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和種馬と馬との歴史

日本における馬との歴史

日本における馬と人との歴史は非常に古く、さまざまな時代を通じて重要な役割を果たしてきました。以下に、日本における馬と人の関係についての歴史的な概要を示します。

  1. 古代時代(紀元前〜710年):

    • 馬が日本に最初に持ち込まれたのは、およそ2000年前の弥生時代に遡ります。馬は主に牛耕に使用されました。

    • 古代の日本では、馬は貴族や武士の象徴として重要視され、戦争や狩猟などの目的で利用されました。

    • 馬はまた、仏教の伝来とともに仏教美術にも描かれ、文化的な意味でも重要な存在でした。

  2. 平安時代(794年〜1185年):

    • 平安時代になると、馬は武士階級や貴族の間での重要性が高まりました。騎馬戦が一般的となり、武士は馬を重んじるようになりました。

    • 馬の飼育・品種改良が行われ、特に平安時代中期には「平安馬」として知られる馬が育種されました。

  3. 戦国時代(1467年〜1600年):

    • 戦国時代になると、馬は戦闘において重要な役割を果たしました。有力武将は優れた戦馬を持ち、騎馬兵力を重視しました。

    • 戦国大名たちは馬の品種改良や飼育に力を入れ、戦場での優位性を確保しようとしました。

  4. 江戸時代(1603年〜1868年):

    • 江戸時代になると、武士の地位が安定し、平和な時代が続きました。この時期には馬の重要性はやや低下しましたが、武士や農民の間で馬は依然として利用されました。

    • 馬は交通手段としても利用され、馬車や駕籠(からご)などが一般的でした。

  5. 近代以降(19世紀以降):

    • 近代化が進むにつれて、馬の重要性は徐々に低下しました。産業革命の影響で鉄道や自動車が普及し、馬の需要は減少しました。

    • 現代の日本では、馬は主にレジャーやスポーツ(競馬、乗馬など)のために利用されることが一般的です。また、一部の地域では伝統的な行事や祭りで馬が使用されることもあります。

日本における馬と人の歴史は、日本の社会・文化・歴史の中で重要な位置を占めています。馬は戦争や農業、交通手段など、さまざまな面で日本人の生活に深く関わってきました。

在来馬・和種馬


日本には 在来馬(和種馬) と呼ばれる、日本固有の馬種が存在します。
在来馬は身体が丈夫で、消化に優れた腸を持っているので、粗食に耐え、よく働きます。
また、温厚で優しい性格をしています。
外見は、ずんぐりした印象の体形です。具体的には、やや大きめの頭部、太短くて扇形の首つき、丸々とした胴まわり、体格のわりに長めの背、太くて短めの肢、豊かな たてがみ や尾毛を持っています。

日本在来馬の主な種類:

北海道和種馬(道産子); 北海道 125-135cm
本州から持ち込まれた南部馬(絶滅)が先祖とされています。
日本在来馬の中では比較的大型で、体力があり、性格は温厚。

木曽馬;長野県木曽地域 (木曽郡開田村)・岐阜県飛騨地方 125-135cm 長野県天然記念物
後肢がX状になっており、蹄は外向姿勢のため横への踏ん張りが効き、山の斜面の移動を苦にしません。

野間馬;愛媛県今治市野間 110-120cm  今治市天然記念物
日本在来馬の中で1番小さい馬。1985年10月に日本馬事協会より全国で8番目の日本在来馬に認定。

対州馬; 長崎県対馬(対馬市) 125-135cm 
対馬の険しい山道に適応した頑丈な馬で、農耕馬や荷物の運搬に用いられました。対州馬の普及啓発は、現在”対州馬保存会”で、対馬市が運営しています。

御崎馬;宮崎県都井岬(串間市) 100-120cm 国の天然記念物
現存する日本在来馬の中で唯一半野生の状態で棲息し、かつ動物園や牧場等で飼育されていない種です。

トカラ馬; 鹿児島県トカラ列島(鹿児島郡十島村) 100-120cm 鹿児島県天然記念物
歴史は浅く、1952年、鹿児島大学の林田重幸教授によって、トカラ列島南端の宝島で確認され、「トカラ馬」と名付けられました。

宮古馬; 沖縄県宮古島(宮古島市) 110-120cm  沖縄県天然記念物 
沖縄本島及び宮古島には九州から渡来し、宮古島への渡来の時期は14世紀とされています。宮古島が”宮古馬保存会”を運営し、一般でも飼育者を募集しています。(過去に一般の飼育者による虐待等の問題が起こったことあり)

与那国馬; 沖縄県与那国島(八重山郡与那国町) 110-120cm  与那国町天然記念物
与那国馬の来歴は明らかではなく、日本最西端の離島・与那国島に生息するため、他品種との交配や品種改良が行われることがなく、その系統がよく保たれています。

今回調べてみて・・・

日本にいる野生馬を見に行ってみたいなぁと、思ったのがきっかけで、在来馬が気になり調べてみました。
実際に触ったことがある(乗ったことはない)のは、木曽馬だけですが、ずんぐりした体型が可愛いなぁと感じたことを覚えています。

数がとても少ない種もあるうえに、劣悪な飼育環境下(虐待の疑い)で死亡の記事を読んだので、ほんとうに大切に飼育、繁殖して欲しいなぁと思います。
いつか、半野生で飼育されている御崎馬に会いに行ってみたいです(*^^*)

余談で・・・今回調べるのに、保存会や個人のブログ、ウィキペディアを活用させて貰ったのですが・・・
個人ブログ(会社かも?)で、ウィキペディアや保存会の文面、丸パクリのコピペをされているページをいくつか発見し、驚きました(°°;)


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