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G検定テキスト買うならKindleはやめとこう

この記事ではG検定対策の参考書に関するTIPSを紹介しています

数あるG検定の教本の中でも、公式テキストの通称「白本」と、問題集である通称「黒本」が有名だ。

G検定はIT系の資格試験なので、受験する人々は紙の参考書よりも電子版を好む傾向にあるだろう。電子書籍といえばKindleを真っ先に思い浮かべるかもしれないが、黒本のKindle版は、書籍中の文字列を文字として認識できない方式(固定レイアウト)なので、全文検索ができずとんでもなく不便なのだ。暗黙の了解で、G検定は試験中に参考書・問題集等の参照が行われているが、その際に全文検索ができない参考書は非常に使いづらい。また、固定レイアウトのKindle本は、文字にハイライトを引くこともできないので、学習効率の観点からもKindle版黒本は好ましくない。

黒本PDF版は公式通販で

ではどうすればよいか。答えは単純で、PDF版を買えばよいのだ。黒本の出版元であるインプレスの公式ホームページでは、PDF版の黒本を販売している。PDF版電子書籍は全文検索が可能な上、ハイライトやコメントだってスイスイ入れられるため、Kindle版よりPDF版の方が圧倒的に扱いやすい。

白本もPDF

公式テキストである白本のKindle版は、固定レイアウトではないため全文検索可能である。それでもやはりPDF版の方が使い勝手が良いだろう。PDFなら手書きメモを入れたりしながら学習できるため、学習効率を高められるだろう。

松尾本はAudible?

白本・黒本に並んで参考になると言われているのが、松尾豊先生による著書「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」(松尾本)だ。僕はこの本を読まずに、Audibleで聴いた。

松尾本はAIに関する基礎的な概念を初学者向けに分かりやすく解説されており、G検定対策の最初の一歩として非常におすすめできる。細かい専門用語は他の参考書で覚える必要があるが、AIの歴史的経緯や、AIの理論的な仕組みはこの本だけで理解できる。

私は、試験2週間前から暇な時間はこの本を常に聞き流し、基本的な概念を頭に刷り込んだ。通勤時間などスキマ時間に本を聴けるというのは時間効率的に大きなメリットだし、耳から聞いた情報は意外と視覚情報以上に定着するものである。

得体のしれないやつ

Kindleはやめとけと言いながら恐縮だが、Kindle Unlimitedで読める電子書籍の中にはいくつか有用なものがある。この本のような個人制作感漂うG検定対策本がKindle Unlimited対象書籍として存在している。この手の本は試験に必要なトピックを網羅していて、単語帳的に使いやすい学習書であることが多い。具体的にどの本がおすすめという訳でもないが、レビューが高いものを選んでおけば間違いないし、Unlimitedは読み放題プランなのでハズレをひいても損することはない。

ただ、これらの個人制作系問題集は、もとからKindle Unlimitedに加入しているなら読む価値があるが、そうでないなら、白本・黒本・松尾本に優先的に予算を回したほうが良いと思う。

まとめ: 対策は黒本でOK

私がG検定を受験した印象では、この試験では、人工知能のコアとなる概念の理解と、広く浅い用語の知識が求められる。そのため、松尾本(と時間があれば白本)で基礎概念を習得したあとは、黒本による問題演習に時間を割いたほうが良いだろう。そして学習時間が余っていれば、それ以外の書籍に手を出すべきだ。

優先順位(高い順) : 松尾本, 黒本, 白本, その他問題集・用語集 

つまり、G検定に最短距離で合格したいなら、黒本だけやり込めばいい。そして黒本をやり込むなら、Kindle版を利用するより、出版社の公式オンラインストアで販売されているPDF版の黒本を利用したほうが有利だ。なぜならば、PDFなら試験中に検索しやすいし、学習時には文中に書き込みやハイライト等を自由に入れて効率よく勉強できる。そして、黒本を十分にやり込みながら、暇な時間にAudibleで松尾本を聞いて基礎固めを行えば十分合格圏内の点数を狙えるはずだ。

わゎ