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推しが2軍降格しまして

「ああ、そうか」

正直、時間の問題だとは感じていました。

元々組んでいた村上投手とのバッテリーが解体された時点で、(彼が危機感を持っていないのはあり得ませんが)ちょっといい加減にしっかりして、とは思っていました。見ていてさすがに同じ相手に打たれすぎだし、私は全くの野球素人なので詳しいことはわからないのですが、(素人なりに)直感で迷走しているように見えていました。

どこかいつも気持ちここにあらずで、自分を追い詰めているような表情ばかり浮かべているのが正直ずっと引っかかっていました。昨年よりも、確実にベンチを見ることも増え、いわゆる「彼らしさ」が見えてこないことに、見ている側の私自身も薄々神経を尖らせるようになっていました。

なけなしの金で球場に足を運んでいる大学生なので、ベンチ近くでめちゃくちゃいつも表情が見える席に座っているわけではないですし、望遠レンズも持ってないのですが、ずっと見ていると感じる何かがあったんです(雑すぎ)。というか、オタクってそういうものなんじゃないんですかね(笑)。

人間ってそんなに器用な生き物ではないので、どんなに気遣いが出来て思いやりのある人でも、気持ちに余裕がない時はやはり顔に出てしまうものなんですよね(というのを痛感)。去年と比較するのは自分の中で絶対ダメだとわかってはいるのですが、ベンチでも覇気が全くないし、むしろ勝っていて明るい場面でも、「無理して明るく振る舞ってない?」って正直思えてしまう場面もありました。

そもそも、前半戦の打率が全体的に恐ろしく低く(データ引っ張ってくるのも気が引けるのでご想像にお任せします)1失点しただけでほぼ負けが確定・・・といったようなピーンと細い糸が弛みなく張り詰めているような危うさと隣り合わせな試合がずっと続いていたので、相当扇の要として責任感じているなと。後半戦になり、クリナップにも微かな希望の光(中継ぎの疲弊もなんとかカバーできるかな…?)が見え始めたと思っていました(というか、いい加減そう思いたかった)。

そんな中、8月9日に、7月上旬ぶりに村坂バッテリーで迎えたカープ戦。正直前日まで「あ〜また村上くんがカープ戦で投げるのね」ぐらいまでにしか思っていなかったのですが、いざ試合開始30分ぐらいから緊張してきて「あ、これは村上くんが降板するまで見れないかもしれない」気がしていました。

結果は村上投手、5回99球4失点(自責点3)。

阪神、初見の投手に弱すぎる。

バッテリー、というかエラーもしている時点で阪神側の隙を、完全にカープ打線に捉えられたような試合でした。同じ相手に何度も打たれるのって、一番岡田監督が嫌がるパターン。じゃぁ若手もろくに使わずにネチネチ言ってないでお前がマスク被れよ。試合を通し阪神全体がたったの5安打だった中、カープの坂倉選手一人で5安打、次いで天敵の秋山選手と矢野選手も3安打と、いいようにやられてしまいました。

5回裏のレフト前ヒットを機に打線がつながり1点は入りましたが、逆転には及ばず。

代打も出されたこの日(誰のおかげで点取れたと思ってんねん)、正直「もうすぐ2軍落ちありそうだな」と確信しました。

本当に悔しくて悔しくて。あれこれ10年間続けてきた合唱でもこんなに悔しい思いはしたことなかったぞ、というくらいこの日は涙が止まらなくて、気づいたら1時間涙が流れ続けていた、という超メンヘラムーブをかましていました(愚痴を聞いてくれたツイッターのFFの方々、ありがとうございます)。

今年は念願の開幕スタマスを掴んだ彼ですが、相手側もエースを揃えてくるカード頭でなかなか勝利を収めることができない試合ばかり。だから仕方ない、とは言いたくなくて。それは彼に失礼だし、結果が全ての世界だから、結果を残さなければ何も意味がない(訳じゃないけど・・・)ので。

開幕前の「苦しい、嫌な思いもたくさんすると思う」という言葉が現実味を帯びてくればくるほど、(気にしないようにしていたけれど)球場に足を運ぶたびに聞こえてくる「勝てない刺せない打てない」ヤジが本当に許せなくて。直接言ってくる奴は論外だと思ってるのでどうでもいいんですが、否定できないからこそ余計しんどかったです。

あまり感情的にタラレバ話をするのは好きではないのですが、なんでこれをもっと早くしてくれなかったんだろう、というのが本音です。確かに5〜6月は一番首脳陣が追い詰められて空回りしていたなと思っていた時期で、余裕がなかったのは否定しませんが正直遅いと思います。

「いや、こんなんでダメになるならプロ野球選手じゃないよ」と父にも言われたことがあるのでそういう意見の方がいるのも重々承知ですが、ファーム調整の機会のタイミングを誤れば選手を潰しかねないと思っています。

選手らも人間で、ロボットではないですし、阪神ってすごく生真面目な選手が多い印象があるのでダメな時は見ていて本当に辛いです。簡単に「頑張れ!また明日があるよ!」とは言えない雰囲気の。特に、彼が担当している先発投手陣は今年思うような成績を残せていないメンバーなので、余計影響がありそうで危惧しています。

「ここまで成績を落とすまでに、一番近くで見ている首脳陣を始めとするコーチ陣は何をしていたの?」と思わざるを得ません。出来ていたら、森下、佐藤、大山、ノイジーなどクリナップを任されていた野手が皆んなファーム調整なんて非常事態もなかったはずですし。結果、1軍復帰した森下、佐藤、大山はある程度の結果を残しているのでよかったですが。

他の野手と比べ、復帰の判断基準が曖昧で、記事にも「新型コロナの特例対象だった22年7月14日以来、体調や故障以外での理由では20年7月2日以来」(『阪神・坂本が2軍降格決定 今季は開幕から48試合に先発出場(スポニチアネックス』より)とあるので、いつまた見れるのかはわかりません。

こういう時、関西に住んでいたら鳴尾浜に見に行けるのになぁと。せっかく今夏休みだし、バイトは入っても夜が多いので。

シーズン序盤からちゃんと一つの球団と一人の選手を追いかけるのは今年が初めてなので、正直わからないことだらけで毎日が感情のジェットコースター状態だったけど、私が彼に言えるのは、「お疲れさま」という言葉だけ。

ショックだけど、今の彼が一番必要としているのはリフレッシュだと思うので、ちょっと「よかった」という気持ちもあります。

これは完全にファンのエゴですが、ヘイトを溜めすぎている今の状態を見るのが正直しんどくて。策士策に溺れる姿は見たくない。

けど現実問題、仕方ない部分も多少はあると思うし、むしろここまでずっと抑えてくれて(あんまり日の目を浴びることはないけれど、守備面で特にね)ありがとう。それしか言えないよ。

一軍でこれ以上心を擦り減らすよりも、のびのびできる環境で自分と向き合って、同級生の青柳投手とか若手投手・捕手の側にいて欲しい、そっちの方が彼のためになるんじゃないかと思っていたので。あと、特に若手はこの機会を無駄にしないで、たくさん質問したり吸収して欲しい。彼は「若手からいっぱい学ばせてもらってます」とか言いそうだけど(笑)。

いや、それでもめっちゃ悔しいけどね!

悔しいよ!

野球の神様なんてね!!!本当にいるんかい!!!

補充するのかまだ現時点ではわからないけれど、あまり期待はせずに(使わなかったら終わるよ???なんのための3人体制???)、その間出てるメンバーももちろん応援したいしチームとしてのターニングポイントになると思うのでしっかり見届けたいです。

「おかえり」と言えるのがいつになるかはわからないけれど、今目の前に見えてる景色が全てではないですし、過程は悪くても最後は一緒に笑っていられるといいな。

あなたが築く時代を、最後まで見届けたいから。

さぁ、ぶちかませ

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