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爆発物処理班

僕は家の中では、
爆発物処理班として、
親の機嫌を取る。

それが、最優先事項だから。

親の機嫌が、家に反映されて、
その結果、何もしてくれなくなったり、
家から追い出されたりしたこともある。

そんなことが起こり得るから、
僕は、必要以上に機嫌を伺う。

少し変わった人間関係。
家の中にいても、
家の中にはいない。

言葉一つとっても、
原子爆弾のように、被爆することもある。

そして、僕の傷が癒え始めた頃には、
近づいて、治りかけた頃には、
また僕を突き放す。

これが痛くて、痛くて
どれだけ、長いこと癒しても消えない。

僕がこの道を歩けていられるのは、
何処かに、助けてくれる人がいるからだと思っているが、
実際そうでもないのかもしれない、
いや、僕がSOSを出してないからなんじゃないのかもしれない。

いつ怒られるか分からない恐さは、
僕の中から何かを奪っていく。
それは僕の弟からも。
大切な何かを奪っていく。

人間関係って難しい。

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