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「切り絵で世界旅」ダルバール広場(カトマンズ/ネパール)広場を見渡せる石段で、ボーとできる幸せ

 カトマンズ市内をぶらぶらと歩いていると、中心地と思われる広場に出た。旧王宮広場でもあるダルバール広場だ。王宮だった建物や複数のヒンドゥー教寺院、女神の生まれ変わりとされる神聖な少女クマリが暮らすクマリの館などがある。カトマンズには7つの世界遺産があるが、ダルバール広場はその一つだ。


 中央にあるシヴァ寺院は、ピラミッド状に9段もある基壇の上に3重の塔がそびえている。その基壇の上では観光客やカップル、地元の人たちが座り、みんな思い思いに過ごしている。見晴らしもよそさそうなので迷わず上ってみる。

 広場を囲むネワール建築様式のカトマンズの建物は、組積レンガ造りの4階建て、中庭、窓飾りとなる木彫などが特徴だ。ところが座って左に見える旧王宮(ハヌマン・ドカ)に増築されたガディ・バイチャクだけが白い洋風建築で、違和感がある。建築年を調べると1908年だ。国をあげて近代化、洋風化を推進していたときに建てられたのだろう。
 カトマンズ滞在中、私は時間があれば、ここでボーとしながら、至福の時間を過ごしていた。

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