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「切り絵で世界旅」カイマルクの地下都市(カッパドキア/トルコ)カイマルクの地下都市で一生を暮らす人の気持ちは?

 奇岩で有名なカッパドキアへ。広大なエリアの中で、最初にカイマルクの地下都市を訪れた。地下都市といえば、ジュール・ベルヌの小説『地底旅行』が思い出される。またカイマルク自体、TV番組『世界不思議発見』で地下都市の様子が紹介されたので概要はわかっていたものの、実際に見学するのはもちろん初体験であり、興味は募るばかりであった。


ガイド氏が地下空間について説明中

 さて、カイマルクの地下都市へと入って行った。ランプで照らされた薄暗くて一人しか通れない狭い通路を使って空間から空間へ移動する。台所、麦の貯蔵庫はもちろん、家畜小屋もある。つまり地下だけで暮らせるだけの機能をすべて備えていた。何と地下8階建ての深さがあり、地下4階まで旅行者に公開されている。

 紀元前の時代から迫害から逃れたキリスト教徒が隠れて住んだと言われているが、詳細はわかっていない。地下の室温は一年中16度前後で、意外と快適かもしれない。だが、一生陽に当たらずに暮らすことができるのだろうか。目や骨への異常など健康面での悪影響も考えられるし、精神的にもどうなんだろうか。SF的空想が膨らむばかりである。
<旅行日/2018.09.02>

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