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△三間飛車vs▲右四間飛車 検討メモ4 △4三銀型での対速攻編

どうもとららです。
このシリーズちょっと長くなったけど、個人的にはいい整理になってまして。

今回は銀上がりについて考察していきます。
相変わらず、オチは決めてないのでそこはご了承いただきたく。

△4三銀型三間飛車での速攻対策

実戦例

そもそもですが、一連の右四間飛車の検討のきっかけになったのがこの形でした。

初手より
▲7六歩 △3四歩 ▲4八銀 △4四歩
▲4六歩 △3二飛 ▲4七銀 △4二銀
▲5六銀 △3五歩 ▲4八飛 △5四歩
▲1六歩 △4三銀 ▲6八玉 △5二金左
▲4五歩 (第17手目)
棋譜リンク(最後まで)

第17手目 ▲4五歩まで

リンク先の棋譜は終局まであるので参考ですが、
この仕掛けの時点ですでに振り飛車が指しにくいように見えるんですね。
どこが悪いねん、っていうのがそもそものモチベです。

評価値+300くらいで先手指しやい状態ですが数字以上に指しにくく。
右四間飛車と戦うとだいたいこれで困る…

自分用メモ: 20240619-1835

△4三銀型三間飛車の是非

さて、今回のテーマ図ですが、先程の例は金上がったり、3筋突いたりと、要素が多いので要素を削ぎ落として、まずはシンプルに速攻を仕掛けてくる例で整理します。

初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲4八銀 △4四歩
▲4六歩 △3二飛 ▲4七銀 △4二銀
▲4八飛 △6二玉 ▲5六銀 △4三銀
(テーマ図 第1図)
棋譜リンク

テーマ図 第1図 △4三銀まで

検討メモ#1(リンク)においては、△7二玉としてたんですが
替えて△4三銀としてみた場合が今回のテーマ。

同様の進行はかなり悪い

テーマ図 第1図より
▲4五歩 (第2図)
△同 歩 ▲同 銀 △8八角成
▲同 銀 △4七歩 (第3図)
▲同 飛 △2八角 ▲6五角
(第4図)
棋譜リンク

第2図 ▲4五歩まで

検討メモ#1(リンク)で検討した速攻パターンを同様に対処してみましょう。

第3図 △4七歩まで

角交換から例のたたきの歩。ここから△2八角を狙う流れでしたが。

第4図 ▲6五角まで

この角打ちがしんどい。△4三銀が咎められた形に。
この銀は浮いてるので、他にも▲5四銀とかが成立したりします。

安易に銀を支えるのもうまくいかない

テーマ図より
▲4五歩 △同 歩 ▲同 銀
△8八角成 ▲同 銀 (第7図)
△5二金左 (第5図)
▲4四歩 (第6図)
棋譜リンク

第5図 △5二金まで

こうやって支えればいいんやろ、と安易に△5二金とするのはあるんだけど

第6図 ▲4四歩まで

▲4四歩でそのまま撃沈。銀損確定します。
シビアですねぇ。

ということで角交換したところで一旦次の手を考えてみましょう。

第7図 ▲8八同銀まで

銀を引けるようにしておく

第7図より
△4二飛 ▲4四歩 △3二銀
(第8図)
棋譜リンク

第8図 △3二銀まで

△4二飛、もしくは△4二金ですかね。
銀を引けるようにしておくのがポイントのようです。
結局銀を引くという。。。

最後に

銀を早めに上がってしまうのはちょっと良くなさそうです。
実践例で最初からリード作られたのは、要因の一つにこれがありそうです。
3筋突き越しも△7二玉を急いでからのほうが速攻には構えれていそうです。

速攻編はここまでですかね。
次からは囲ってくるケース見てみます。