人間一回目
銀河が誕生したのは何年も前のことだった。確か僕は、前サルだった記憶が残っているような気がする。僕は、人間になってみて人間として生きる楽しさや、つまらなさそして、欲求不満なところがちらりと見えた。そんなところを見ると、所詮人間もサルと同類である。僕はそう思った。僕は人間一回目で、僕と同じような人間を何人も見てきた。コンビニ店員にクレームを入れる人間や、電車内で大声で電話をしている人間は、人生一回目だ。まだ、一回目だからしゃーないと思えば、僕の気持ちは楽になる。人間の形をした怪物にたまに出会うことがある。そんな時は、早く逃げたほうが良い。自分にとって、悪影響が出るから。根拠はないけどそう感じるってだけの話。
もし来世も人間になれるなら人間が良いが、そのために徳を積むのは何か下心があるようで嫌だ。
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