牡羊座新月図のホロスコープリーディング
生誕を象徴する牡羊座で起こる新月。
魚座満月で本当の自分の芯を見つめ直したら、「今こそ我はこの生き方を貫く」とか、「私がこれから突き詰めたいものはこれだ」と志を新たにする人も多いでしょう。
折しも、新型ウィルスのパンデミックによって、これまで当たり前だったものが根底から見直されているとき。一人一人が小さくても新たなスタートを切るタイミングと見事に符号するように思えます。
牡羊座新月が私たちに語りかけるメッセージを、新月図から読んでみたいと思います。
主な見どころは3つ
1 限りなくピュアな新月
新月がどの天体ともアスペクトを結ばないが、月と太陽の軌道の重なる交差点の中央にある
2 三重強調された金星
準主役級の煌めきを放つ牡牛座の金星が、全体のムードを華やかにリードする
3 水瓶座入りした土星
水瓶座入りした土星も風穴が開いた感を助ける
それぞれ詳しく見ていきます。
1 限りなくピュアな新月
主役の新月は、他の天体とはメジャーアスペクトを取らない「シングルトン」とみなすことができます。
これは新月が持つエネルギーが極めてピュアに発露することを表します。人によっては少し極端にこの傾向が出るでしょう。
天体とのアスペクトはないものの、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルと呼ばれる、地上から見た太陽と月の軌道の交差点の、ちょうど真ん中に位置するのも面白いところ。
これまでのこと、これからのことが一つの地続きの道だとしたら、過去を振り返りつつも未来をまなざす、そんな立ち位置にいるかのようです。
さぁ、はじめよう！これ以上ない強いスタートへの決意、意思表示。そんなシーンをいくつも目の当たりにしそうです。
温めていたプロジェクトや計画がある場合、カミングアウトすると良さそうですね。
2** 三重強調された金星**
金星は、恋愛に代表されるような喜びや煌めき、愛と調和、心躍るワクワク感、人生の豊かな彩りを象徴します。
支配星座の牡牛座にあることで、五感を使って満たされる、心地良いと感じるものごと、愛着や愛情を与える・与えられる感覚が一層輝きを放ちます。
さらに、地のエレメント同士の山羊座天体（木星、冥王星、火星）と調和の角度をとることで、やっちゃえ！変わっちゃえという勢いが楽観的に盛り上がる感じ。
極め付けは金星がカルミネート（最も高い高度に位置する）天体であること。
全体を華やかにリードするかのよう。
支配星座にある、山羊座天体とのタイトなアスペクト、カルミネート天体の3つから、もはや金星まつりといっても過言ではありません。
3 土星について
全体のムードを支えるのが水瓶座入りしたばかりの土星。
自由、博愛、個性。こういったものがこれまでの制限を超えてゆく、コミュニケーションはより闊達に、自由に。風のように。
それは、時間と空間を自由に行き来すること、人やものにもっと自由で気軽な接点がもたらされることがより一層進んでゆく印象。
会って話すことの良さを知りつつ、パズルのように組み合わさる時間と空間。
その両極を行ったり来たりしそうです。
総括すると
今ここに自分という名の存在を打ち立てる
心地よく付き合える人やグループとのコミュニケーション
愛するもの、守りたいものへの気持ちの高まり、ときめき
こういったものごとへの力強い宣言とスタートにふさわしい新月と言えそうです。
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