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もちづきさんが摂取した1日の塩分量

『ヤングアニマルZERO』で連載が始まり、本日から『ヤングアニマルWEB』にも掲載された、まるよのかもめさんの『ドカ食いダイスキ! もちづきさん』。

もちづきさんが摂取したカロリーについては作中で明らかにされているのですが、それよりも個人的に気になったのは塩分摂取量です。

そこで第1話のもちづきさんが1日でどれだけの塩分を摂ったのか、簡単に計算してみました。


鶏もも肉の照り焼き弁当

インターネットで調べて出てくるような一般的なレシピでは、照り焼きを作るにあたって500〜600gの鶏肉に対しては3倍濃縮のめんつゆを大さじ2〜3杯(30〜45g)といったところですが、もちづきさんは何と「超濃縮」めんつゆの500mlの内の半分、すなわち250mlを割らずに原液で注ぎ込んでいます。

さらに漬け込む時間も長く、10〜30分でも良いとするレシピもある中で一晩たっぷり染み込ませているので常人には堪え難いしょっぱさになっているはずです。

「超濃縮」と書かれているので恐らくは4倍以上のめんつゆ。その塩分量は100ml辺り12.5g程度と想定できます。

ただ、漬け込みなので250mlの中の全部というわけではありません。仮に半分が染み込んだものとして125ml分と仮定すると、およそ13.7g(さすがに焼く際に漬け込み液も捨てずに一緒に焼いて煮詰めソースにして余さずかけているなどということはないと思いたいです)。

その上に、マヨネーズもかけられています。めんつゆの塩分量からすれば微々たるものですが、30gほどかけられていると仮定すると0.6g。

結論としては、鶏もも肉の照り焼き弁当の推定塩分量は14.3g

カルビーのポテトチップスコンソメパンチ味60g×28袋分の塩分、と言ったらその恐ろしさの片鱗が伝わるでしょうか。

大盛り焼きそば2個

「ペヤングソースやきそば超大盛」のカロリーが1081kcal。
対して、作中で描かれる「倍盛りやきそば」は1個あたり1080kcal。
ほぼ同一のものと見做して良さそうです。

「ペヤングソースやきそば超大盛」の塩分は、6.6g。それを2個だと13.2g。

ただし、もちづきさんはソースを1袋ダメにしているのでその分は差し引きます。

通常の「ペヤングソースやきそば」のソースが12gなので、その2倍の24g。その塩分量は推定1.8gほどでしょうか。

それを13.2gから差し引くと、11.4g。

そこにまたマヨネーズ分が加算されます。

マヨネーズを追加した「倍盛りやきそば」のカロリーは1080kcal→1380kcalと300kcal増加しています。

キューピーのマヨネーズのカロリーは15gあたり100kcalなので、1個の「倍盛りやきそば」におよそ45gずつがかけられている計算になります。

マヨネーズ90gの塩分量は1.8g。従って、倍盛り焼きそば(ソース1袋)×2withマヨネーズ90g の塩分量は13.2gとなります。


総塩分量とそれが招く未来

鶏もも肉の照り焼き弁当 14.3g
倍盛りやきそば 13.2g

これを合計すると、この日のもちづきさんの総摂取塩分量はおよそ27.5gほどではないかと算出できました。

恐ろしいのは、深夜のやきそばを食べた際にはナトリウム排出を促すカリウムもほとんど摂っていないということ。昼の照り焼き弁当にはまだ申し訳程度にプチトマト3個が入っていましたが、それもない、しかも運動をして汗をかくような時間もないとなると、非常に危機的な状況です。

厚生労働省は成人の1日あたりの塩分摂取量の目標を、男性7.5g未満、女性6.5g未満としています。もちづきさんは目標の4倍ほどを1日に摂取しており、この食生活を続けると高血圧、動脈硬化、腎臓病、脳卒中、心肥大、心不全などを引き起こし20代で死に至ります。

これを読んでいる皆さんはドカ食いや塩分過剰摂取はほどほどにして、くれぐれも命を大事にしてください。


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