぐい引っ張られそうな予感がしました。4千文字という制限がなかったなら、もっと先まで読めたのに(>_<)! ここから絶対に面白い! あらすじの最後の2行もめっちゃ好き。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-2-16 魔王の末裔は奸臣の孫に嫁ぐ
https://ncode.syosetu.com/n3137ie/17/

本格的な歴史小説のような雰囲気の作品ですね。とても興味深く読めました。わたしは歴史に疎いので、これが全くのフィクションなのか史実に基づくものなのかは判らないのが悔しいところなのですが。
冒頭はわたしが歴史小説(時代もの)を読み慣れていないこともあり、頭の中で反芻しながらゆっくりと読み進めていたのですが、中盤あたりから作品世界にはまり込んでいきました。空行を挟んだり、ルビを振っていただいたり、Web小説の読者向きに細かな配慮がなされているので有り難いです。
あらすじから推測される、嫁いだ先の悪評高い旦那が、実は素敵な方だったという設定はめっちゃ萌えます!  
本文の最後の2行もとてもカッコ良いです! 最高の引きですね!
とても良いものを読ませていただきました。
この度は感想を依頼していただきありがとうございました。
またぜひよろしくお願い致します。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-4-25 夜の新宿、温めますか?
https://ncode.syosetu.com/n3146ie/26/

あらすじを読んだときから、もうめちゃくちゃ面白いと感じました。育ちも性格も真反対な二人が、防犯カメラに録画された記録が上書きされるまでの1週間に、どんなハプニングが起きて、それをどう乗り越えていくのか。更には二人の間に愛や友情のような感情が芽生えていくのか。そんな妄想まで膨らんでくるあらすじですね。めちゃ好みです。
コンビニ強盗をいとも容易く退治し、逆に金を巻き上げてしまう三田川。そんな彼の行動を「いいんですか?」と尋ねる詩織。二人の関係性は今のところただのバイト仲間だけれど、良いコンビになりそうな予感がします。場所がコンビニだけに。世間ずれしている詩織にちょっと褒められただけで顔を赤くする三田川の描写もとても良いです。意外な一面が見られて、ぐっと親近感が沸いてきます。
で、「トイレで人がしんでるんだけど」のセリフですよ。個人的にはこのセリフが一番ツボに入りました。この二人の会話をずっと読んでいたいと思いました。
そして最後の方では詩織の発言がどんどん不穏な雰囲気を醸し出してきて……あー、めっちゃ良いです! こ、これはもう、詩織の方がぶっ飛んでいるキャラクターだったというオチと考えて良いのでしょうか。
これは良いものを読ませていただきました。とても面白かったです。
この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。 


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-3-11 妖刀 益荒男
https://ncode.syosetu.com/n3140ie/12/

まず『妖刀 益荒男』というタイトルがカッコいいですよね。心惹かれます!
文章はWeb小説向きに改行多めに書かれているけれど、内容的には本格的な時代小説のような雰囲気の作品と感じました。
圧倒的な表現力で読者を魅了するタイプの作品です。
骨皮躯血が使う妖刀益荒男が意思を持ち、その身に合う鞘を渇望しているという設定がとても面白いです。果たして彼が妖刀を使っているのか、あるいは彼が妖刀に使われているのか。
あらすじからは今後の展開があまり読めないのですが、躯血と妖刀が次々と登場する悪者をバッタバッタと斬り倒し、本人たちの思惑とは裏腹に結果的にいろいろな人達を助けていくという時代劇のようなストーリー展開になっていくような予想をしています。合っていますか?
この度は感想をご依頼いただきありがとうございました。
またぜひよろしくお願いします。 


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-3-12 ハナレビト
https://ncode.syosetu.com/n3140ie/13/

最終戦争後の荒廃した世界でのお話ですね。喩えがちょっと古いけれど『北斗の拳』の世界観のイメージで読ませていただきました。
不死身の超能力をもつ主人公が、荒くれ者たちに襲われそうになっている女性を助けるという、少年マンガでは王道でアツい展開です。バトルシーンも主人公の圧倒的な強さを見せつけるのに役立っているし、とても良い書き出しに仕上がっていると感じました。そして何と言っても主人公の生き生きとしたセリフまわしが好きです。「俺からの結婚指輪だぜ」の軽いノリがとても好感をもてます。これからこの物語がどのような方向性で描かれていくのかがとても良く伝わってくる書き出しに仕上がっていると感じました。

この度は『えいっ』と感想依頼をしてくださりありがとうございました。お陰様で素敵な作品と出会わせていただくことができました。
またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-1-25 妹の婚約者を盗りました。なぜならその男は結婚詐欺師だからです。
https://ncode.syosetu.com/n3123ie/26/

めっちゃ好き。良い。作者さまの思惑とは少しずれているかもしれないけれど、主人公リリスと元婚約者であるカイルが協力して詐欺師をこらしめ、二人が縒りをもどすまでのストーリーを読んでみたいと思うほどに、カイルの人柄に惚れました。惚れ惚れしました。大好き。
愛していた彼との結婚を諦めて、妹を死のルートから救い出そうとするリリスの人柄も好き。なにこれ、このカップル最高なんですけど!
妹の婚約を破棄させるために自らを犠牲にして〝略奪愛〟を演じなければならないという状況がとてもドラマチックですね。いや、そんなことあり得ないでしょー、という状況をいかにして『あるかも』と思わせるかが作者の腕の見せ所になるわけですが、本文を読んでからあらすじをもう一度読み直すと、見事に納得させられました。
あの……この物語の続きはありますか?
リリスとカイルの行く末を見届けたいのです。
連載していただけるとわたしがめっちゃ喜びます。
ぜひご検討のほどよろしくお願いします<(_ _)>

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-2-21 チェンジ! ~理想の異世界が引けるまで転生ガチャを回しまくる
https://ncode.syosetu.com/n3137ie/22/

これぞエンタメ小説という雰囲気の気軽に楽しめる作品ですね。主人公は作中で何度も死ぬのですが、『チェンジ』の一声で転生宮に戻ってガチャを引き直せるのです。短編連作形式の小説として楽しめそうな書き出しに仕上がっていると感じました。コメディ作品、ときには異世界転生モノのパロディとして存分に楽しめる作品になる予感がします。
良いものを読ませていただきました。続きがあればぜひ読ませてください。
この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-4-23 【悪役令嬢を目指す僕の婚約者】が、超っっっ絶かわいすぎて溺愛してしまう件!!
https://ncode.syosetu.com/n3146ie/24/

はわぁー、好きぃー、好きだー!この作品好きだー!ぜったいぜったいぜったいに連載してくださいねー! おっと、取り乱しました。

最近観たアニメで『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』という作品があるのですが、そこに登場するリーゼロッテがめっちゃ好きでお気に入りの場面を何回も繰り返して観ていたんですが、アメリア・ローズはそれ以上に可愛くてめっちゃ好きになりました。なんですか。作者さまはわたしの好みを完全把握してわたし専用にこの書き出しを書いてくださったのですか? おっと、またまた取り乱しました。

アメリアの可愛らしさの理由を述べよと求められたら1万文字ぐらい使って詳細に説明する自信があります。

全然感想になっていませんけれど、大好きという感情は作者さまに届いたでしょうか?

連載、待ってますよー! れ・ん・さ・い!

この度は感想のご依頼ありがとうございました。連載もよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-2-23 どうか私達の仮面をはがさないで
https://ncode.syosetu.com/n3137ie/24/

アイドルグループ内でいじめをしていたという濡れ衣を着せられようとしている主人公に、そっと手を差し伸べてくれたグループのリーダー。果たして真犯人は誰なのか。それを追求するためにリアル人狼ゲームが始まろうとしている――という緊迫感が伝わってくる書き出しに仕上がっていますね。怪しいマネージャー。リーダーの真央も怪しい。こうなると主人公の周りの人物がすべて怪しく感じてくる。そして最後の1行『片膝をつき彼女の手の甲に唇を当てた』というシーンで終る。めっちゃミステリアスな雰囲気の引きになっているので、続きがあれば絶対に続きを読みたくなる書き出しに仕上がっていると感じました。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-3-17 その命より愛してる
https://ncode.syosetu.com/n3140ie/18/

いやはや、これが小説の魅力よだな~と感心しきりの10分間でした。読了後の余韻がすごい! 今の感情をうまく言語化できないわたしがもどかしい!
敢えて全然異なるテーマに置き換えて言ってみるならば、放火の犯人を主人公に立てて一人称の語りで物語を書くとなると、そこに燃えやすい物を見つけて、火をつけて、建物が炎上する様子をみて性的な興奮を得るという一連の感情を想像し、読者に共感させなければならないからとても難しい作業だと思うんです。文献を読んだり、ときには取材をしたりしてものすごく時間をかけて下調べをする必要があるんだと思います。常人とは異なる感性の歪みをもつ主人公の独白を書くというのはとても難しい。本作に登場する主人公も同様で、作者さまはとても時間をかけてこの作品に取り組まれたのだろうと思います。

主人公は相手の首を絞めるという行為をハグするのと同じく愛情を確かめる行為と考えている。これは放火犯の感性と同じぐらいに常人には理解しがたいのだけれど、美優から別れ話を持ち出されて、あっさりと承諾したあと、『危うく、お礼を言い忘れるところだった。』の一文でググッと主人公の心理に近寄ることができたのです。不思議な感覚です。ここでそのことを詳しく言うとわたしにもそのような一面があるのか、とら猫の尻尾はそっち寄りの人物なのかと誤解を生みかねませんので控えておくのですが。

友人の水原湊という存在が、この物語では読者のモヤモヤする感情を上手く整理してくれる水先案内人のように機能する予感があります。とても完成度の高い書き出しです。
そして〝彼女〟の妹の登場ですよ。このタイミングで妹が登場するのなんて、ぜったい続きが読みたくなるに決まっているじゃありませんか。収まり良さそうな手があったから首を差し入れるなんて、驚きを通り越して可愛らしく感じてしまいました。おかしい。妹に翻弄される主人公の未来を想像して、ラブコメ成分を抽出し始めてしまったわたしの感覚も相当ずれているかも。

なんか、だらだらと感想にならない独り言のようなものを書いてしまいましたが、これほどの作品を書かれる作者さまですから、うまく解読してくれることを期待しております。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-1-01 Me et eam falsam accusationem fugae
https://ncode.syosetu.com/n3123ie/2/

いいですね~、宇宙艦・幽霊船。ワクワクしながら読ませていただきました。
わたしは松本零士氏の漫画をワクワクしながら読んだ世代ですので、『宇宙海賊キャプテンハーロック』のイメージが浮かんできました。最近では笹本祐一氏の小説『ミニスカ宇宙海賊(モーレツ宇宙海賊)』でしょうか。←これを最近と呼ぶかは微妙?
そんな作品のイメージと重なる、わくわくする書き出しでした。
賞金首を集めて幽霊船はアンドロメダ帝国を目指して今日も旅を続ける。その先でどんな珍事件が待っているのか。
いいなあ。とてもいい。
これから仲間達の名前と言葉遣いの特徴が判ってくると、ぐいぐいと引き込まれる作品になるような予感がします。セリフの後に誰のセリフだったのか説明がくる文章は少し読みづらくは感じましたが、2話目以降は大丈夫だと思います。これからの展開がとても楽しみな書き出しでした。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-3-13 モンサベバーチャル部門ですっ!
https://ncode.syosetu.com/n3140ie/14/

とても楽しい書き出しに仕上がっていますね。何と言ってもアキの仕草の描写やセリフがとっても良い! 彼女と主人公の言葉の掛け合いをずっと読んでいたいと思うほどに気に入りました。
超絶可愛くて明るいアキに対して、主人公はハードボイルドで〝漢〟な雰囲気。その対比がとても際立っていて、これから始まるハートフルコメディな展開に期待感バク上がりです!
最後には主人公の当面の目的も示されていて、とても良い書き出しに仕上がっていると思います。
続きがあればぜひ読ませてください。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-1-13 俺と彼女たちのハート争奪戦
https://ncode.syosetu.com/n3123ie/14/

これめっちゃ面白いですやん!←謎の関西弁
暗く謎めいた義姉の存在がラストで一気に華やかな存在に塗り替えられて、さあーここから物語が始まりますよーという余韻を残してエンディングを迎える。最高の書き出しなんですけど!
わたし、こんなに素敵なお話を考えられる作者さまの才能に嫉妬します。文章としては少し背伸びをしている感じがする表現があって、まだまだ伸びしろを感じるところなのですが、そんなものは書いていれば自然と身についてくるものです。それよりも何よりも、面白いストーリーを思いつくかどうかは才能なんだと思うのです。作者さまはそれがある方です。だって、この書き出しはわたしの二つのハートを同時に奪ってしまったのですから。

なお、星楽の魔女の――『知らなかった』は罪であり、知った後は『知っていた』が罪なの――というセリフにしびれました。

ぜひぜひ連載してくださいね。人気作になって固定ファンがつく予感がします。
この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-4-10 繰井崎さんは何かがおかしい
https://ncode.syosetu.com/n3146ie/11/

あらすじに書かれている『スタイリッシュ百合異能退魔バトル』に違わぬ素敵な書き出しですね。
『繰井崎栄梨華は何かがおかしい』というフレーズで始まり、同じフレーズで締めくくる。書き出しもスタイリッシュに仕上がっていると思います。
所々に不自然に字下げされていないところがあるのも、もしや何か理由がありそうな気もしましたが、気になる人は気にしてしまう部分ではありますので、もしミスならば誤字報告をしてから事務局にDMされた方が良いかもしれません。せっかくスタイリッシュに仕上がっているのですから。
繰井崎さんのセリフがめっちゃツボに入りました。「ああ、秦野君か。降り注ぐ爽やかな初夏の日差しに、鳥たちの恋の囁きが聞こえる美しき午後を楽しんでいたのさ」の場面が特に好き。
ラストで三千代の正体も明かされて、いよいよ二人の活躍が始まると思わせておいてからの、ラストの衝撃。三千代の『やっぱり繰井崎栄梨華は何かがおかしい。』のモノローグにわたしの感情が見事にシンクロしました。すごい!
めっちゃ期待感を抱かせる書き出しでした。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-1-04 転移、のち檻の中
https://ncode.syosetu.com/n3123ie/5/

自分が動物側に転移されるという、とてもユニークな発想の物語ですね。しかも転移なので、元の人間の姿ということなんですよね。
巨大なプレーリードッグに似た生き物に挟まれるという場面は羨ましく思いました。「もふもふ、しておらんな……」のセリフがめっちゃツボです! もしや、この方達と行動を共にするのではという期待感を持って読み進めていくと、事態はだんだんと深刻な状況になっていく。
無数の悲鳴のような鳴き声が聞こえてくる場面がとてもリアルな描写で、主人公が置かれている立場がひしひしと伝わってきました。
まだまだ出口の見えない状況ですが、囚われの生き物たちとどのように共闘して自由を勝ち取るのかを見届けずにはいられないという気持ちでいっぱいになる書き出しに仕上がっていると思います。
元の世界に戻ったときに、主人公がどんな人物に成長しているかということを想像するのも楽しみな作品です。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-2-04 ヶ族の花嫁と契約の呪鬼士
https://ncode.syosetu.com/n3137ie/5/

『个』を起源とする『ヶ』から始まる、作者さまの並々ならぬこだわりを感じるタイトルです。
作中に既に登場した『カ族』と『ク族』の他に三種族いるということと、それらの族の総称が『ヶ族』となるといろいろと妄想が膨らんでくる設定です。
さてさてここからが感想となります。
サラッと読ませる美しい文体で描かれた冒頭の〝結婚式〟の場面がとても印象に残りました。主人公に助けられる側の場面から始まる展開は、長編モノの始まりとしてとても良い構成だと思います。彼女の視線が扉に向けられているという描写がとても切なくて、印象に残ります。
そしていよいよ真打ち登場です。ユウキと烏の青年の会話がとても明るいトーンで始まって、ここでホッと一息つきました。鳥かごの中の囚われ姫が冒頭に出てきた彼女であることが分かり、ここで彼らの目的が分かる。そして最後のカッコいいセリフです。めっちゃカッコ良くて、期待感バク上がりの書き出しですよ。
いや~良いものを読ませていただきました。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-3-10 「綺麗だった君を汚したのは私だよ」と言っても、変わらず愛してくれますか?
https://ncode.syosetu.com/n3140ie/11/

タイトルの雰囲気ではもっとドロドロな人間模様が繰り広げられるストーリーを想像していましたが、本文を読んでみると15歳の女の子らしいドキドキ感の伝わってくる、ほんわかと暖かな雰囲気のあるお話でした。同性の気になる人が校則で禁じられているはずのピアスを付けていることに動揺して見なかったことにしようとしたり、相手が見せつけようとしている理由が分からずドギマギしたり。反応がめっちゃ可愛いです。
美姫というキャラクタがどんな女の子かを確かめずにはいられない。続きを読みたいと思わせられる、良い書き出しに仕上げられていると感じました。
ただ、この物語の方向性が今のところあらすじを読んでもよく分からないので何とも言えないもどかしさも感じました。4千文字という制限の中で物語の方向性を伝えるという書き出し祭りの難しさを改めて考えさせられました。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-1-07 メイド、いりませんかっ?〜美人の同級生を助けたらメイド服で押しかけてきたんだが〜
https://ncode.syosetu.com/n3123ie/8/

良いですね~。ハーレム展開はラブコメの王道の一つです。4千文字という制限の中で、とても上手くストーリーが進んでいますね。同級生の女の子とその妹が突然訪問し、メイド姿で家に上がり込むという、本来ならあり得ないトンデモ展開がきちんと理由付けされていて、思わず納得できてしまう。巧い! ラブコメを書き慣れていらっしゃる作者さまなのだと推測します。
氷の女王というイメージだった絢香の現実とのギャップもとても良いですね。
あらすじに書かれている幼なじみと先輩までやってくるという、今後の展開にも期待感バク上がりです。
主人公が最後に誰を選ぶのかという読者同士の論争も繰り広げられる未来が見えてきました。
いや~、良いものを読ませて頂きました。
この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-2-02 鐘の音色が消える時
https://ncode.syosetu.com/n3137ie/3/

鐘が常に鳴り止まないというファンタジー世界のお話。とても魅力的に描かれています。鐘撞きとして働く少女にどんな出来事が起きるのかがとても楽しみに書き出しに仕上がっていますね。
それにしても手語で会話しなければならないほどに割れるような鐘の音色に包み込まれている生活って、どんな感じなんでしょうか。夜はどうなっているのかな。少し音量をさげているのかな。鐘の音を止めてしまったら、どんなことが起きるんだろう。それを知りたくて、次々とページをめくりたくなると思います。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-4-09 実質追放の公爵令嬢、隣国で「君を愛することはない」と言われて困り果てる
https://ncode.syosetu.com/n3146ie/10/

あらすじを読んだときからもう面白さが保証されている!
不幸な運命に嘆きながらも一所懸命に生きることで、身の回りの者たちが一人、そして二人と味方について、夫にも愛されるというハッピーエンドが約束されているストーリーが面白くないわけがありませんもの。
わたしはこういうお話が大好きなんです。
お相手はイケオジのシスレー侯爵。イケオジですよ。彼は亡くなった妻を今でも愛している。そんな彼がヒロインにやがて惹かれるときがやってくる。その場面を読むのがめっちゃ楽しみです。執事やメイドがヒロインに対して悪印象を抱いているというこの状況から、どんな風に好転していくのだろうかと、わくわくしながら読ませて頂きました。
これはわたしの妄想ですが、チート能力のある主人公が『あれ、僕また何かかやっちゃいました?』というのと同じように、デボラは周囲の人達を期せずして取り込んでしまうようなスカッとした展開が待っているような予感がします。
4千文字という制約の中で、デボラの人柄とその容姿、嫁ぎ先の人々の様子、そして国の緊迫した状況が見事に書かれているとても良質な書き出しに仕上がっていると感じました。
続きがとても楽しみです。ぜひぜひ読ませてください。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-4-03 人妻士官サクラコの、夫を捜して三千光年 ~第0296特務補給艦ミズカゼ編~
https://ncode.syosetu.com/n3146ie/4/

まず始めにお礼を言わせてください。
この度は感想をご依頼くださいましてありがとうございます。
わたしの好みを知り尽くしていらっしゃる作者さまなのでしょうか。
依頼文の『褒めばかりでなく』というところに、きっとめっちゃ褒めてくれるはずという確信を感じます。
わたしが書く感想はファンレターなどとは言っても、気になった点はきちんと指摘するように心がけておりますので、決して褒めばかりにはならないはずです。
では、ここれから思いつくかぎりの感想を書かせていただきます。

サクラコは新婚まもなく任務先で行方不明となった夫を探しに行くべく、士官学校に入学して特務補給艦ミズカゼの主計部に配属される。めっちゃ行動力のあるヒロインです。うひょ~、これめっちゃ好きなタイプのヒロインです。
だって、軍人である夫の行方を捜すために、自ら軍人となるという行動力ですよ。目を見張ります。充血するレベルで目をカッと見開きますよ。推しを見る目になって読みましたよ。

舞台は宇宙。人類が太陽系を飛び出し、別の太陽系へと拡大した時代。帝国軍との戦争。スターウォーズか機動戦士ガンダム(もちろん初代)かという雰囲気の本格スペースオペラ作品の雰囲気があって、もう期待感はバク上がりですよ。

――録画しておいた星間テレビの人気連続ドラマ『天の川に君を追って』――

もうこれは80年代のSF作品。まさに古き良き時代。だって『録画』ですものね。星間テレビですものね。もう、作者さまはわたしのためにこの物語を書いてくださったのでしょうか。『この雰囲気がわかる人に刺さればよい。伝われー!』という作者さまからのメッセージと受け取りました。このメッセージを受け取れるのは40代後半から上の年代というところでしょうか。

ウエマチ艦長は大阪のおばちゃん?
大阪弁をしゃべっているし、相手の懐にサッと入り込んで世話を焼きたがる性格はまさしく大阪のおばちゃん。人情深さも一級品。2階級降格して特務補給艦ミズカゼとなったというエピソードの裏には絶対に人情話が隠されていそうな予感がします。
そうなると、将来的にはサクラコは艦長の影響をうけて、世話焼きおばちゃんの二代目に就任となりそうな予感がします。

主婦ならではの知恵や感覚をもつサクラコにとって、主計の仕事は天職というのも納得できるし、彼女の活躍振りも想像できます。特殊補給艦の役割は主に物資の補給だとは思うけれど、彼女らの場合はそれ以外の補給もやれそうですね。

それはズバリ、心の栄養補給です。

夫を探すという大きな目標を達成するまでの道中で、そこに待ち受ける様々な人々の心を満たしていくサブストーリーが待っていそう。
そして最後には、それら助けた人達に最後は助けられる。夫に引き合わせてもらえる。そんなエンディングを予想しました。

あまり軍事関係の知識には詳しくないため、最初は『主計長』とという馴染みのない言葉に戸惑いましたが、『計』が付くのでなんとなく会計事務のような仕事なんだろうなと想像しながら読んでいました。ググってみると、まあ当たらずとも遠からじという感じのようで。まったく新しい単語でもなくとなく意味が通じてしまうあたり、漢字を扱う日本語ってすごいなぁと感心します。日本語最高かよ!日本語を世界共通言語にすれば良いのにと本気で思います。おっと……話が逸れました。
本作の素晴らしいところは、『主計』についての予測の答え合わせを女子会トークのなかで読ませる読者に優しい配慮がなされていることです。だから安心して読み進めることができるのです。こういう配慮ができる作者さまは、ぜったい仕事でもきちんと結果を残す方ですね。

それにしても4千文字という制限の中で女子会トークを書こうと思い立った作者さまの英断に感服します。きっとかなりの策略家。
これは女子会トークのノリに食いついてくる読者は必ずいるはずという確信がなければなかなかできないことだと思います。

ストーリーの真新しさや読者の意表を突くギミックに注目されがちな書き出し祭りにおいて、敢えて80年代のアニメを彷彿とさせる雰囲気の作品で突撃されてきたわけです。その時代に育ったわたしはスタンディングオベーションでお迎えさせていただきました。

わたしはこの作品を読んでいるうちに『ダーティーペア』というアニメを思い出しました。テーマは全然違うので不思議なのですけれど。ここ何年も思い出すこともなかったアニメ作品をふと思い出したんです。本当に不思議です。会話のノリや雰囲気が似ているのでしょうか? ←逆に訊かれても分からないですよね…スミマセン。

で、最後の引きの1文ですよ。

『これが後に、第0296特務補給艦――前線部隊から「おふくろ部隊」と呼ばれた「瑞風ミズカゼ」の活躍と、サクラコ=フジミヤの軍務時代の物語である。』

めっちゃ良い引きですよねー。「おふくろ部隊」ですよ。そう来ましたか。ぜったいこれ、わたしが読みたい作品ですよ。もう確信しました。

おや? 褒めばかりになっている? おかしい。
こんなはずでは……

それでは最後に気になった点を書きますが、ここからはどうぞさらっと読んでお忘れください。

本作のヒロインはたとえ若く可愛くて人妻ですので、ある程度若い読者層でも感情移入しやすいキャラの存在が必要不可欠だと感じます。たとえば女性が大多数の補給艦に新人の青年が配属されてくるとか。青年の失敗をヒロインや艦長があーだこーだと言いながらフォローしてくれるなどの展開があれば、その青年を通して作品の世界に没入できて、幅広い年齢層の読者にウケると思います。
あるいは、ヒロインをストーカー並に追いかけるような妹的存在のキャラ(独身)でも良いかもしれません。――以上、蛇足でした。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-1-12 半年遅れのレシピブック
https://ncode.syosetu.com/n3123ie/13/

なんて人情味のあふれる素敵なお話なんでしょう。わたし、こういう小説を書かれる作者さまを心から尊敬します。ここでは先生と呼ばせてください。先生の書かれる文章は楽しい・悲しい・苦しい・気持ちいいという分かりやすい感情ではなく、それらの間をつなぐ部分の感情表現というのでしょうか、そういった感情が文章の所々からにじみ出してくるような文章なんです。とても心が満たされるような読書体験ができるのです。(思っていることをうまく文章化できずにごめんなさい…)
定年後に妻に先立たれ、独りになった実感がわかない主人公の心情がしっとりと伝わってくる前半部分。料理教室の生徒さんから伝えられて知ったレシピの存在。もし妻が生きていたら食卓に上げられていたであろうまだ見ぬ料理を想像する主人公。
『思い出すと腹が減ってきた。』の一文が絶妙のタイミングでした。わたしはそこまで主人公の顔や人柄については想像せずに読んでいたのですけれど、ここでハッと我に返りました。『孤独のグルメ』の主人公を演じている松重豊さんの顔が浮かんできたのです。
主人公はこれから妻に代わって料理を作り、それを旨い旨いと食べるんですよね。妻に先立たれて独りになったけれど、これからは忙しくも充実した生活が待っているような予感がする書き出しになっていると感じました。
運転手さんとの人情味あふれるやりとりも良いですね。とっても素敵なエピソードでした。けっしてストーリーの主軸ではなかもしれないけれど、こうやって差し込まれるエピソードによって、より深みのある物語に仕上がっていくのだと勉強させて頂きました。本当にこういう小説を書かれる作者さまに憧れます。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-4-22 Dead or TS:RTA 壊滅辺境伯令嬢の三十二人の兄と弟と未だ最愛のお姫様
https://ncode.syosetu.com/n3146ie/23/

作者さまの『書きたい』という思いがひしひしと伝わってきました。思いが詰まっています。鯖の缶詰のように。美味しそうに詰まっています。
一見すると小説を書き始めて間もない作者が書いたのかなと思ったりもしましたが、一文ずつかみ締めてみると分かります。書き出し祭りの4千文字でどこまでストーリーを進められるのか。美味しい部分まで読ませるにはこうするしかなかったという作者さまの声が聞こえてくるような書き出しと感じました。依頼文には『もしジャンルや要素的に苦手があるようでしたらスルーしてください』という作者さまの配慮があります。わたしはこれを『ちょっとやっちゃいましたけど、良かったら読んみてね』というメッセージと受け取りました。
光回線や戸籍謄本が存在するということは、西洋風のファンタジー世界と日本風のファンタシー世界が合わさったような世界観のお話であると感じました。また今度じっくりとこの物語の世界観を楽しませていただきたいと思います。
この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-2-12 完璧な仮面夫婦のための作法
https://ncode.syosetu.com/n3137ie/13/

契約結婚から始まるラブストーリー。女性向けラブコメとしては王道の一つですね。
女性の方から話を持ちかけられ、男性側がなかなか同意しないけれど、結局ため息交じりに了承する。二人とも「これは契約結婚だから…」と事あるごとに心の中でつぶやくのだけれど、少しずつ互いに『好き』があふれてくる。
いや~、この展開がおもしろくないわけないです!
ライネルは少なからずエリーを好ましく思っていることが伝わってくるこの書き出しに、とてもわくわくしながら読ませいたただきました。

「ライネル様!私、名案を思いついたのです。私と契約結婚してくださいませんか?」
「な、なにを仰っているのですか?エリー様?」

この会話が冒頭にあることで、その後に続く二人の関係性をすんなりと読み取ることができました。とても素敵な書き出しに仕上がっていると感じます。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。

――ここからは蛇足になります。
もう他の方からの指摘があったかもしれませんが、三点リーダーや『?』記号の後に文を続けるときは一マス空けるなど、出版業界に合わせたルールをWeb小説でも遵守すべきという方もいますので(わたしもその一人なんですが……)そこは見直してみても良いかもしれません。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-2-10 銃を教鞭に持ち替えたアマゾネス達 ~慈育・慈恩の精神を学び舎へ~
https://ncode.syosetu.com/n3137ie/11/

オタク文化の熱心なファンである退役軍人が日本に定住し英語を教えるという、とてもユニークな世界観のお話ですね。まさかそんなことありえないーって思える設定を、いかにして説得力を持たせるかが作者さまの腕の見せ所ですね。とても着眼点は面白いので、あとは退役軍人の彼女たちの活躍をどのように見せていけるかが勝負だと思います。教育界における様々な困難を退役軍人ならではの手腕で解決していくようなストーリー展開を期待しています。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-2-25 命の洗濯屋・御霊凪の片想い事情
https://ncode.syosetu.com/n3137ie/26/

めっちゃ面白いですやん!←謎の関西弁
絶賛片想い中のクラスの男子、坂原くんの正体がじつは――という場面で終わるなんて、最高の引きじゃないですか!
まさかこういう話に発展するとは思わずに読んでいたので、完全にやられました。

果たしてこの後、坂原くんは洗濯されちゃうんでしょうか。少なくともわたしの心は洗濯されそうです。

思春期の女子らしい語り口も良いですね。物事の捉え方が女の子らしくて可愛らしい。本物だー!と感じました。

『西洋洗濯舗』から『ランドリーカフェ』に至るまでの経緯も簡潔にまとめられていてとても読みやすいです。字が詰まっている感じがぜんぜんしないのは不思議な感覚でした。説明文としてではなく、ちゃんと凪のモノローグとして読めました。これは作者さまの筆力だと思います。わたしの好みに合っているのかもしれません。

あー、めっちゃ続きが読みたくなってきました。
続きがあれば良いな~。
……ありますよね? あると言って欲しい!

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#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-2-11 はめられた悪役令嬢はハメたヒロインの体を乗っ取りました
https://ncode.syosetu.com/n3137ie/12/

魔族の呪いによって身体を乗っ取られたモモコによって、主人公は不実の罪を被せられて婚約解消され謹慎を命じられる。その一連の流れを数々の伏線と思われる事柄を交えながら、丁寧に書かれている書き出しになっていると感じました。モモコ本人は魔族の女のセリフからもう死んでいるらしいのに、今いるモモコは誰? 少しわたしには難読な場面もあったのですが。きっと読み込んでいくことで「あっ、なるほどー!」となる作品なのだと思います。主人公をハメた真犯人は誰だったのか、とても続きが気になる書き出しに仕上げられていると感じました。

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#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-1-21 不死の少女はただ終焉を希う
https://ncode.syosetu.com/n3123ie/22/

とっても素敵なお話ですね。ティオは旅に出たいという動機が根本にあるわけですが、リタを救う役割を老人から託されたときに、もっと高次元の目的が生まれてくる。

「死ぬのが怖くなるくらい、幸せにしてみせるって言ったら……?」

痺れます。こんなセリフを読んだら、もうティオのことが好きになるしかありませんよ。
とはいえ、ラストの1行でリタは『苦しそうに顔を歪めて』いるのです。これまで数多の別れを経験してきたリタですから、ティオの言葉をすぐに真に受けることはできないんですよね。
いや~いいなぁ~。これは良い。
ティオはしっかり主人公しているし、リタはヒロインをしている。
これは熱烈なファンがつく人気作になりそうな予感がします。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-4-06 死んだはずだよ? オトミさん?
https://ncode.syosetu.com/n3146ie/7/

最後の1行まで、緊張感をもって読むことができました。ずーっと頭の中に『?』が浮かんでいるのだけれど、なぜかぐいぐいと惹き付けられる、そんな読書体験ができました。
この作品は読者によって反応が分かれそうですよね。ある人は『めっちゃ面白い!』、ある人は『とても怖かった!』、ある人は『??????』という風に。
書き出し祭りの参加者の中でも『書く側』の人達からは一様に『すごい!』と言われそう。だって、これほど惹き付けられる文を書ける人ってなかなかいないんじゃないかな。少なくとも今のわたしには書けません。脱帽です。ここが戦いの場でしたら素直に負けを認めます。
お見事です!
最後に悔しいので、一つ重箱の隅をつつくようなことを言って感想文を終わりにします。『幼稚園』は『幼稚園児』の方が良いかもしれません。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-3-18 ダンジョン配信者、聖女職なのに災害級モンスターをドツいた結果バズってしまった……
https://ncode.syosetu.com/n3140ie/19/

これはとても面白い作品です。
現実世界にダンジョンが出現したという設定のお話は過去にもあったとは思うのですが、それを動画配信と結びつけてストーリーを組み立てていらっしゃる。とても目の付け所が良いなぁ~と感心しながら読ませて頂きました。
『謎のポーション』って、現実世界に『ポーション』なるものがあること自体が謎なんですけどーっ、というツッコミ待ちの状態なんでしょうけれど、きっとこれは作者さまの策略ですよ。謎のポーションを飲んで気持ちがハイになって力が増幅し災害級のモンスターも倒してしまうヒロインと、『説教配信』なるものを立場上やらなければならないというヒロインの日常のギャップが最高に面白い。しかも特別なアイテムである聖杖によって、身分が特定されようとしているところまで書き出し4千文字の中で書かれている。よくぞここまで書かれましたね。すごいです。
ヒロインが災害級のモンスターを易々と倒したようすが定点カメラで見られていたという話の流れもうまいですね。チャットのコメント欄で皆がスゲーってなっているのを読んでいると、なんだか嬉しいというか誇らしいというか、わくわくした感情があふれてきたんですけれど……これはどうしてなんでしょう。自分でもよく分からないんですが……
そして剣聖絵理香の『倒した! すてき!!!』というコメントですよ。萌えます。……えっ、なんだこの感情は?
ラストでは本人から電話がかかってきての引き。もうサイコーなんですけど!
続きを早く読ませてください!
つづき……ありますよね? 
続き待ってます。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。続きもよろしくお願い致します。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-3-23 血と獣の夜の終わりに
https://ncode.syosetu.com/n3140ie/24/

すごい! とても説得力のあるストーリーに練り上げられている作品に仕上がっていますね。飼い猫を含む動物が後天的に吸血衝動を持つようになるという細胞(ウイルス?)の存在が本当にあってもおかしくないと思えるほどに、丁寧に世界観が作られていると感じます。主人公の母親の死を切っ掛けとして、ハンターになるという流れも極々自然に受け入れられました。巧いなぁ~。
エレナという少女の謎めいた部分も丁寧に描かれています。くるっと回転したり、軽やかにベッドの縁にジャンプするなど、彼女の無邪気さが目に浮かんできます。だからこそ、少女の真紅の瞳が印象的なビジュアルとして心に残ります。
とても素敵な書き出しに仕上げられていると感じました。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-4-01 ヒトゴロシンガー
https://ncode.syosetu.com/n3146ie/2/

タイトルからは想像できないほどに幻想的な雰囲気のある作品ですね。主人公の推しであるMとの衝撃的な出会いが主人公の見たまま感じたままの世界観で描かれています。ある読者は『面白そう』と言うだろうし、別のある読者は顔をしかめてそっとページを閉じるでしょう。そんな風に読み手の感情によって評価が二分されそうな作品だと感じました。

目の前で人が死んでいる状況よりも、推しにあったという興奮の方が上回っているという主人公の心情に読者が寄り添えるかどうか。

おいおい、そんな悠長な会話をしている場合ではないだろうという良心と、それはそれでアリなんじゃないか、だって推しに会えるというのは興奮するでしょ?というエンタメとして楽しもうという心の葛藤。それを乗り越えたときに、この物語はとても楽しく読み進められるような気がします。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-1-02 絶対正義が異界を裁く
https://ncode.syosetu.com/n3123ie/3/

ダーク・ヒロイック・ファンタジーを冠するにふさわしい書き出しに仕上げられていますね。罪人ばかりが転移されてくる異世界。罪の重さによってチート武器の強さが変わったり、罪を重ねることによって〝咎〟が与えられるというシステムが斬新なアイディアですね。とても面白いと感じました。
主人公がどうしてここまで『正義』にこだわるのか。彼にとっての正義とは何なのか。それらをさらに深掘りしていく展開になっていくのでしょうか。立場が違えば正義も悪となる。最後には彼は悪となって悪を制するというストーリー展開を予想しました。合っていますか?
異世界に転移されてくる悪人を、次々に成敗していく冒険活劇としての楽しみ方もできそうです。

「罪人にはお似合いの末路だな。死ぬまで苦しんで懺悔しろ」

主人公のセリフがカッコ良くてシビれました。
まさに異世界のダークヒーロー。彼の今後の活躍に期待しています。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-3-05 転生したら美し過ぎた私、どうやらエロフのよう〜かわいい系40歳独身処女実家住み〜
https://ncode.syosetu.com/n3140ie/6/

一言で表すならば面白い。でも、ただ手放しに面白いとは言えない。いや、面白いと感じたのは事実なので、面白いという感想に嘘偽りはありません。
タイトルに偽りなく、まさにその通りの内容です。
内容的にかなり突っ込みましたね。
レーティング的に少し心配になるような表現も見かけましたが、一般的に使われる単語なので大丈夫なのでしょう。そういう場面を描写しているわけではないので。

現実世界では何一つ報われなかった主人公は、その原因が彼女自身にあるとは一切思わずに死を迎えます。転生先の異世界では、明らかにエルフ社会そのものに問題があるわけです。転生者としての彼女はチート能力などはないようですが、エルフとしての魔力そのものが人間族にとってはチートみたいなもの。彼女が魔物をいとも容易く倒したことにアラン達が驚いている場面は痛快でした。
現実世界では受け入れられなかった彼女の性格が、この異世界で開花するというストーリー展開になりそうな予感がします。これは面白いですよ。
彼女はアラン達が『私をエッチな目でみていない』と信用して付いていくことに決めるわけですが、この先もそうであるとは限りませんよ、ぐふふふ……うそです、彼女が幸せになることを心から望んでいます。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。


#書き出し祭り #本文感想 #ファンレター
18-3-21 海と令嬢と株式会社 ~島流しにされた令嬢のお魚天国~
https://ncode.syosetu.com/n3140ie/22/

とても楽しく読ませて頂きました。
婚約破棄されて島流しの憂き目に遭うヒロインですが、持ち前のバイタリティーで次々と困難を解決して幸せになっていくという痛快なストーリー展開を期待させる書き出しに仕上げられていますね。

不幸な目に遭っても悲観することなく、転んでもただでは起きないヒロインの性格が頼もしくて、とても好きです。

常識人の代表のようやお父様が一緒に行動していることで、ヒロインの言動がよく伝わってきます。この組み合わせも素敵です。お父様の驚きや戸惑いを共有することで、読者としてのわたしも物語の世界に入り込みやすいと感じました。

――お金持ちになる機会が、一生に一度だけあります。
――その時に、たくさんがんばりなさい。

この女神様より頂いたというお告げの内容も良いですね。ヒロインのこれからの活躍振りが目に浮かんできました。

あらすじから推測するに、彼女はこれから経営のノウハウを学ぶようですが、書き出しの段階でかなりの経営に関する知識をもっている様子が読み取れました。彼女には辺境男爵家の令嬢でありながら、何か特別な教育をされてきた過去があるかもしれないと感じました。

これから経営に関する専門知識を得て、彼女がこれからどんな活躍を見せてくれるのか、とても楽しみです。

この度は感想のご依頼ありがとうございました。またぜひよろしくお願いします。

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第十八回書き出し祭り 感想は以上です。
第一会場 10作品
第二会場  9作品
第三会場  9作品
第四会場  8作品
合計36作品 ご依頼いただきました感想をすべて書き終えました。 どの作品もそれぞれに面白さがある良作でした。 ひとつ残らず面白いってどういうこと? レベル高すぎじゃないてすか?


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