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「切り絵で世界旅」路面電車(大連/中国)戦前からある旧型車両にのってレトロ都市を回る

 機会があれば大連に行きたいと思っていた。距離的には日本からそれほど離れているわけではない。ただ機会がなかっただけだ。それが、ネットで「びっくり大連/2泊3日/19,800円」という破格値のツアーを見つけてしまった。内容を見ると旅順にも行けるらしい。即、友達のH君を誘って参加した。

 大連では、旧ロシア人街、旧満鉄本社、旧日本人街、人民広場、海星広場、中山広場、旧ヤマトホテルなどを巡った。印象を一言でいえば、住みたくなるほど魅力的な街だ。ロシアと日本が、ショーウインドウのように理想的な都市づくりを目指したのが、この大蓮である。戦前の多くの建物が解体されずに整然と立ち並び、いまも存在感を誇っている。

 韓国では植民地時代の日本の建築物を屈辱の象徴だと考えて、ことごとく破壊し消滅させてしまった。ところが中国は、「いいものは残して、上手に使えばいいじゃないか」と考えて残した。大人の対応というべきか。そのお陰で、建築好きにとって大連はいまも垂涎エリアになっている。

日本統治時代の旧型車両が街を走っている

 いま中国で路面電車が走っているのは2都市だけだが、その一つが大連だ。その路面電車も日本統治時代に敷設されたもので、当時の旧型車両がいまも使われている。夜、路面電車に乗り込み、木製の椅子に座ってレトロな建築物を眺めながら戦前の大連の世界にタイムスリップした。
<旅行日/2018.03.11>

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