見出し画像

共通テスト「情報」プログラミング対策「関数」共通テスト用プログラム表記

【動画】共通テスト 情報 プログラミング対策「関数」

共通テスト情報Ⅰ プログラミング対策講座 
今日の授業では配列について説明していきます。

共通テスト 情報 プログラミング対策決定版!


共通テスト対策参考書


関数(文字起こし)

今回は関数の概要について説明していきます。
何度も使うひとまとまりの処理に名前を付けた機能を関数といいます。関数はプログラム本体が必要とするところで都度呼び出すことができます。


 
関数に引き渡す値を引数(ひきすう)といい、関数から呼び出し元に返される値を戻り値または返り値といいます。たとえば、ある数(引数)を2乗した値を返却する関数「二乗」がある場合、呼び出し元は引数に3を指定すると、3を2乗した9が戻り値として返却されます。

#二乗(n)

#二乗(n)
https://toppakou.com/PyPEN3/?code=eJxVTrtOhEAU7ecrJtmGsbX2Y4iaOBIhMTZ2zEyMmh0TNSpCJYYCCnGTrdxM9GPOjmDFLzDAUnibe889OY_F38v77_MKorYPBmJtrzcQib1SnbmByiELqDVUAvUBuYKqoN46c0uC4yDw6QEN-ell5O0zukCsJxAyxHcQnzvnWG83evuVzP_S3muIV3dApJBL0uZlU7jUAXijLyNk7jWrR2lt66z5rsjE7bL9C5-zzmSEujmLjqJzfnjCXbWBoHvT-k9CPrY_TxBpD3kqiS8

 
PyPENでは日本語の関数名が使えないので、ここではnijyoというローマ字で書いています。また、後から説明する関数の中身を自分で定義するユーザ定義関数を使っています。
 
引数に3を指定します。
実行します。9と表示されました。
これは引数として渡された3を関数内で2乗した結果の9を戻り値として返し、それを変数kekkaに格納しています。



 
プログラミング言語にあらかじめ用意された関数を組み込み関数といいます。
これまで扱ってきた画面に表示するための機能である「表示する(XXX)」も組み込み関数の一つです。
逆に、プログラム作成者が関数の処理の中身を独自に作成した関数をユーザ定義関数といいます。
ユーザ定義関数については次回のセクションで説明します。
 
共通テストでは表示する以外の関数は、問題文にその内容が記載されるのでよく読んで、その場でその機能の内容を理解するようにしてください。
 
たとえば、
乱数(n) は0以上n以下の整数をランダムに1つ返す関数 という説明があったとします。
その場合「atai = 乱数(6)」とした場合、0から引数として与えた6(引数)までの整数のうちいずれかが戻り値として変数ataiに代入されます。
#乱数 (n)
https://toppakou.com/PyPEN3/?code=eJwtzDEKgzAYxfHdUwRckgu49TCBLh1MQTxAPh2bQpeKTqI4xEkdLfQ0XxvjLZKg2-__hsdzfiMXknFxvac0YSQ-KRjCtFe9ec8o1W9dPMIonwj6_1IItRlbW359IjRYPCLb6W34HEHDMXOf2zLT

PyPENでも実行します。日本語の関数名が使えないので英数字を使っています。
このように実行するたびに0から引数に指定した値までのいずれかの数字が返されていることがが分かります。

乱数(n,m) は、n以上m以下の整数をランダムに1つ返す関数 というがあったとします。
「atai = 乱数(3,6)」とした場合、3(引数)から6(引数)までの整数のうちいずれかが戻り値として変数ataiに代入されます。

#乱数 (n,m)
https://toppakou.com/PyPEN3/?code=eJxljr-OgkAQxvt9ik1o2BxWJnY-DJFCil0SlJ6FGAsxUeM_aC5nLKBRL1dp0HuYcQErX4ElYGGcar75Zn7zKY_1LludxDwF_ifGF-AbMfKRPtRN3MW2zgaOo7a1DsFKI5hGCfBjfQducD__yqYeu1PgsZgFwLdZ8l34VymBh-BNUPET53uJr4Ra4QlCzfNPiLcQhyi_JaheeOWo7GcaISyLWoZlm71-E9OwqEpbjHwx_G5LVvG_BB6WJIF2kw
 

PyPENでも実行します。
このように実行するたびに3から6までのいずれかの数字が返されていることが分かります。
 
要素数(配列名)は 引数に指定した配列の要素の数を返す関数 という説明があったとします。
要素数が6個の配列Dataがある場合「atai = 要素数(Data)」とした場合、6が変数ataiに代入されます。

#要素数(配列名)
https://toppakou.com/PyPEN3/?code=eJwtzTsKwkAQh_E-p1iw2YFpfHZ23kIsUogKkioHyCiCYBbS-Kp8IBIrLawETzNssrnFTtBufh9_mEEYh6qvhk1sYRs72MXeKJA2kzgfR5N4qusJqMZfETA9q9212L44Sd2dyvdZbl2tjF3vbWaAE8OU2yxlOhSPk1t-hUxHXmwCd8nL2-cHXb8BD-nzQHI
 
PyPENではlengthという関数が用意されており同じ役割をします。
実行します。このように引数に指定した配列Data要素数の6が返されたことが分かります。

ユーザ定義関数

プログラムを作成する人が関数内の処理を独自に作成した関数をユーザ定義関数といいます。


 
引数のうち、呼び出される側(関数の定義側)の引数を仮引数、関数を呼び出す側の引数を実引数といいます。関数の呼び出し時に実引数の値が仮引数に代入されます。一般的には両者をまとめて引数と表現することが多いです。


 
たとえば、縦と横の長さ(cm)を引数として受け渡し四角形の面積を返す関数「menseki」は次のように定義します。
 
関数を呼び出す側のプログラム本体は引数として5と6を指定したとします。
この場合、実引数は5と6、仮引数はyokoとtateが対応します。
関数の処理で5×6の面積の計算が行われ30が戻り値として返され、変数ataiに代入されます。

https://toppakou.com/PyPEN3/?code=eJxFjL0KwjAURvc8xSUurWQSdBB8mCAZSqgdzOJmIqIiDoo_dHCwCOqk4CYBH-ZS2059hTYoeMd7vnOKffLZPSAUg6GQgTeKZMQUV8LvAoH6pJCSQw8cgCY49P-j2eTvLeqYkMY3lK4t6mc6e6E-pNMJ4YoHtf3Ll3beZp3SLoDkp2t2rlcxmqVHi2OS3Vao75Q5g9F-2EJ9cXhsqF8BX0lM1g
 
更に詳しく処理を追っていましょう。
処理は関数を呼び出す側のプログラム本体から処理を追っていきます。
プログラム本体の1行目で引数に5と6が受け渡され関数mensekiが呼び出されます。
 
関数mensekiの1行目で変数yokoに受け渡された5、変数tateに6が代入されます。
5×6を計算した30が変数結果に代入されます。
変数kekkaの値の30が戻り値として呼び出し元に返されます。
返された30が変数kazuに代入されます。
プログラム本体の2行目で30が表示されます。
 
共通テスト用プログラム表記のユーザ定義関数については2024年5月現在正式な文法が発表されていないため,異なる形式で出題される可能性があります。その場合は問題の指示に従って読み替えてください。



300本以上の動画!共通テスト対策はこちら!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?