♭Me 解説

どうも、ラッパーです。

眠れない夜、ありますよね?僕は今がその時です。

なので♭Meの歌詞の解説でも書いておこうかしら。

まだ聞いてない人はこちらからきいてください。


歌詞の内容、というよりかはどういう経緯で書いたかみたいなこと中心に書く。なぜなら内容は言わずもがな素直なので。

いざ尋常に。


ヤーーー!!!!

verse1
下を向いて 歩く毎夜毎晩
期待したって 誰1人 来ないや
上等 常にstand alone
自立だ! って豪語したハタチ頃

⇒昔、狐吉と音楽に詳しい奴の3人組で活動を始めようとしていた時がありました。

その時、狐吉はサークルの部長になっていたし、詳しい奴は学業で忙しく、サイファー兼作戦会議をやろうと招集してもドタキャンされる日々が続いていました。

俺はといえばサークルにも通わず、学校もサボり気味で時間に余裕があった。でも今まで何かを自分でやり始めるということをしてこなかった事もあって中々踏み出せず。

ある日ニコ動の投稿に【初投稿】トラックⅠ みたいな感じでフリートラックをあげている人を発見。しかも同世代。俺と同じような年代の人がやり始めてて、指くわえてみてられん!となりそのトラックを使用し「なにこれ」という曲を作る。
その日、俺は狐吉と奴から自立できた様な気がした。のでそういう意味を込めての歌詞。

当時の3人のメンバー(狐・奴・寅)

この3人でやり続けている。っていう世界線も、もしかしたらあったのかもしれないね。そうなってたとしても、今の方が楽しいだろうけど。

解説に戻ります。

何が正解 不正解 
見つかりはしないよ
明日は何処ですか? 
逃げてばっかで劣等 
前途多難 めっちゃ面倒 ダイブするベッド

⇒始めた!とはいえ、何が何だか分からない。MIX……?EQ……?リバーブは空間を作る……???

音楽という道を一切通ったことない寅吉は届いたコンデンサーマイクの向きが逆ということにも気づかず曲を作っていた。それをネタにした曲がこれ。 

学業から逃げ、それに対する劣等感を感じてまたそれを曲作りの原動力にする。みたいな生活を20-21歳の始めたての頃は送っていました。みたいな歌詞。


時は移ろぎ

上を向いて 歩く街中
社会に出たが変わらないで
馬鹿をやってばっかりのラッパー
細かい事 気にしなくなったが
下 向かない分 躓いてばっか
痛み無いけど増えてく青アザ 怪我
これが理想ですか? (アホだな 俺は)
人の辛いが理解できなくなるくらいなら
弱いままでいいや


時は移ろいで上京後。毎日下を向いて唾を吐いてた学生時代とは打って変わって、今は必要以上に上を向いて歩くことが増えた。

気の知れた仲間と笑い合い、パワー系思考に磨きがかかり、「寅吉」としてのキャラが強くなっていった。

でも逆に、パワー系の思考で生きていくことで自分の知らぬ所で傷がついてること、ましてやそれをみた身近にいる人が心配する事態が多々あった。

きっと当の俺は気にしてないけど、周囲からすればそうは見えないんだろうな〜と。もしかしたら、俺も知らずのうちに強がっていて、大丈夫じゃない時も大丈夫!で乗り越えてたこともあったのかなーと。

それに加えて、人の悩みに対して「そんなもん考えずに進めばいいだけや!!!」みたいな回答しか出来なくなってた。その人の置かれてる状況とか、メンタルの耐久度とかも違うだろうに。

人よりもショックな出来事に対し強いメンタルで居られることっていうのは、必ずしも良いとは限らず。「この人はなんでこんな事で悩んでいるんだろう。」と考えてしまう事の方が多かった。

傍から見れば屈しない姿というものは強く映るのかもしれないけど、それが故に人の気持ちを理解出来ていないのは本当に「強い」とは言えないな。と。

そんなんだったら俺は弱いまんまでもいいんだな〜。と。


verse2
天才も凡才も 結局は人
半音下がりの気分もあるだろう
止まない雨なんてないけど
止んで欲しくない 雨だってあるだろう

気持ち病んで 根が腐って
音を上げたって それが当たり前
弱さ認めるのだって強さのうちさ
化け物にはならない、I'm a human.


昔、米津玄師が「lemon」って曲を書いた経緯についての記事を読んだことがあった。内容は、祖父が死んでしまいとても悲しくて〜みたいな感じだったと思う。間違ってたらごめん。

それを見て思ったのは、「米津玄師みたいな天才でも、爺ちゃんが死んだら俺と同じように悲しむんだ」みたいなことだった。

結局どんだけ強くたって、天才だって、凡才だって、人は人なのでね。みんな一緒なんだな〜と。

それ以降泣かない事、挫けない事が強いって言うことではなくて、弱い自分があってもいいんだと認めてあげることも強さなんだなーと。

毎日元気で憂鬱なんてなくて、みたいな人間。そんなん化け物ですよ。俺はそうはなりたくない。あくまで「喜怒哀楽やそれ以外の感情全て含め人間」なので。悲しみも全て無視せずに進みたい。


下向かないと足元は見れない
横見なきゃ 友がいるか分からない
前だけ向く  とか 綺麗事 無しで
余所見してなんぼと
知ってるよ マイメン

理不尽に耐えて 生きていくこと が
大人になること じゃないだろう
最短ルートは味気無い 
逃げることすらもただの寄り道さ



⇒強くなることにきっと近道なんてないし、強さなんて人それぞれだし、ゴールなんて分からない。でもたくさん余所見して、逃げてたとしても、それを受け入れることが出来るんならきっとそれも強くなるための寄り道に過ぎないんだな〜と。大人になれなくたって、立派になれなくたって、今はそれでいいんだなーと。



以上。解説終わり。


いい暇つぶしになりました。自分の考えを言語化する練習ですね。


また他の曲に関することもやろうと思います。


ではまたいつか。


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