見出し画像

【携帯ショップスタッフが教える】スマホの選び方2 ドコモスマホ徹底比較(2021年1月時点販売モデル版)

スマホを機種変更したり、乗り換えたりしたい。でもスマホの違いがわからなくって、どのスマホを選べばよいかわからない?
こんな方の為のスマホの選び方シリーズ。今回は第2回として、ドコモのスマホの違いを徹底比較いたします。

画像13


スマホの選び方ということで、スマホの選び方のポイントを前回解説させていただきました(これから専門用語がいくつか出てきます。前回の解説に詳しく説明してありますのでまだお読みでない方は以下の記事を是非ご覧下さい)


前回は全体的な視点から見たスマホの選び方でしたが、今回は機種毎の具体的スペックの違いからドコモのスマホの違いを、2021年1月時点に販売している主力の15モデルにつき解説させていただきます。

1. スマホのモデルを整理する

画像14

ドコモでは大きくハイスペックモデルとスタンダートモデル、iPhoneという形で3つに大きく分類をして整理していますが、今回こちらでは販売価格とスペックから独自に、スタンダードミドルハイスペックの3つのモデルに分類を行い、その中で比較を行っていきたいと思います。

2. スタンダードモデル

画像16

まずはスタンダードモデルです。販売価格が5万円未満の以下の4モデルをスタンダードモデルとして比較していきます。

画像1

値段だけをみると、スタンダードモデルでも一番高いXperia 10 ⅡとGalaxy A21と比較較すると2万円くらいの差があります。この違い何か?比較検討すべきポイントはたくさんあると思いますが、まずはスマホのサクサク感に直結するCPU、RAMを見てみたいと思います。

画像2


ただCPUの型番だけ見てもなんだか全くわかりませんので、CPUとRAMの性能を見るのによく使う、ベンチマークという性能を総合的に測定し数値化するアプリを使ってみてみました(今回はAntntnというアプリを使っています、あくまでも性能の目安としてご理解ください)。 
 
結果ですが、AQUOS sense4が大体25万点くらい、Xperia 10 Ⅱが17万点くらい、Galaxy A41が15万点くらい、Galaxy A21が11万点くらいの結果でした。一般的にはこのAntntnというアプリで20万点を超えるとスタンダードというよりミドルのクラスに位置するレベルといわれており、この4機種の比較ではスマホのサクサク感はAQUOS sense4に軍配が上がります。(ベンチマークの点数が○○点くらいとしてあるのは複数回アプリを動かすと全く同じスコアが出ることはほぼないため○○点くらいと表記いたしました。あくまでも性能の目安として参考にいたしましたことご了承ください)

次はカメラとディスプレイを見てみたいと思います。

画像3

Galaxy A21は価格もありカメラは1眼のレンズで写真の表現力に限界があるスペックと思います。Galaxy A41は他機種にくらべ、深度即位(ToF)の機能がついていますので背景をぼかした、いわゆるボケの写真撮影に向いています。AQUOS sense4、Xperia 10 Ⅱは望遠レンズを搭載しているので他機種にくらべ遠くの写真を写すのに向いています。(AQUOS sense4は他のメーカーでいう超広角を広角、広角を標準と表記しているようです。)カメラの画素数はAQUOS sense4が標準だけでなく、広角のレンズでも1200万画素であり、他機種に比べ1ランク上のスペックといえます。

ディスプレイに関してはカメラ同様Galaxy A21はそれなりのものですが、他の3機種はFull HD+の解像度であり同程度のディスプレイと判断してよいかと思います。

次はバッテリー、記憶容量、そのほかの機能の比較です。

画像4

特筆すべきはAQUOS sense4の待ち受け時間820時間です。これ全く使わない状態ならなんと1か月以上電池が持つということになります。スマホを充電せず長く使うという視点で見るとAQUOS sense4一択になると思います。

PD対応というのはUSB PDという急速充電の規格に対応し急速充電ができるというもので、対応の充電器が必要ですが急速充電ができるというご理解をいただければよいと思います。(急速充電に関しましては、以下の記事に詳しく解説されています。まだお読みでない方は是非ご覧ください https://note.com/top1_shop/n/nf2b523a27737 )

スタンダードモデルをまとめますと、特別なことはしないし、スマホを使う頻度も少ないし、機能もほどほどで十分という方はGalaxy A21の選択がおススメですが、多少のサクサク感は気になるし、SNSにアップする写真もそれなりにきれいな方がいいし、ディスプレイもきれいな方が良いとお考えでスタンダードモデルの価格帯でスマホをお探しの方は2021年1月時点販売モデルではスペックと価格のバランスから考えてAQUOS sense4の選択がおススメではないでしょうか?

3. ミドルモデル

画像17

次は同じ切り口の見方で、ミドルモデルを比較したいと思います。販売価格が5万円以上、8万円未満の4モデルをミドルモデルに選びました。

画像5

ミドルモデルも値段だけをみると、一番安いiPhone SE 64GBとarrows NX9と比較較するとやはり2万円くらいの差があります。この違いは何か?スタンダードモデル同様に比較してみたいと思います、まずはスマホのサクサク感に直結するCPU、RAMから見てまいります。

スマホ_2

ミドルモデルでもCPUとRAMの性能を見るのによく使う、ベンチマークアプリを使用して比較してみました(Antntnというアプリを使っています、あくまでも性能の目安としてご理解ください)。  

結果ですが、arrows NX9が大体32万点くらい、LG VELVETが31万点くらい、Galaxy A51が31万点くらい、iPhone SEが45万点くらいの結果でした。一般的にはこのAntntnというアプリで30万点を超えるとミドルのクラスの上位に位置するレベルといわれており、40万点を超えるとハイスペックモデルに相当するといわれています。アンドロイドの3機種ではRAMの大きいarrows NX9が少し良い結果ですが、iPhone SEの結果が際立っており、この6機種の比較ではスマホのサクサク感はiPhone SEに軍配が上がります。
(iPhoneのRAMは公表されておりませんが、いろいろなサイトに公開されている情報を参考にしています。ベンチマークの点数が○○点くらいとしてあるのは複数回アプリを動かすと全く同じスコアが出ることはほぼないため○○点くらいと表記いたしました。アンドロイドとiPhoneではOSが異なるためベンチマークアプリでの単純比較は正ではございませんが、今回は性能の目安として採用いたしましたことご了承ください。)

次はカメラとディスプレイを見てみたいと思います。

画像7

スマホのサクサク感での性能で圧倒的な差があったiPhone SEですが、カメラとディスプレイではアンドロイド3機種に軍配が上がります。特にGalaxy A51は上記に表記のレンズ以外にマクロレンズが搭載されており、40㎜までの接写が可能でミドルレンジモデルのなかではGalaxy A51が一番表現力の高い写真を撮ることができます。
ディスプレイもアンドロイド3機種がFHD+(フルハイビジョン)クラスの有機ELディスプレイですがiPhone SEはHD+(ハイビジョンプラス)クラスの液晶ディスプレイですので、綺麗なディスプレイを求めるならアンドロイド3機種ということになります。

最後にバッテリー、記憶容量、そのほか機能の比較です。

画像8

残念ながらiPhone SEの連続待ち受け時間を調べることができませんでした。バッテリーの容量からみてアンドロイド3機種の様な待ち受け時間にはならないかと思います。
iPhone SEは記憶容量であるROMが選べるので、使い勝手によりROMが選べるのはありがたく、アンドロイド3機種のROMは128GBなのでiPhone SEと単純比較するときはiPhone SE は128GBの価格をみて比較するのがより比較がやりやすいと思います。

最後にバッテリー、記憶容量、そのほか機能の比較で、アンドロイド3機種とiPhone SEのもっとも大きな違いは5G対応になるかと思います。サブ6と呼ばれる5Gの中でも最大データースピードが遅い方の5Gへの対応となりますが(それでも4Gよりは理論上早い)アンドロイド3機種は5G対応しておりiPhone SEは5G対応していません。今は5Gのエリアが少ないのでほとんど変わりませんが、1年後には5Gのエリアが大きく広がっていることが想定されます。スマホは2年程度まず使うので5Gは選択枠には入れておきたい内容です。
上記表には記載しておりませんが、LG VELVETは別売りのデュアルスクリーンを使うと2画面で使えるというちょっと変わった機能があります。

ミドルモデルのまとめといたしまして、カメラやディスプレイにあまりこだわりはないけれど、スマホをサクサク使いたいという方にはiPhone SEの選択がおススメです。ただアンドロイド3機種もミドルモデルとしては十分なサクサク感が出せるCPUですので、カメラ性能やディスプレイのきれいさ、5G対応という選択枠を加味すると2021年1月時点販売モデルではスペックと価格のバランスから考えてGalaxy A51の選択がおススメではないでしょうか?

4. ハイスペックモデル

画像15

最後は同じ切り口の見方で、ハイスペックモデルを比較したいと思います。販売価格が8万円以上の7モデルをハイスペックモデルに選びました。

画像9

ハイスペックモデルも値段だけをみると、一番安いiPhone 12 mini 64GBとiPhone 12 Pro Max 512GB と比較するとなんと9.5万円くらいの差があります。この違いは何か?他モデル同様に比較してみたいと思います、まずはスマホのサクサク感に直結するCPU、RAMから見てまいります。

画像10

ハイスペックモデルでもCPUとRAMの性能を見るのによく使う、ベンチマークアプリを使用して比較しています(Antntnというアプリを使っています、あくまでも性能の目安としてご理解ください)。  
結果ですが、Galaxy Note20 Ultraが大体60万点くらい、iPhone12 Pro Maxが57万点くらい、iPhone12 Proが57万点くらい、iPhone 12が55万点くらい、Galaxy S20が55万点くらい、Xperia 5 Ⅱが55万点くらい、iPhone 12 miniが55万点くらいの結果でした。一般的にはこのAntntnというアプリで40万点を超えるとハイスペックモデルに相当するといわれています。今回の結果ではGalaxy Note20 Ultraが少し良い結果になりましたが、このクラスのスマホであればスマホのサクサク感はどのモデルを使っても余程こだわった使い方をしない限り最高レベルが体感できるのではないかとおもいます。
(iPhoneのRAMは公表されておりませんが、いろいろなサイトに公開されている情報を参考にしています。ベンチマークの点数が○○点くらいとしてあるのは複数回アプリを動かすと全く同じスコアが出ることはほぼないため○○点くらいと表記いたしました。アンドロイドとiPhoneではOSが異なるためベンチマークアプリでの単純比較は正ではございませんが、今回は性能の目安として採用いたしましたことご了承ください。)

次はカメラとディスプレイを見てみたいと思います。

画像11

カメラの画素ではGalaxy Note20 Ultraが1億画素以上というとんでもないカメラをつんでいますが、実際は1200万程度の画素があればディスプレイの表現力から考えスマホで使うには十分思われますのでどの機種でも十分と思います。カメラの機能的には望遠レンズの無いiPhone 12、iPhone 12 miniが他機種に機能負けしていますが、残りの5機種はどの機種を選んでも十分に表現力の高い写真が取れると思います。ディスプレイもGalaxyのWQHD+2880*1440相当のディスプレイを筆頭にスペック的にはXperia 5 ⅡとiPhone 12 miniが他機種に比べ多少見劣りいたしますが、残りの5機種はどの機種を選んでも十分にきれいなディスプレイと思います。

最後にバッテリー、記憶容量、そのほか機能の比較です。

画像12

残念ながらiPhone 12シリーズの連続待ち受け時間を調べることができませんでした。バッテリーの容量からみてiPhone12 Pro Maxが他のアンドロイド機種並み、その他のiPhoneはそれ以下の待ち受け時間と思われます。
iPhone 12シリーズは記憶容量であるROMが選べるので、使い勝手によりROMが選べるのはありがたく、アンドロイド3機種のROMはGalaxy Note20 Ultra が256GB、残りの2機種が128GBなのでiPhone 12シリーズと単純比較するときはROMの容量を合わせて価格をみて比較するのがより比較がやりやすいと思います。
5Gのミリ波対応は今回取り上げたモデルですとGalaxy Note20 Ultraだけになります。5Gのサブ6には全機種対応しています。

ハイスペックモデルのまとめをいたしますと、Galaxy Note20 UltraやiPhone12 Pro Maxは非常に高機能ですが非常に高価ですのでスマホ選びの目的がはっきりとした方向けにおススメです。ハイスペックのレベルでスマホをサクサク使いたい且つ高いカメラ性能だとXperia 5 Ⅱが価格を考えるとコストパフォーマンスが高いモデルと思います。iPhone 12とiPhone12 Proだと特筆して違うのはカメラ性能とおもいますので、SNS 等でカメラをたくさん使うならiPhone12 Pro、そうでないならiPhone 12の選択が良いのではないでしょうか?
ハイスペックモデルはどのモデルでもある程度の機能、性能がありますので、ご利用用途をはっきりさせてからスマホを選択いただくのが良いかと思います。

5. まとめ

スタンダード、ミドル、ハイスペックの各モデルでスペックと価格のバランスからみて、あえてこれがおススメという機種を筆者の独断で選ばせてもらうなら

スタンダード:AQUOS sense4
ミドル:iPhone SEまたはGalaxy A51
ハイスペック:Xperia 5 Ⅱ

になります。
上記のセレクトは、スマホ選びはスペック以外にもデザイン、カラー、大きさ、重さ、いままで変わらない使い勝手等いろいろな基準が他にもあることがわかった上での独断の選択でありますことご理解いただけますと幸いです。
2019年10月の事業法改正により、10万円のスマホを0円で入手することは特別の場合を除きできなくなりました。MNPを使うと最大で2万円までの値引きは各キャリアからありますが、現在のスマホ選びはユーザーである私たちに、自分の使い方(どんな機能を使うか?)を把握し、自分の価値観(大きさやどのくらいのサクサク感を求めるか等)をしっかり持った上で、気に入ったデザインやカラーを選び、自分の予算に合わせ選択していくことが求められていると感じています。これからも、一人でも多くの方にぴったりなスマホを選んでいただく為にたくさんの情報を発信してまいります。皆様のスマホ選びの一助になれば幸いでございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?