生まれて初めてチェキ会に行った話

2022年5月10日、生まれて初めて、チェキ会というイベントに参加した。

「【緊急開催】かねちーとパシャパシャ ~チャラ男(31)に直接おめでとうを言うチェキ会~」という名の、EXIT 兼近大樹さんのチェキ会。

EXITのファンになってからまだ2年とちょっとしか経っていないので、さらにwithコロナ時代に突入してから好きになったので、このようなふれあい系イベントに参加できたのがそもそも初めて。
一度、萎えぽよツアーでグッズ売場に立っている2人を遠くから眺めることができたことはあったけど、それ以外は舞台上の2人を下から眺めるのみだったので、同じ高さで対面するのか……と想像した途端に緊張が爆裂し、イベントが発表されてから当日までの4日間ほど、あまりこのことについては考えないようにしていた。


そして迎えた当日。
まず、こんな急に、こんなド平日(火曜日)に、みんなどうやってスケジュール調整してるんだろう、、、すごいなあ、、、と他人事のように思いながら、仕事を休むわけにはいかずだったので、会場近くのカフェで仕事をしつつ休憩中に抜け出すべく(リモートワークバンザイ)、いつもより少し早く起きて黙々と準備に取りかかる。

事前に買っておいたプレゼントだけは忘れないように手に握り、お釣りがないようにチェキ代の2000円もぴったり財布に入れ、いざ出発。

12時~18時の間で1時間ごとに希望時間をセレクトすることができたので、16時以降で申し込みしていた。とはいえ仕事があるのでイベント開始前には会場そばのカフェに待機。ただ正直、仕事はしてるんだかしてないんだか、心ここにあらずで、チェキ会が始まる12時以降は、なんとか現場の段取りを把握しようと隙あらばTwitterを開く……情報を漁る……仕事に戻る……気になる……Twitter……の無限ループ(こんなことなら半休取って朝イチで参加すればよかったナァ)。

そんな感じで仕事してるんだかしていないんだかしていたら、早い時間に参加していた友人から、興奮混じりの報告が届く。リアルかねちーは、それははもうキラキラしていたと、鼻息荒く語られた。あまりにまぶしくて顔が見れなかったらしい。なんてことだ。そんな人間がこの世に存在するのか。最高だ。リアルかねちーの素晴らしさをひと通り聞き終わった後、「黒いカーテンの奥にかねちがいる、開けたらすぐいる。すっごいキラキラしてる」というありがたくもシンプルな段取りを教えてもらった。とにかく開けたらすぐいるから注意するべし。と。
あまりの眩しさに、お顔を見ることができなかったことを悔いていた友人の思いを胸に、とにかくなんとしてもそのキラキラなお顔を間近でしっかり見てこよう。それこそが自分の最大ミッションである!と心に誓う。

そうして友人の情熱を浴びた後、パソコンを開いているものの文字が全く目に入ってこないというシンプル仕事していないやつ、に成り下がっていた。

そして16時。
きた。
ついに、きてしまった。
16時をこんなにドキドキしながら待ったのも人生初かもしれない。
ドキドキしてないふりをして、颯爽とパソコンをしまい、プレゼントを手にもち、カフェを後にする。
徒歩圏内にいたので、あっというまに会場に着いてしまう。ジッターさんと思われる方がそこかしこにいたので、どうやら近いらしいと確信し、地下に降りるエスカレーターに乗る。降りながらにして、待機列を発見。思ったよりも人が多くなく、だけどどこに並べばいいかいまいち分からず、受付のようなところにスッと並んでいたら、キラキラした青年が「今きたよー!って方、いますか~?」と声を上げている。
今きたので、素直に手をあげたら、「こちらにどうぞー!」ともう1つの列に促された。普通にキラキラ清潔感のあるイケメンだなあと思ったら、まんぷくユナイテッドの松下さんだった。なんと……松下さんでこのキラキラ度……ということ……は??

(思考停止)

そんなふうに並び始めたばかりで思考停止したので、その後の記憶はもはや霧がかかったようなモヤのなかにある。
以下、断片的に覚えていることを書き連ねていく。

受付で会員証を見せて2000円をお支払いし、会場に入った。途端、かねちーの元気な声が聴こえてくる。カーテン1枚向こうにいる。これはもはや1人では受け止めきれない緊張感。まわりも1人の方が多かった気がするのだが、もちろんお話しする余裕もない。ただひたすらに「プレゼントを渡す」「おめでとうと言う」「ポーズを相談」「チェキをとる」「ありがとうと言う」この5つの行動をシミュレーションする。必死だ。平静を装うのに必死だった自分がどんな顔をしていたかまるで想像はつかないが、本格的に様子がおかしかったはず。(でもきっとみんなそうだったはず!と思うことにする)

次々に列が進み、2人前の方が入って行く時、ふいにキラキラした人の影が見えた。

うーーーーーーーーわーーーーーーーーーーーー近っ!

思ったよりもずっと近い……そこにいた。

そして、自分の前にいた方がどんなふうに入って行ったか、は、もはや記憶にない。

気づいたら目の前のカーテンが開き、透明シートの先に、兼近大樹さんがいた。
とりあえず「おめでとう(ございます)」は発せたような記憶はあるが、プレゼントをどのタイミングで渡すべきなのか、この透明シート越しに渡すにはどのような手段を取るべきか、おそらく緊張し過ぎて極度の真顔だった気がする。この後は記憶喪失しているのだが、なんか知らぬうちにプレゼントを渡せていて、その時なのかどうか、透明シート越しにめっちゃくちゃこちらを見てくださっていて、話す言葉も見つからず、でもとりあえずお顔を凝視するミッションがあることを思い出しじっと見返していたら、あまりのまぶしさに強烈に脳内に「かっこいい!」という信号が走り、その信号が強すぎたためか、その心の声が、口からも漏れてしまっていた。自分の耳に聞こえる自分の「かっこいい」と言う声に驚いたのも束の間、いつの間にかチェキを撮っていて、いや、これどのタイミングで皆でポーズとか相談するん!?と、そこだけ冷静になりながらも何も出来ず、EXITポーズをひとりでするのもなんか違うな、どうしよう、もうピースしか出来ん!なんも出来ん!と、シンプルにピースする運びとなりました……こうなったら最後に絶対ひとことだけ伝える!とピースをしながら決心をし、私の記憶が確かならば、そのひとことをお伝えすることができ、かねちーに「ありがとうございます」と深々とお辞儀をしていただいたように思う。チェキを「素敵に撮れましたよー」という言葉を添えて渡していただき、「ホスピタリティがディズニー並み!!」と衝撃を受ける。その衝撃で現実世界に帰ってこれた気がするのだけど、そこももはや記憶があやふや過ぎて、脳内で良いように変換されているかもしれない。ただ普通に「どうぞ」って渡してくれたのかもしれない。もう何も分からない。。と錯綜しながら会場を後にする。

ふと時計を見たら、30分くらいしか経っていなかった。え!!!そんな短かった!? もっと長く感じたんだけど!? 1時間以上は経ってたんじゃないの!? あでも待てよ、レポではみんな15秒くらいって言ってたか。え、でも15秒ってあんな長い? てゆか短い?? 時計あってる?! 時空大丈夫?!

と、わかりやすくパニック状態になっていた。しかもなんかよくわかんないけど、指から血が出ている。どうした。どこで傷ついた。1回も痛いと思わなかったんだが、だいぶ血が出ているよ。怖いよ。

とにかく仕事に戻らねばと我に返ることができたので、カフェを探すべく歩き出す。

歩きながら、そうだチェキを見よう!と、じわじわと浮かび上がってくるチェキを見ていたら、かねちーが!!キラキラでかっこいいし可愛い過ぎている……!! こんなお顔で、横に立っていてくれたのかと思うと、感無量! ああ見たかった! このポーズでいる姿を目に焼き付けたかったよーーーー!! なんでカメラ目線しちゃったんだろう!? 自分がカメラ見る必要あった!?なかったんじゃない!?ねえ!!?と悔しさに溢れたが、もちろん、チェキを撮る段で横を見れるような、そんな勇気はなかった……ポーズどうしようとか……そんなことばかり……考えていた……チェキ素人である自分への不甲斐なさが荒波のように押し寄せる。とともに、チェキの中にいる自分が、あんなにも緊張してたくせにちゃんとピースしながらケロッと笑ってたのが怖い。いや、ちゃんと普通に見えるよ。よかった。様子おかしくなさそうだよ。一安心だ。


とまあこんなふうに最高のチェキ会が終了したのでした。

改めてチェキを見て思うこと。

チェキって、見るたびにその瞬間を思い出せるものなんだろうなと。静止画なのに動画というか。見ると動画を見ているかのように記憶が動き出すというか。しかも動画みたいな実態じゃないから脳内で良きように変換された素敵な思い出として残せるというか。
「千と千尋の神隠し」で最後にキラって輝くヘアゴムみたいな(たとえ下手)。
とにかく、ちゃんと同じ高さで、あの日、あの時間に、兼近大樹さんと対面してきたんだなああああっていう、爆発力のある実感が湧き上がるアイテム、それがこのチェキ。
宝物です。大事にします。
こんな機会をくださってありがとうございました!(突然の感謝爆発)

EXIT好きになってから、劇場に行くようになったり、YouTube見るようになったり、ニュースに興味持ったり、普段行かない地域に行くことができたり、世界を広げてもらって、チェキの凄さをも教えてくれた……。
本当に感謝しかないです。
いつも幸せな気持ちにさせてもらえてばっかりです。
ありがとうございます。

そしてね、こう書いている今、その気持ちを言葉で伝えてこれなかったことを思い出しました……。
初めましても言えなかったし、ありがとうも言えなかったーーー!!!!
なんということだ……無念。

だけど「おめでとう」(という予定のなかった「かっこいい」)が言えたから良しとしよう!
次に会うときは絶対に、ありがとうを伝えます!! 
また会えるといいな!!!!!

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