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2021フジサンケイレディスクラシック

JLPGA ツアー2020-21シーズン第22戦フジサンケイレディスクラシックが4月23日から25日にかけ、静岡県伊東市の川奈ホテルゴルフコース富士コースで行われた。

稲見萌寧がトーナメントレコードの通算12アンダーで逆転V。通算6勝目を挙げた。

稲見は出足で連続バーディーを奪うなど順調な滑り出しで、首位に立った。

ツアー復帰後調子が今一つだった申ジェもスコアを伸ばし、10番のバーディーで稲見に1打差に迫ってきた。

申は2019年の同大会で最終日7打差を逆転して優勝した実績の持ち主である。同組でランウドするこの元世界ランク1位の追撃にはたして稲見がどう対抗するのか、非常に興味深い展開となった。まさに稲見の真価が問われる状況だった。

しかし稲見は冷静で、背後から追ってくる申にハラハラしたということだったが、風が強くなった最終日、スコアを崩さないようにと落ち着いたプレーで、3日連続の4アンダーの67にまとめた。一方の申はそんな稲見に根負けしたか、後半3ボギーで脱落した。

というわけで、曲者申との一騎打ちにひるむことなくことなく、堂々と自信を持った堅実なプレーをして勝ちきったところに、稲見の真の強さ、成長を感じた。

その他主な選手の成績は、3打差の2位にこのところ好調で前週初優勝を遂げた19歳の山下美夢有が入った。

小祝さくらが最終日のベストスコアの64をマークし3位タイとしぶとさを見せた。

古江彩佳も最終日5アンダーで回って3位に入り、今年になってようやく上位に顔を出した。

稲見は今年に入って8戦して4勝、勝率5割という凄まじいペースだ。シーズン獲得賞金も1億円も突破した。

また世界ランキングで稲見は39位から31位にアップ。日本人選手では畑岡(11位)、渋野(21位)、古江(22位)に次いで4番手となっている。東京五輪代表選考は6月のランキングに基づいて行われる。それまであと9試合ほどあるため、まだまだ予断を許さない状況である。

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