2022 ニッポンハム・レディース
国内女子ツアー、ニッポンハム・レディースが7/7~7/10にかけて桂GC(北海道 6763ヤード/パー72)で開催された。
最終日後続に3打差で首位スタートの西村優菜が、一時その差を4打に広げ、これは独走状態か、優菜ファンの当ブログ主的に堪らない展開となってきた。
しかし、そうは問屋が卸さないのである。西村は12番、13番で連続ボギーを喫し、一方で3打差の2位から出た野沢真央が追い上げを見せ、ついに西村をとらえた。
14番パー5は西村、野沢ともバーディで互いに譲らず迎えた15番、大きな転機が訪れた。野沢がセカンドを池に入れてダブルボギーを叩くのを尻目に、西村は池から遠い側のグリーンに運び、長いバーディパットを決めて、1ホールで一気に3打差をつけた。
さすがにこれで勝負あっただろうと思っていたが、初優勝に執念を燃やす野沢が16、17番と連続バーディを奪い、1打差に肉薄して最終ホールへ。
西村は3日目にティショットを左の林に入れてトラブルとなった(結果は見事なリカバリーでパーセーブ)ため、無難に右から攻めたが、距離のあるセカンドが残った。
約170ヤードのセカンドショットはグリーン右側のバンカーへ。最後の最後に大ピンチを迎えた。しかしショートサイドの難しいバンカーショットを身体をうまく後方に引いて距離を抑え、ピンそば60センチにつけてパーセーブ。通算18アンダーと1打差で逃げ切り、今季2勝目、ツアー通算6勝目を挙げた。
昨年は予選ラウンドを今年と同様単独首位で通過しながら、最終的に5位に終わっており、リベンジを果たすこともできた。なお18アンダーの270は従来の大会コース記録の15アンダー273を3打更新する快挙ともなった。
楽勝モードから一転緊迫した展開となり、当ブログ主は心拍数を上げながらの観戦だったが、応援の甲斐もあり優勝できてほっと一安心。
それにしても、ショットやパットなど技術力が高いだけでなく、追い込まれた場面でも自らを勇気づけて崩れないメンタルコントロールができていることに真の強さを感じる。今後出場予定のエビアン選手権(7/21~24日、フランス)、AIG全英女子オープン(8/4~7日、英国)のメジャー2大会では是非とも好成績を期待したい。
通算17アンダーの野沢が2位、通算16アンダーのペ・ソンウが3位となった。賞金ランクトップで好調な山下美夢有は通算14アンダーで4位、稲見萌寧は通算12アンダーで7位だった。
米国でのメジャー2戦に出場し、国内ツアーは約1カ月半ぶりに出場した西郷真央は通算6アンダーで19位、米国を主戦場とし今季国内ツアー初出場の古江彩佳は、通算4アンダーで26位だった。