2022 AIG女子オープン
米女子ツアーメジャー最終戦AIG女子オープンがミュアフィールド (スコットランド 6649yd/パー71)で開催された。
ミュアフィールドは長らく女性がプレーすることが禁じられていたため、女子ツアーとしては今回が初開催となる。
最終日、最終組のペアリングは奇しくもA.ブハイと渋野日向子という2019年大会の再現となった。トップのブハイは14アンダーで2位渋野に5打差をつけてのスタート。
渋野は2番ホールでバーディとしたが、3番、4番と連続ボギー。しかし5番でイーグルを奪って連続ボギーをチャラにし、フロントナインは1つ伸ばして10アンダーで折り返す。
一方のブハイは1つスコアを落として13アンダーでフロントナインを終え、3打差をもって後半戦に。
難関ホールの14番で渋野がダブルボギーでブハイとの差が再び5打に広がり、さすがに万事休すかと思われた。しかしゴルフとはわからないもの。続く15番でブハイがティショットをポットバンカーに入れたのをきっかけにその後ラフを渡り歩き、トリプルボギーを喫し、一気に貯金をはたいた。17番パー5では渋野が確実にバーディを奪い、ついにブハイとの差を1打とした。
勝負をかけた最終18ホール、残念ながら渋野はパーでブハイに追いつくことができず、通算9アンダーの3位でフィニッシュ。全英女子オープン2度目の優勝はならなかった。
優勝争いは、通算10アンダーで並んだブハイとチョン・インジ(韓国)のプレーオフにもつれ込んだ。PO4ホール目でブハイがパーセーブしたのに対し、チョンがボギーとし、ブハイが米ツアー初優勝をメジャーで飾った。
主要なプレーヤーの成績は以下のとおり。M.リーが通算7アンダーで4位タイ。L.コとB.ヘンダーソンが通算5アンダーで7位タイ。N.コルダが通算4オーバーで41位タイだった。前年覇者のA.ノルドクビストは敢えなく予選落ちとなっている。
日本人選手は総勢12人が出場した。しかし予選を通過したのは4名のみ。畑岡奈紗が通算5アンダー7位、山下美夢有が通算4アンダーで13位、堀琴音が通算3アンダーで15位でとなっている。この3名と渋野は来年の出場権を獲得した。
西村優菜、古江彩佳、西郷真央、笹生優花、高橋彩加、橋本美月、勝みなま、藤田さいきは予選落ちだった。
当ブログ主は、前哨戦のスコットランド女子オープンを制した古江、直前に国内ツアーで圧勝した勝、エビアンで3位に入った西郷に期待していたのだが、いずれも不発に終わった。とりわけ本命視していた勝に世界をあっと驚かして欲しかったが、10オーバーで予選カットとなり、あっと驚いたのは世界でなく当ブログ主だった(笑)。
逆にあまり期待していなかったけど頑張ったのが渋野、山下、堀だった。やっぱりゴルフはわからないものだと思った。
しかし日本の女子のレベルがアップしているのが肌身に感じられ、頼もしく思えた。来年は誰かがメジャー制覇することを楽しみにしたい。