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クラゲ娘が中高一貫校から転学を決めたわけ2

高2になってもクラゲ娘は亡霊のように学校に通い続けているわけだけど、相変わらず授業は寝てばかり。

うちにいる時も横になっている時間が長くて、寝ていることもあればただ目を開けて猫を撫でていることも。

横になっていないときも壁によりかかって体育座りをしてぼーーーっとしてた。

まさに「何もしてないをしてる」感じ。

当然だけど、成績も緩やかに下がってきて。
(模試の時も寝てしまうのだから当然なんだけど)

大学進学に希望もなければ、やりたいことも何もなくて、興味のあるものもなくなってた。

今思えば「うつ」だったのかなーと思う。

「学校やめたら?」って何度も言ったけど

どんどん横になっている時間が増えてきて、家にいる間はほぼ横。

こんなんじゃ大学進学すら危ういと思えてきた私は、何度も学校をやめることをすすめていた。

大学進学=いい大学に入ってくれー!ではなくて、大学というスタイルは彼女に合っていると思うので、ずっとそこまでなんとかうまくこなしていこう、と小さいころから目標としてきたのだ。

そんな私の声掛けに彼女の答えは、

「だめだよ。私はナマケモノだから、学校まで辞めてしまったら何もしないでずーーっと寝ていることになるもん」

だった。

自分はナマケモノではない、と知った日

私は基本在宅で仕事をしている。

原石の起業家さんをピカピカに磨き上げるのが大好きで、日々いろいろなことを勉強しているわけだが、高校生相手によくビジネスの相談をしている。

母「こういうことを広めたいんだよね~。なんかいいツールない?」

ク「だったらこれだよ。

いまこのジャンルにはこういう人がたくさん集まってきているんだよ。

これのターゲットと同じでしょ?ここに広めれば一発だよ」

・・・

いつの間にこんなマーケッター目線になっていたんだ・・・さすがわが子(笑)

母「じゃあ、このツール使ってみたいから、勉強してよ」

ク「わかったー」

・・・

夏休み最終日の一日前の会話である。

ここから彼女はすごい勢いでパソコンと向かい合っていた。

寝ずに。。。。。

これまで何に対しても興味が持てず、寝てばかりだった彼女が、何時間もパソコンに向かい、思考錯誤を繰り返していた。

夏休みの最終日も昼間はパソコンに向かっていたけど、夜になると学校モードに切り替えていて、翌日に向けて気合を入れて早めに就寝した。

学校をやめようと思う

朝、起こしに行くと彼女は体育座りをしていた。

ク「私ってこんなに学校が嫌だったんだ・・・

ここまでだとはわからなかった・・・」

今日は休もう、ということになった。

昼間起き出してきた彼女は語り出した。

ク「学校辞めようと思う。

パソコンで夢中になって作業して分かった。

ナマケモノなんじゃなくて、学校に行くとパワーがなくなっちゃうんだ。私。」

やっと気づけた。

水を得た魚

「学校をやめる」

私から見たらものすごい決断だ。

もし自分だったら、決めたものの、何度も迷うだろう。

でも、彼女は違った。

そう決めたら、もう後は振り向かない。

彼女に見えるのは希望だけ。

ある日は本屋さんで本を買ってきた。

夢中で読んでいた。

その本を買ったきっかけから、どんなに面白かったかを目をキラキラさせて語った。

ク「今まで本を読もうというパワーすらなかったから。

今は読みたい本がたくさん」

「人間」らしい顔になっていた。

そうだ。

もともとこの子はこういう子だ。

いろいろなことに興味を持ち、夢中になって取り組む。

で飽きて次へ。

いつも次に向かって動いている子だった。

「学校をやめるという決断」で彼女は本当の自分に戻れたのだ。

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